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【読書記録 #35】『志麻さんの台所ルール』(タサン志麻 著)を読みました

内容まとめ

調味料も食材も調理器具も、大概家にあるもので代用できる。

焼くときにはあまり動かしてはいけない。焼き色はうまみのかたまりだから。

洗い物は溜めずに、手を洗うついでにさっと済ませる。

などなど。

以上のように、本書では通常レシピ本では省略されている料理のコツが、著者のフランスでの暮らしや家政婦の経験をもとに紹介されています。

感想

大変勉強になりました。

料理は、私の趣味の1つです。趣味とは言え、これまで(アルバイト以外で)料理関係の仕事をしたことも、料理教室に通ったこともありません。大学生になって1人暮らしをするまで、家庭科の授業以外で包丁を握ったことも、コンロを触ったこともありませんでした。そんな私に料理を教えてくれたのは、Cookpadです。Cookpadからはたくさんのレシピを学び、定番の料理は大体作れるようになりました。

しかしそれは、料理の「知識」と言えるものではなかったと、この本を読んで気づきました。私が得ていたものは、「忠実にレシピをなぞる技術」だったのです。

そのことに気づかせてくれたのは、「レシピの分量どおり・時間どおりに作らない」という志麻さんの教えです。食材は1つ1つ大きさや水分量が異なる。コンロの火加減も各家庭によって異なる。だから、レシピと全く同じように作ってしまうと、味が濃すぎたり、火が通りすぎたりして、あまり美味しくない…ということが起きてしまう、ということでした。

では、どうすれば良いのかというと、「なぜそうするのかを考える」のです。レシピを読んで、「ここで塩を振る理由は何か」とか「水気を拭き取る理由は」とか考えるのです。その理由がわかれば、今度別の料理を作るときにも応用が効きます。それが「料理の知識」です。

私もこれからはレシピをなぞるだけでなく、もっと食材と向き合い、レシピの意味を考えながら料理をしていこうと思います。

最後に

この本では、このほかにも、レシピからは学べない料理のコツがたくさん紹介されています。私のように「料理が好きだけれど、きちんと勉強したことはない」という方にはぜひお勧めしたい1冊です。

・読んだ時期 :2021年3月下旬
・かかった時間:10日×10分
・おすすめ度 :★★★☆☆


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