見出し画像

すごいアドリブ力!262「先入観と固定観念を壊すアドリブ力」

こんにちは、くらです。

アドリブ力とは、「咄嗟の判断・対応によって、自分を含め周りの人たちも幸せにする力」と定義します。

どんな人も、人生の中で培った、自分独自の力があります。
その力を周りの人とちょっとずつでも共有できれば、あなたの周りはどんどん明るくなり、お互いの力で更に明るく、そして楽しく場を育てていくことができます。

あなたの力に気づいていただくヒントとなるようなお話を紹介していきたいと思います。
あなたも私も、お互いにアドリブ力を磨いて、お互いの生きる場をどんどん明るく照らしていければと思います。

クイズ

先入観、固定観念を壊す、と言っても、自分がどんな先入観や固定観念に捉われているかはなかなか分かりません。そんなとき、アートが重要になるかもしれません。
その理由は?

「あなたが『○○○○』と思っていることを一度、あえて壊してみて、意味を問い直すこと」

○に入る言葉はなんでしょうか?

[こたえ]当たり前

(『アート思考』秋元雄史(プレジデント社)より引用 P82)

まえがき

自分の当たり前に気づき、それを越えて新しいことに挑戦していく。これからの時代は、そうしなければ、人も組織も激動の時代に生き抜いていけない。
それこそが、もう当たり前になってきている。

当たり前を破壊する

「直島の『家プロジェクト』のひとつで、安藤忠雄設計による建築物に南寺と呼ばれるものがあります。その内部に、ジェームズ・タレルがつくった、インスタレーション作品”バックサイド・オブ・ザ・ムーン”があり、それもそのような作品の一つです。

この建物に足を踏み入れた観客は、真っ暗な空間で壁を伝って進み、その先にあるベンチに腰掛け、そのまま10分、20分と一切、光の届かない暗闇にたたずみます。すると暗闇の中に、ぼんやりとした大きな長方形が見えてくるような気がしてきます。

いや、もしかすると、それは気のせいかもしれません。いや、やっぱり見えた。いや、そうではなかった。そんなことを繰り返しているうちに、やがてはっきりと光が見えるようになり、闇に閉じ込められていた観客は、光に解放されます。

照明が変化したのではありません。最初から微かな光は存在していたのですが、明るい屋外から部屋に入った観客は、瞳孔が閉まっていて、それに気づくことができない。しかしながら、目が闇に慣れるにつれ、徐々に瞳孔が開いてきて、光と闇のコントラストに気づくという仕掛けです。

これを一度体験した人は、誰もが日常、当たり前に感じている光を、不思議な存在として捉え直すことができます。どんなにかすかな光でも、闇とはまったくの別次元の存在であることを改めて理解するのです。

光が存在することとはなんと安心感のあることか。それは私たちが世界を感じ、その中に存在していると認識できることに対する安心感です。また普段は真っ暗な夜の闇にも、光が満ちていることを実感するでしょう。

あるとき、南寺での修理作業を終えて外に出ると夜になっていました。空は闇であるどころか、満天に星が瞬いていたのです。自然の世界には夜であってもどこかに光があり、真の闇などないことを改めて実感するのです。
私たちはタレルの作品を通じて光を体験したのです。それは物を照らし出す反射光を単に眺めたのとは異なり、光に包まれ、光の中にいることを知ったのです。

現代アートには、このように普段、私たちが当たり前と感じていることを破壊する作品が他にも多く存在します。」
(前著より引用 P82ー83)

あとがき

あるのに普段認識していないものはほかにもたくさんあります。空気、音、ほこり、などの身の回りの事象、その外にも、身体の血液、細胞、たんぱく、ミネラル、など、普段生きる上で特に認識が必要ないものです。アートとは少々離れるかもしれませんが、自分が作成している枠組みは、そんな認識していないものを認識することから、新しいことに結びつくのかもしれません。

今回もお読みいただきありがとうございました。

今日の一言

「今日の一言:先入観と固定観念を壊すアドリブ力は、普段認識していないものを認識することで磨かれる」


今日の「みんなのフォトギャラリー」

いつも「みんなのフォトギャラリー」からすてきな画像を拝借しております。今回は、みずたまさんの画像です。ありがとうございます。

Stand fmやってます。良かったら聞いてみて下さい。

ホームページもよろしくお願いします。

「ちょっといい自分」創造コンサルティングはじめました。
自分に自信がなくても、そのままの自分をお話いただき、あなたはそのままですごい人だということを気づいていただくお手伝いができればと思っています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?