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時速200kmの勢いでドン引きした夏の夜

せっかくの夏なので何かしたいと思い、富士山や北岳に登るとか、サーフィンを本格的に練習するとか、いやSUPもいいな⋯とか、みなかみ町にショートステイしに行くとか⋯
いくつかやりたいことはあるのですが、そのうちの一つとしてまず、今日からnoteをできるだけたくさん書きたいと思いました。

毎日更新!とか言っちゃうとただ負担になるだけなのでそうは言わないけれど、できればそれに近い頻度で更新したいなって(たぶん無理)

ふと書きたくなるようなものを拾える感性を擦り切らさず、小さな何かを自分なりに深く面白く楽しく文字にできたらいいなって思います。

ということで
今日(23日)は東京オリンピックの開会式ということで、スポーツの日だそうです。

そんな日に書くコラムなのでついついオリンピックネタになってしまうのですが、昨夜行われた男子サッカーのグループリーグ『日本–南アフリカ』は、久保建英のゴールにより、日本が1−0で勝ちました。

ただ自分は、試合前に久保建英によるこの発言を聞いて(動画でも観て)から、とてもじゃないけど日本を素直に応援する気にはなれないままに、この試合を観ていました。

相手に何人陽性者が出ていようが誰がケガしていようが、自分たちにとっては、こんなこと言っていいのか分からないけど、損ではなく得であるしかないと思うので、そういった意味で自分たちはしっかり自分にフォーカスしていきたい。(久保建英)

ご存知のように、南アフリカ選手3名がコロナ陽性と判定され、濃厚接触者が18名。試合が行われるかどうかもわからない状況での、この言葉。

もちろん、南アフリカは主力が欠け、準備もろくにできていない状態。だから勝つことだけを考えれば日本に有利になったのは間違いないけれど、、

勝ちか負けか、損か得か、というマインドで彼がサッカーをしているのなら(そうではないと思いたいけれど)
そして今回のオリンピックにそのようなマインドで臨んでいるのだとしたら、そして南アフリカの選手に対しての配慮が本当にないのだとしたら、この選手は応援したくないな、と素直に思いました。

オリンピックって、ただ勝てばいいんでしたっけ。オリンピックに限らず、スポーツってそういうものでしたっけ。

本来ならば昨年開かれていたはずのオリンピック、本来ならば世界中から観客が集まって超満員のスタジアムで開かれるはずだったオリンピックが、無観客になった。観客の声援を受けられない状態でやらざるを得なくなったのは、コロナウィルスのせい。

コロナのせいでこのオリンピックを断念せざるを得なかった選手もたくさんいる。東京に来てから、出場を断念した選手もいる。

このオリンピックに参加する各国、それぞれの選手達は皆コロナに左右され、運命も左右され、翻弄されて、ようやくこの東京に辿り着き、拙い感染対策の中でも、ピッチに立とうとしてくれているわけで。

でもやはりそのコロナによって試合に出場できなくなった対戦国の選手が3人いて、そのチームも万全じゃない状態で迎える試合の前に、開催国の選手が「相手がこういう状態になったことは自分たちにとって得」という内容の言葉を発する。

久保建英に対しての批判を「切り抜きだ!」と反論する人がたくさんいたけれど、インタビュー動画を全部見返しても、切り取りでもなんでもなく本当にそう言ってるしニュアンスもまさにこれそのもの。

僕らは開催国。様々なリスクを承知でそれを乗り越えて日本に来てくれた全選手に対し、僕らは敬意を持って接し、応援し、しっかりおもてなしをする義務がある。運営の人達だけでなく、僕ら一市民もそう。

様々な意見があるかとは思いますが、昨夜の試合で日本が勝っても自分はまるで喜べなかったし、ゴールを決めて喜ぶのではなくイキって雄叫びをあげている彼の姿を観てちょっと引いたし(スペイン戦でもそうだったけど)

「日本勝った!久保!久保!」となってるメディアやその他大勢の人々に対しては、時速200kmの勢いでドン引きしているところです。

「内容なんてどうでもいい。結果が全て」
代表の試合だけじゃなく、Jでもよく聞く言葉。監督や選手から。

でもこれ、本当にそうなんですかね。僕は絶対にそうは思いません。

スポーツは、目に見える「結果」がある反面、そこに至るまでのストーリーや、その背景にあるもの、それらを含めた見えないものがたくさんある。
それらが選手のプレーに乗り移ってあたかも「見えてくる」ような時に、心が動かされるんじゃないでしょうか。少なくとも自分はそうです。

「とにかく自分の応援している国やチームが勝てばいい!」という人も多くいることは、よくわかっていますが。

皆さんは、どう思いますか?

夏のnote更新祭り、初回はここまで。実は今回のコラムは、久保田が運営している「スポーツコーチユニオン・REVERSE」メンバーの皆さんへ向けて今日書いたコラムを、そのまま転載したものです。オリンピックとは、またスポーツとは…を考える上で良い機会になるテーマでもあると思ったので、こうして共有させてもらいました。これからもこういうパターン、時々あるかもしれません。

この「スポーツコーチユニオン・REVERSE」では、こうして毎週月金、メンバーの皆さんにコラムを送ったり、他にもいろんな情報を共有したり、コーチの皆さんの活動を助けるプロジェクトなどをしています。

興味を持った方いらっしゃいましたら、ホームページを覗いてみて下さい。種目問わず、仲間を募集しています。

最後に思いっきり宣伝ぶっ込みましたw
皆さん、思いっきりよい夏を!


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