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LOGOS

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LOGOS。言葉のチカラ
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#言葉

タイミングはスピードを上回る

自分の指導の中で、常に重要なファクターとしているフレーズがある。 タイミングはスピードを上回る いくらスピードで敵わない相手だとしても、こちらでタイミングさえ合わせてしまえば相手のスピードを上回れる。 タイミングは決して「合わせる」だけじゃない。 相手のタイミングを外す、タイミングをズラす、その上でやっぱり、ジャストなタイミングで味方と合わせる。 尊敬してやまない偉大なる師匠も、かつてこう仰っていました。 「タイミングにセンスが表れる。センスとはタイミングや」と。 タ

語彙力のリノベーションをはじめよう

いきなりですが 日本人が今までずっと疑いもなく無意識にそして無頓着に使ってきた「うまい」という言葉。もしこれを撲滅することができたら選手も指導者もサッカーを見る目や捉え方が変わってくるし、救われる選手も多く出てくると思うので、まずは自分の周りだけでも【うまい撲滅キャンペーン】を始めてみたいと思ってます。 無意識に言っちゃいそうだけど⋯ 例えば、今話題の静学・古川くん(負けちゃったけど⋯残念!)と青森山田の松木くんを、同じ「うまい」では言い表せないじゃないですか。2人とも

4つに分けて考えてみたこと

小学生から高校生までの選手達にサッカーを指導する際、試合において選手が見せるプレーについて、大まかですが下記の4つに分けて考えるのが良いのではと思っています。 この4つです。もちろんサッカーはもっともっと奥深くそしてカオスなものなので決してこれだけでは説明しきれないことばかりなのですが、とりあえず今回は、この4つのプレーにのみ言及していきます。 今回は「何をどう教えるべきか」ということではなく、選手が見せるプレーはほぼこの4つに分けられるということ、そしてそれについて指導

時速200kmの勢いでドン引きした夏の夜

せっかくの夏なので何かしたいと思い、富士山や北岳に登るとか、サーフィンを本格的に練習するとか、いやSUPもいいな⋯とか、みなかみ町にショートステイしに行くとか⋯ いくつかやりたいことはあるのですが、そのうちの一つとしてまず、今日からnoteをできるだけたくさん書きたいと思いました。 毎日更新!とか言っちゃうとただ負担になるだけなのでそうは言わないけれど、できればそれに近い頻度で更新したいなって(たぶん無理) ふと書きたくなるようなものを拾える感性を擦り切らさず、小さな何か

イエス様はそう言うけれど

英語で「Understand」(アンダースタンド)って言葉があるじゃないですか。 日本語にすると「理解する」ってやつ。 「理解する」という意味をなぜ英語では「Understand」と言うのか。この言葉の由来については諸説あるらしいけれど、最近、思わず「なるほど!」と膝を打ってしまったこんな説を紹介します。 なるほど!ってなりますよね。 「Understand」の由来を説明するにはこの説が最もしっくりくるし、それこそ、最も理解ができる。 自分なりに解釈すると と、イエス

事実と真実は違う

事実と真実は違う。 結構前の話だけど、コーチをしている学校に鳥越俊太郎さんが講演に来た時、この言葉を初めて聞いた。 それまでこんなこと考えもしていなかったから、これを聞いた時はかなりハッとした覚えがある。 それ以来、僕の中でモノの見方や考え方が大きく変わった。 事実 ⋯ 実際に起こったこと、目の前で目に見えていること(もの) 真実 ⋯ そうなった理由、その裏に隠されている背景、そうなるまでの経緯 自分はこう解釈しているけれど、これは人によって違うかもしれないな。 「

◯◯とは、何か。フットボールとは、何か

サッカーコーチとして、最近は高校生と関わる時間が多い。 技術だの戦術だのを落とし込むこともある程度は必要だけれど、それはあくまでも表面的なもので、一番重要ではないと思うんです。 この時点で、多くの指導者の人と自分はかなり齟齬はあるんですけど。初めてチームを見る人には、結構よく誤解される。嘲笑をされることもある。クソッタレ 一般的なサッカーをさせたなら、自分らより強いチームには一生勝てない。だからその分、自分らの良さを全面に出して、なおかつそれを武器に狡猾に戦って、一般フッ

どうでもいいことを大事にすんな

毎日更新すると決めていたnote、昨日でそれが途絶えてしまった。ぴえん(古) 書くことがなかったわけではないが、昨日は朝からスケジュールが立て込んでいて、夜にもそれは続いて、最後の要件が終わった時にはもう体力がnothingだった。 毎日200回腹筋をするとも決めていたけど、昨日はそれもできず。note毎日更新と腹筋毎日200回、共に昨日でstopしてしまった(涙) いつもコラムの最後に「note、毎日更新してます」と書いていたけれど、今日からは「ほぼ毎日」に変えます。

子どものため、次に繋げるため、という大人の自己満

この前の日曜日、昨年まで関わっていたクラブの試合を久しぶりに観に行きました。カテゴリーはU-12。 もうこんな時期だから、6年生達はこのクラブで行う試合もあと数回しかない。 そんな中で行われた、4チーム総当たりでのローカルなカップ戦。 1試合目も2試合目も大量得点で勝利して、最後勝てばもちろん優勝、引き分けでも1.2試合目にあげた得点の貯金で優勝、というシチュエーションで迎えた3試合目。 先に2点取って、このままあっさり決まっちゃうのかなと思って観ていたけど、、正直、あ

Feel Special

2月18日から始めたnote毎日投稿、昨日で一週間続けることができた。 書かなきゃいけないと思うのではなく、書きたいなって思えば書く。幸い自分はまだ、書きたいことが枯渇しない。 うーん、枯渇しないという言い方だと元々あるものを消化しているという感じになっちゃうけれど、日々、書きたいことが生まれているというのが正しいかも。 自分は鈍感力がなくて、感度はまぁまぁ高いほうだとは思う。それゆえ、ふと目に止まったものをすぐに心の中でいろんな事象に変換し始めちゃう悪い癖がある。でもそ

これはリフティング練習じゃないよ、って言った途端にリフティングがうまくなった話

昨年から実施している、サッカー個人レッスンでのお話。 サッカー個人レッスン 〜 君だけのコーチ その子は小3、正直まだまだ身体操作がおぼつかない。当然ボール扱いなどもまだまだの子なんだけど、サッカーは好きみたい。OK、全然それでいいんだぜ。 「ちょっとリフティングやろうか」ということになり、一緒に練習をした。 ワンバンリフティングをやろうとしても、ボールがあっちゃこっちゃに飛んでいき連続でボールにさわれない。 珍しく上にボールが飛んでも、足の先っちょに当たってるから逆

今日からnoteを毎日書く人

思い立って、今日からまたnoteを毎日書こうと決めました。 これ、昨春にも一度やろうとしたのだけれど、アクシデントが発生してそれどころではなくなって、3日でリタイアした。本当に3日坊主だった。 今回はそうならないように。おそらく大丈夫だ。断言はしないけど。 自分はこれまでたくさん文章を書いてきた。大昔に始めたブログから、このnoteまで。その間、有り難いことに各種媒体から依頼してもらってコラムを寄稿したことも多々あった。 もちろん、文章を仕事にしている人に比べたらその

「生きることを見抜いた」 芦田愛菜という、16歳の哲学者

僕はドラマ「Mother」の頃から、芦田愛菜ちゃんの大ファンだった。 彼女が小さい時からずっと、子役ではなく「すごい女優さんだ」と思って見ていたし、彼女がとんでもない量の本を読む読書家であるということ、また仕事をセーブしてでも私立の超難関校に受験して合格したこと、演技に対しての関わり方がとてもストイックで、なおかつ天才的なことなど、、 僕は自分で自分をダメな大人だと自覚しているからこそ、もはや彼女のことはファンを通り越して、尊敬の域に達している。 なので、もう高校生になっ

あなた次第

先日、隣で堀ちゃんが泣いていた日 というnoteを書いた。 あいみょんのライブに再び行った日のことを書いたのだが、実は今回のこの文章は、これまで書いた僕のどの文章とも、あることが決定的に違う。 気づいた方、いますか? もし気づいてくれたのなら、その方とは一生の友達になれる気がする。 【 解答 】 実は、これまで安易に使っていた「本当に」と「最高」このふたつのフレーズを、一回も使っていない。 これは、最初からそう決めて書き始めた。 本当に、とか 最高 って、簡単に使え