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LOGOS。言葉のチカラ
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過去〜現在のコラム・ポートフォリオ

備忘録として、自身のこれまでのコラムをまとめました。 寄稿したけれどすでにそのサイトが閉鎖されてなくなってしまったものもあるので、全てではないのですが、、 現在のライターコラム「LOGOS 〜 あしたのために」 個人note VICTRY 寄稿コラム スポスルマガジン連載コラム ジュニアサッカーを応援しよう!連載コラム Football Coaching Labolatry 寄稿コラム 2020年までのライターコラム「Neutral football」

タイミングはスピードを上回る

自分の指導の中で、常に重要なファクターとしているフレーズがある。 タイミングはスピードを上回る いくらスピードで敵わない相手だとしても、こちらでタイミングさえ合わせてしまえば相手のスピードを上回れる。 タイミングは決して「合わせる」だけじゃない。 相手のタイミングを外す、タイミングをズラす、その上でやっぱり、ジャストなタイミングで味方と合わせる。 尊敬してやまない偉大なる師匠も、かつてこう仰っていました。 「タイミングにセンスが表れる。センスとはタイミングや」と。 タ

語彙力のリノベーションをはじめよう

いきなりですが 日本人が今までずっと疑いもなく無意識にそして無頓着に使ってきた「うまい」という言葉。もしこれを撲滅することができたら選手も指導者もサッカーを見る目や捉え方が変わってくるし、救われる選手も多く出てくると思うので、まずは自分の周りだけでも【うまい撲滅キャンペーン】を始めてみたいと思ってます。 無意識に言っちゃいそうだけど⋯ 例えば、今話題の静学・古川くん(負けちゃったけど⋯残念!)と青森山田の松木くんを、同じ「うまい」では言い表せないじゃないですか。2人とも

JUST A HERO

年も明けたということで、やはりこういう節目を利用して今年こそはnote毎日更新にチャレンジしてみようかと思っていたのも束の間、正月休みのグータラ加減にあっさりと敗北したまま本日早くも1月3日。 明日からは世間もほぼ通常モードに戻ってしまうじゃないかと半ば焦っているところですが、皆さんあけましておめでとうございます。 今年は、自分的にもいろいろな動きがある一年になりそう。 11月からはじめたスクール FOOTBALLERS をしっかりと軌道に乗せてもっともっと突き抜けたもの

4つに分けて考えてみたこと

小学生から高校生までの選手達にサッカーを指導する際、試合において選手が見せるプレーについて、大まかですが下記の4つに分けて考えるのが良いのではと思っています。 この4つです。もちろんサッカーはもっともっと奥深くそしてカオスなものなので決してこれだけでは説明しきれないことばかりなのですが、とりあえず今回は、この4つのプレーにのみ言及していきます。 今回は「何をどう教えるべきか」ということではなく、選手が見せるプレーはほぼこの4つに分けられるということ、そしてそれについて指導

俺はこんなチームをつくりたいんだった ~ ”何も起こらない” 映画の話

こんなチームをつくりたいんだった。 LINDA の意味言わずもがな、LINDA SMILES の「LINDA(リンダ)」は、THE BLUE HEARTS の名曲「リンダリンダ」からとりました。 LINDA という言葉には、スペイン語で「美しい」という意味もあります。 写真には映らない、それぞれが想う美しさを自由に表現できるクラブにしたい。そんな想いを、まずは込めました。そして この歌詞に表れているような強い友情を育めるクラブに、必ずしていこうと。 誰よりもやさしい、何

FOOTBALLERS 哲学の時間・1~ フリーの概念、変えませんか

11月から「FOOTBALLERS」という新たなスクールをはじめます。 この FOOTBALLERS では、「フットボール・スタディー」という時間をオンラインで定期的につくり、フットボールとはどういうものか、どういう原理のものか、人はどのような原理で動くのか、その中で、自分はどう技術を発揮し、どう振る舞えばいいのか⋯ といったような、まさに フットボールを哲学する 時間も、普段のトレーニングに加え、セットで組み込むことにしています。 ただピッチで練習するだけでなく、フット

証明しようとしすぎた青森山田。彼らが見せた脆さという人間味

トップ画像は ゲキサカ より。 2021年1月11日に行われた 第99回全国高校サッカー選手権・決勝戦『 山梨学院 ー 青森山田 』をTV観戦。ラスボスといわれるほどの強さを見せる王者・青森山田を山梨学院がPK戦の末に破った名勝負。観ていていろんな思いがよぎり、備忘録としてどうしても書きたくなったので書きます。 人を崩した山梨学院まずは、山梨学院があげた2ゴールについて。僕はいつも「人を崩せ」と高校生達に言うのだけれど、そのお手本のような要素が、山梨学院の2ゴールには詰ま

有料
300

背景を知るだけで。世界の終わり

1994年から2003年まで活動していた日本のロックバンド、THEE MICHELLE GUN ELEPHANT (ザ・ミッシェル・ガン・エレファント) 彼らのデビュー曲「世界の終わり」のライブ動画です。まずはどうぞ。 どうでしたか。デビュー曲をライブで演奏している、というだけの情報でこれを見て、何かを感じ取った方いらっしゃったでしょうか。なんでこんなに情熱的で、破壊的で、でもどこか悲しいんだろうって思った方、いましたでしょうか。 なぜこのギタリストは、こんな表情でギタ

明日を夢見る大馬鹿者

6月、あいみょんの弾き語りLIVEを観る(聴く)ためだけに河口湖ステラシアターまで行ってきた。 その日のLIVEで演奏された「愛を知るまでは」が、あいみょんの公式YouTubeに最近upされていて。これホントに最高なので多くの人にぜひ観てほしい。 あいみょんYouTube、いつもこうしていろんなライブ映像をバシバシupしてくれる。本当に太っ腹だ。 劇場のような雰囲気のステラシアターで、聴こえるのはあいみょんの声とギターの音色だけ。 今思い出しても特別な空間で、特別な時間だ

時速200kmの勢いでドン引きした夏の夜

せっかくの夏なので何かしたいと思い、富士山や北岳に登るとか、サーフィンを本格的に練習するとか、いやSUPもいいな⋯とか、みなかみ町にショートステイしに行くとか⋯ いくつかやりたいことはあるのですが、そのうちの一つとしてまず、今日からnoteをできるだけたくさん書きたいと思いました。 毎日更新!とか言っちゃうとただ負担になるだけなのでそうは言わないけれど、できればそれに近い頻度で更新したいなって(たぶん無理) ふと書きたくなるようなものを拾える感性を擦り切らさず、小さな何か

イエス様はそう言うけれど

英語で「Understand」(アンダースタンド)って言葉があるじゃないですか。 日本語にすると「理解する」ってやつ。 「理解する」という意味をなぜ英語では「Understand」と言うのか。この言葉の由来については諸説あるらしいけれど、最近、思わず「なるほど!」と膝を打ってしまったこんな説を紹介します。 なるほど!ってなりますよね。 「Understand」の由来を説明するにはこの説が最もしっくりくるし、それこそ、最も理解ができる。 自分なりに解釈すると と、イエス

事実と真実は違う

事実と真実は違う。 結構前の話だけど、コーチをしている学校に鳥越俊太郎さんが講演に来た時、この言葉を初めて聞いた。 それまでこんなこと考えもしていなかったから、これを聞いた時はかなりハッとした覚えがある。 それ以来、僕の中でモノの見方や考え方が大きく変わった。 事実 ⋯ 実際に起こったこと、目の前で目に見えていること(もの) 真実 ⋯ そうなった理由、その裏に隠されている背景、そうなるまでの経緯 自分はこう解釈しているけれど、これは人によって違うかもしれないな。 「

◯◯とは、何か。フットボールとは、何か

サッカーコーチとして、最近は高校生と関わる時間が多い。 技術だの戦術だのを落とし込むこともある程度は必要だけれど、それはあくまでも表面的なもので、一番重要ではないと思うんです。 この時点で、多くの指導者の人と自分はかなり齟齬はあるんですけど。初めてチームを見る人には、結構よく誤解される。嘲笑をされることもある。クソッタレ 一般的なサッカーをさせたなら、自分らより強いチームには一生勝てない。だからその分、自分らの良さを全面に出して、なおかつそれを武器に狡猾に戦って、一般フッ