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【読書記録 #46】『失われた世界』(コナン・ドイル 著)を読みました

※本記事にはネタバレが含まれます。

あらすじ

想いを寄せる女性・グラディスに振られたマローンは、彼女を振り向かせるための行動に出る。

彼は自分の勤める新聞社の上司に相談し、ロンドンの科学界一危険な人物と噂されるチャレンジャー教授に話を聞きに行く機会を得る。チャレンジャー教授と面会した彼は、自ら志願してアマゾンへの冒険旅行へと出発することになる。

彼はチャレンジャー教授と、彼のライバル・サマリー教授、そして冒険家のロクストン卿とともに「失われた世界」へと足を踏み入れる。そこで彼らを待ち受けていたのは…。

感想

ああ、面白かった! 読み終えたときの大満足感、久しぶりに感じました。

コナン・ドイルといえば、推理小説というイメージです。彼の作品は、小学生低学年の時に子ども向けのシャーロックホームズシリーズを読んだことがあるくらいでした。だから、彼の小説を読むのは今回がほぼ初めてでした。この本のようにSF小説も残していたとは知りませんでした。

さて、本の感想はというと、中盤がとても面白かったです。途中から一気に引き込まれました。チャレンジャー教授が率いる一行がメイプル・ホワイト台地入りしてからのシーンは、ハリウッド映画を観ているかのようでした。(調べたら、1925年と1960年に2度映画化していました。観たい!)

そして、個人的に最高だと思ったのはラストシーン。

グラディスの理想の男になるために、冒険へと旅立ったマローン。彼女の語る「理想」を成し遂げてイギリスに帰ってきた彼は、さっそくグラディスの元へと会いに行く。ところが彼女は、マローンが彼女のための冒険に出かけている間に、別の男と結婚していた。しかもその男は、彼女が語る理想の男性とはまるで違っていたのだった。そして恋に破れたマローンは、今度は自分の意思で失われた世界への冒険旅行を志願する。(おしまい)

このラストがすごく好きです。

私は「人生思うようにはいかない」、「辛い経験をして強くなる」というストーリー展開が好きなので、この両方がラストシーンに描かれていたのは、とても嬉しかったです。

久しぶりにこんな面白い本を読みました。これが100年以上も前に書かれた小説だとは、驚きです。

SF好きな方には大変お勧めできる1冊です。

・読んだ時期 :2021年8月下旬~9月上旬
・かかった時間:12日×1時間
・おすすめ度 :★★★★☆


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