見出し画像

ウチらの代って。Part1

突然ですが、
あなたと同い年の有名人と言えば誰ですか?

おそらく、最初に浮かんだ人が、
あなたにとっての、
「ウチらの代」の代表でしょう。

筆者の代は2人いる。
篠原涼子、松嶋菜々子、半沢直樹こと堺雅人、などなど、そうそうたる一流俳優がいるが、この2人の横綱は揺るがない。
イチロー・スズキと宮沢りえ。
タメだから、あえて呼び捨てで。

今回は、そんな日本人ならではの、世代間あるあるから入ってみたいと思う。

『松坂世代/1980年生まれ』
『中田英寿世代/1976-77年』
『羽生&大谷世代/1994年』

この話題になるともう、酒のつまみには格好のネタになる。同じクラスだった訳でもないのに、会ったこともないのに、まるで我が親友かのごとく語り、どの代が強いかで盛り上がる。例えるならカードゲームのようなものか。

この場合、ほぼ世界で活躍するスポーツ選手が代表に選出されるのはやはり、スポーツの持つステイタスと認知度の高さだろう。

そして、ウチら『イチロー、りえちゃん世代』である。今年48歳になり、これまでプレイヤーとして全力疾走してきたところから少しペースダウン。

人生を折り返し、「実績を残す」から「後世へ引き継ぐ」フェーズに入った。干支も4周を回り、まもなく、天命を知る50に入っていくのである。

そんな中、『ウチらの』代表2人の姿を今週末、久しぶりにテレビで見た。

鈴木一朗。イチロー・スズキ。
もはや説明不要、完全無欠のアスリート。 

MLBを引退して早3年目。自宅のあるシアトルから公のニュースではめったにその動向は聞かれないが、昨年は智弁和歌山の高校球児に特別コーチ、その流れで、今度は職員たちとガチの草野球をするなど、現役時代と変わらぬ野球人ぶりを見せてくれた。

そして今年、現れたのは國學院久我山高校のグランド。球児からの手紙をきっかけに繋がったビッグサプライズ。本物の登場に目を輝かせる球児たち。

そりゃそうだ。オリックス時代はもちろん、メジャー時代の全盛期すらほとんどリアルタイムで見ていない世代からは、もはや生ける伝説のリアルレジェンド。なのに、彼らのお父さんと大して変わらない48のオヤジなのだ。

それが目の前にいる。ガンガン外野に飛ばす。もうそれだけでも、彼らは一生自慢できる。ひょっとしたら、甲子園に出るよりも一生モノかもしれない(笑)


そう、イチローは、遠くアメリカに住んでいても、日本の球児たちが愛おしくてたまらないのだ。そして、野球を好きでやれることの尊さを伝える伝道師として、年に一度、こうして日本へ帰ってくるのだ。

まちがいなく、この日の球児たちは、今まで野球をやってて良かったと心から思い、これまで以上に野球が好きだと言える自分になっただろう。

このニュース以降、日本の野球少年たちは、一斉に手紙を書き始めたとか。クリスマスの頃には数万通のラブレターが、シアトルの自宅に届くことだろう。もしかしてイチローは、令和のサンタなのかもしれない。

さて、ウチの中1になる息子も、
野球が大好き、令和の野球少年だ。

週末はクラブチームで、朝から日が暮れるまで白球を追いかけている。平日は、朝練の素振りと、スマホゲーム"プロスピ"で、理想のプロ野球選手を集めてのドリームチーム運営に一生懸命。もはや野球偏差値は、父より高い。

はたして彼は、令和のサンタへ手紙を書くのだろうか?

いや、そんな不確実なことはしない。
だって、父がいつも言っている。
『オレはイチローと同級生だからさ』
きっと、正月あたりにウチへ軽く呼んでくれると思っているのかもしれない。LINEで。

ところで、イチローってLINEやってんのかな。返信する時も、じっくり言葉選んでそうだな。
『イッくん、スタンプの使い方ぐらいなら、オレが教えてやってもいいよ』

これからもずっと、友だちヅラしてその伝道師ぶりを見守らせてもらおうと思う。
イチローとタメで良かった。

あ、りえちゃんの尺が足りなくなった。
「ウチらの」女神の話はまた次回。では。

2021/12/06
Hacasse



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?