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『ヘッセの読書術』を読んで。

ヘッセとは、ヘルマン・ヘッセのことです。彼の著作は読んだことはありませんが、近いうちに『車輪の下』を読みたいと思っています。そんなよく知らない人物の読書術を知ろうと思い立ったのは、繰り返しになりますが、著作を後に読もうと考えていたからです。

読んだ感想としては、ハチャメチャに感じる部分が多かったです。沢山読めと言っている部分もあれば、読む本は選べなど真反対に感じる所もありました。結局どっちなんだい!と問いたくなるものの、自分で選ぶのが答えなんだろうと勝手に解釈しました。

他にも時代を感じた所がありました。著者の生きた年代は世界大戦中であったため、日本のことを好戦的な国として触れていました。今となっては戦争なんてあり得ないという意識です。当時の日本は歴史でも習ったように、中国、朝鮮半島へ侵略をしています。当時を考えれば確かに日本は好戦的な国だと。

細かいところで書くと、教養とは目的を目指すことでもあり、その過程自体である。という目的と過程という今興味があることに触れられていて、より興味が湧いた。

単に本を読むことに関しては、本は無理やり読ませるのではなく、気に入ったものを読むのがいいそうだ。無理やり本を読ませると、本を読むことが嫌いになり、素晴らしい作品を読む機会を失うことになるという。私自身はどちらかと言うと、読書は嫌々で始まった。中学校の朝読書でまともに本を読み始めたが、最初は文字をとりあえず追って、最後まで読みきるということで精一杯であった。中身は全く理解できなかった。それからアニメの影響でライトノベルを読むようになり、中身を理解できるようになっていた。

日本の文化に対しても、この時代から禅は素晴らしいものとして、海外に伝わっていたことを知った。まれに禅に対して称賛を送る本を読むが当の日本人がよく分かっていない気がする。私も全く知らない。この本を読んで、世界を知るのもいいが、日本も知ろうという意識が芽生えた。


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