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【読書記録 #43】『旅ごはん』(小川糸 著)を読みました

内容まとめ

ラトビアの黒パン。リトアニアの砂糖漬け松ぼっくり。エストニア、フランス、スイス、イタリア、ドイツ、インド、韓国、そして日本。

ヨーロッパを中心に、小川糸氏が旅先で食べた食にまつわるエピソードを綴ったエッセイ。

感想

とにかく文章の素敵さに惹かれた1冊でした。この本は食をテーマにした旅行記のようなものです。小川糸氏の小説は何冊か読んだことがありますが、エッセイを読んだのは今回が初めてでした。さすがは小川糸氏、旅行記でこんなふうに小説の世界が表現できるものなのか、と驚きました。文章の勉強にもなりました。

さて、本の感想です。

今まで私はヨーロッパ、その中でも特に東欧にはほとんど興味がなかったのですが、この本を読んで死ぬまでに訪れたい国々の候補入りしました。

ラトビアやエストニアの黒パン。リトアニアのツェペリナイ。小川糸氏の文章から、それらはきっと優しい家庭の味がするのだろうな、と想像を膨らませました。私も実際にその国に行って、それらの未知の食を味わってみたくなりました。

特に興味を惹いたのは、ウジュピス共和国。この本を読むまで名前すら聞いたことない国でした。調べてみると、リトアニアの首都ヴィリニュスの中にある国家で、リトアニアから勝手に独立した国なんだとか。初めて聞く名前の国。どんな国なんだろう、とワクワクします。

小川糸氏のファンにはもちろん、海外旅行好きや海外の食に興味がある方にはお勧めの1冊です。

・読んだ時期 :2021年7月下旬
・かかった時間:10日×15分
・おすすめ度 :★★★☆☆


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