あなた次第

先日、隣で堀ちゃんが泣いていた日 というnoteを書いた。

あいみょんのライブに再び行った日のことを書いたのだが、実は今回のこの文章は、これまで書いた僕のどの文章とも、あることが決定的に違う。

気づいた方、いますか?
もし気づいてくれたのなら、その方とは一生の友達になれる気がする。

【 解答 】
実は、これまで安易に使っていた「本当に」「最高」このふたつのフレーズを、一回も使っていない。

これは、最初からそう決めて書き始めた。

本当に、とか 最高 って、簡単に使えるし、こちらの気持ちを一瞬で表すにはとても便利な言葉じゃないですか。

でもこれ、安易に使いすぎだなって思って。なんだか、本当に伝えたい「その時のその瞬間の想いや感覚、気持ち」が実は全然伝わらないんじゃいかなと思ったんです。(あ、本当にって今使ってしまった)

伝わったとしても、たぶん六掛けくらいでチープになってしまうというか。


文章とは、書いて放った瞬間に、それは読み手のものになる。

どう取るかは読み手次第。だからこちらがそれを押しつける文章はとても乱暴でもあるよなあと前から思ってはいた。
でもまぁ面倒臭いのでそのまま使っていたのだけど、やっぱりそれじゃ自分が納得いかないので

本当に と 最高
を一切使わずに、本当に最高だった ということが読んでくれる人に伝えられればいいなと、そう思って今回書いてみました。
どうでしたか?

できれば「素晴らしい」も使わずに 素晴らしさ を伝えたかったんだけど、それは無理だったw   次への課題です。

そして次第に「」も使わずにその言葉を印象づけられるようになりたいし、思う、思います、を使わなくても自分の思いが伝わるような書き方ができるようになりたいと思う(使ってるやん)

とても、とか すごく も、できれば使わない方向で書けたらいいなぁ。とても、すごく、を使わずにそれを想像させる書き方って、相当に高度な気がする。

太字にしなくても、その言葉が大事なんだなって伝わるようにもしないとね。今回も 太字、使いまくってしまった。まだまだだなぁ。

これはプレバトでお馴染みの夏井いつき先生が言っていたことなのだけれど

例えば、、空が青いこと  を伝えたいのならば
「空」や「青い」を使わずに短歌をつくり、読み手に「きっと綺麗な青い空なんだろうなぁ」と情景を思い浮かばせるようにしなさい、と。

大事なのは、情景を受け手が思い浮かべること。

まさにですよね。これ聞いた時、自分の中で何かが繋がった気がして
夏井先生のこの言葉は、僕が短歌を始めようと思ったきっかけでした。


サッカーの指導でも、全く同じなんですよきっと。

伝えたいことを直接その言葉で選手たちに投げてしまうと、その言葉のままで伝わってしまう。従順なDNAの日本人ならば、なおさら。

Aを伝えようとするなら、Aという言葉を直接使わずに伝えたい。
Aという言葉を発しなくても、受け手側の頭や心の中で、その受け手なりの「A」に変換してくれたら、それはもうその選手だけのものになる。それってなんだか嬉しい。

これはいつも思ってることなのだけれど、うまくいったなという時もあれば、全くうまくいかない日もある。
ついつい、直接的に言ってしまうケースもまだまだある。

あいみょんも、確か同じようなこと言ってたな。わざとわかりづらく詞を書くって。受け手側が想像してほしい、と。

さすが俺らのあいみょん

【 結論 】
「あいみょんは本当に最高でとても素晴らしい」と、すごく思いました。




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