#おすすめ本
奴隷根性から脱却するための本
「今の政治はひどい」と思っている人は少なくないかもしれません。しかし「そもそも政府なんて必要ない」と思っている人がいたとしたら、これは全然違う話になってきます。
政府なんて必要ないという考え方を、無政府主義(アナキズム)と呼びます。今からおよそ100年前、明治の終わりから大正時代にかけて、このアナキズムの急先鋒と言われ注目されていたのが大杉栄という人です。
個人的には大好きな、この大杉栄につい
「ただ、そこに、居るだけ」に意味はあるのか?-自立か依存か、居場所とは何か-
『居るのはつらいよ』(医学書院)を読み終えました。本当に素晴らしい本で共有したいことが山ほどあるのですが、できるだけポイントをしぼって書きます。
本書は副題にもある通り、「ケア」と「セラピー」の違いを徹底的に「現場感覚」で書き切った、いや、描き切った作品です。
冒頭から何度も出てくる「それでいいのか?」という声。それはセラピーを志す著者が「ただ、いる、だけ」のケアという仕事に対して、「