見出し画像

セレンディピティ

セレンディピティとは、「偶然の発見、思いもよらないこと」を意味する言葉です。

本当は本を読んだ感想を書こうと思いましたが、まさにセレンディピティが起きたので、一緒に書くことにしました。

では、まず本の感想から。

乱読のセレンディピティ

https://www.fusosha.co.jp/books/detail/9784594075583

外山滋比古さんの本です。Kindle unlimitedで読みました。『思考の整理学』で有名な方ですが、私は読んだことがありません。以前、同じ著者の本を読んだことがあって、タイトルのセレンディピティに惹かれてダウンロードしたのだと思われます(覚えていません)。

さて、内容です。本は舐めるように読むということに反対で、速読とはいかないけれども、分からなかったらサラッと流してもいい。拾い読みして、分かる所だけを押さえる。というような読み方を推奨していました。

舐めるように、じっくり辞書を引いたり、メモを取りながら本を読むと、細部に集中しすぎて、全体像が見えない。さらには、こういう読み方は読む気を無くす。日本の国語教育は1文ごとに意味を追うセンテンスリーディングをしていて、この典型例だと言います。

私としても、国語の授業で扱ったものにいいイメージはありません。今読むと違うのかもしれませんが。

自分で選んだ本が面白くなかったら、放り出してもいいという。しかし、ただ放っておくのではなく、「なぜ合わなかったか?」を考える。この視点は考えなかったです。「あ、合わなかった、次にいこう」ということしか考えなかったです。しかし、この本にも書いてありますが、読んだ本よりも読むのを投げ出した本の記憶に残るのは不思議だなと思ってます。

面白いエピソードも載ってました。昔の中学校を出て、東京高等師範学校の英語科に入学した時です。この時は昭和16年(1941年)です。下宿探しをしている時に、下宿のおじさんに「スパイの言葉をやっているのか」と言われたそうです。このスパイの言葉というのが、面白くて、SPY×FAMILYのアーニャが言いそうなセリフだなって、笑ってしまいました。当時は戦前なので、英語は敵国の言葉なので、まあ、スパイの言葉というのも分かりますが、笑ってしまいました。

最後にタイトルの意味する所を自分なりに解釈すると、乱読とは全く興味の湧かない分野の本を読めということだと思いました。狭い分野をどんどん深く深く学ぶと、その分野でしか物事を考えられなくなり、創造性がなくなっていくからです。全く興味のない分野なので、用語すら分からなく、一見全く面白くなさそうです。けれども、よくわからなそうだけれども、「これ読んでみたい」と興味の持ったものに果敢に挑戦していく。こういう乱読は失敗が多いけれども、本を投げ出した分、記憶に残りやすい。こういうことを10年近く続けていくと、分からないなりに色々な分野のことが結びつき、セレンディピティが生まれる。こういうことなのではないかと。

私としては、本を読む分には他人に迷惑をかけなく、迷惑がかかるのは自分の時間が減るだけです。そういう意味では気軽に挑戦できるので、ポジティブに捉えられました。


ということで、本の感想でした。

で、今日起きたセレンディピティは、動画の発見です。

YouTubeでこの動画を見ました。

よくあるオススメサイトの紹介なんですが、本当にオススメサイトばかりでした。

全国の図書館の貸し出し状況と本の予約ができるサイト、タイピングの練習を歌に合わせてできるサイト、怪しいサイトのURLを確認し、スクショを送ってくれるサイト、サムネをカテゴリー事に閲覧できるサイト、私もよく使っているcanvaなど

これは釣動画ではない。私にとってはそう感じました。

この動画との出会いなんですが、なんとマリオカートを目隠しでやるという動画から。

全く関係ない動画です。この動画はオススメで出て来たので、私が興味を持ちそうな動画だと思うんですが、マリオカートの動画は記憶上、1年は見ていないです。まあ、結果的に見たので、オススメに誘導された形になりますが。

この動画もすごいんです(画面を見ているかのように壁スレスレを曲がっていったりします。途中で壁にぶつかっても自分がどこにいるか認識して修正します)が、コメント欄で、あるコメントに対して、「ホンモノだ」とかっていうコメントがあったので、元のチャンネルを辿ると今回の動画に行き着きました。

本当に思いもよらない発見でした。上にもいくつかオススメサイトを書きましたが、一番の発見は、ノーコピーライトガールです。サムネの左上にあるイラストだと思いますが、この手の画像を色々な所で見かけていたものの、出どころが全く不明だったので、今回知れてよかったなと。


この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?