幼児の切り替えをスムーズにする9つの戦略
子育ては、楽しくも困難な旅になることがあります。よくある課題のひとつに、切り替え(幼い子供がある活動から別の活動に移る時)の難しさがあります。移動中に意地の張り合いになったことがあるのは、あなただけではありません。
このブログでは、幼児の切り替えをよりスムーズで楽しいものにするための、9つの戦略をご紹介します。一貫した日課の確立から、遊びをベースにした片付けのテクニックまで、どの方法もイライラを減らし、子供に力を与え、切り替えをスムーズにするように設計されています。就寝時間、おもちゃの片付け、次の楽しいアクティビティへの切り替えなど、そのプロセスをスムーズにするための実践的なヒントが見つかります。幼児との切り替えを、ストレスのない前向きな子育てにしましょう。
1. 一貫性
子供に安全感と予測可能性を提供するために、一貫した日課を確立し、維持します。
日課を設定することで、子供は「今何をするべきか」「次に何をするべきか」を知っているので、より快適に感じるでしょう。
2. 質問して、選ばせる
a. はい/いいえの質問
「バナナ食べる?」「手を洗う?」
b. 2つの選択肢を与え、選ばせる
「どっちの本がいい?」「バナナを手で食べる?フォークで食べる?」
次の活動を自分で選ぶことで、子どもが「自分でコントロールできている」という自己効力感を感じることができ、イライラが減ります。
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3. 客観的な警告(タイマーなど)
a. タイマーを使う
切り替えの合図として、タイマー、アラーム、カウントダウンアプリなどをセットします。
子供に、「タイマーが鳴るとすぐに別のアクティビティに移動する」ことを教えます。
キッチンタイマー、携帯アラーム、カウントダウンアプリなどの中から、どれを使いたいか子供に選ばせます。
可能ならば、子供にセットさせます。
自分で選んだタイマーの時間を自分でセットしたことによって、子供は「自分で作ったルール」に従いやすくなり、責任感を養います。
b. 時間の概念がわかる子供への警告の仕方
活動が始まる前に、時計を見せながら、終了時間を説明します。「遊び時間は10時30分までです」
「長い針が6になったら、遊びはおしまいです。」
カウントダウンで事前に何度か警告を与えます。
「あと10分」「あと5分」「あと3分」「あと1分」「5、4、3、2、1、おしまーい」
c.時間の概念を理解していない幼児への警告の仕方
残り時間を視覚的に示すために、カウントダウンタイマーや砂時計を使用します。
活動の終了前の警告として、部屋の照明を消すなどの視覚的手段を使用します。
聴覚的手段として、特定の音楽を活動の終了の合図として一貫して使用します。
4. 切り替えの儀式
前述の「3. 客観的な警告:タイマー、音楽」の要素を組み合わせて、移り変わりの効果を向上させます。
子供の参加を取り入れた儀式を作成しましょう。歌やリズミカルな手拍子を組み込むことで、移り変わりを楽しいものにします。
音楽をただ聞くだけの受け身的合図ではなく、自主的に動いたり声を出したりすることで、切り替えに能動的に関わることができ、切り替えがスムーズになります。
小中学校のチャイムと号令のように、一貫して使用しましょう。
特定の歌や儀式を導入し、一日の異なる時間(片付け、手を洗う、食事など)を合図するために使用します。
5. パペットを使う
お片づけの合図には、パペットを活用しましょう。
パペットの効果
パペットは子供の注意を引き、不安を軽減し、お掃除などの課題を個人的かつ魅力的に感じさせます。
パペットを用いた非権威的なアプローチは、退屈な活動を楽しい経験に変えます。
パペットとの感情的なつながりを築くことで、子供は指示に前向きに反応し、タスクを楽しい冒険として受け取ることができます。
6. 片付けをゲームにする
時計と競争
タイマーをセットして、できるだけ多くのおもちゃを片付けるチャレンジを提供します。
毎回のタイムを記録し、前回よりも早ければ子供たちを褒めたり、ハイタッチをするなど、具体的に褒めます。
チームで競争
グループごとに分かれて遊んでいたら、それを利用して、グループ対抗でスピードを競います。
終わったチームは、チンベルを鳴らして、終わったことを知らせるなど。
秘密の宝探し
事前に「今日のお宝」を決めておき、それを片付けた人が今日のラッキーキッズとなります。
例えば、「つみき」と書かれたカード、もしくは写真を封筒に入れ、今日のお宝が書かれた封筒であることを子供たちに示し、片付けを始めます。片付けが終わったら、お宝の封筒を開封し、お宝を発表します。積み木を片付けた人がラッキーキッズとなります。複数いても構いません。
音楽でお片付け
子供達の大好きなノリノリの音楽をかけて、音楽が終わるまでに片付けを終わらせるチャレンジをします。
踊りながら片付けを行うことも楽しいです。
慣れてきたら、時々急に音楽を止めて、音楽が止まったら子どもたちはそのまま固まってフリーズし、音楽が再開したらまたお片づけを再開するという遊びも楽しいかもしれません。
7. 教育的要素を取り入れる
片づけをきっかけに、数、色や形、分類について学びます。
数を数える
片付けながら自分が片付けたおもちゃの数を数えさせ、終わった後に、「5個以上片付けた人」「10個以上片付けた人」など、子供たちに手を上げさせて、褒めます。
色や形
「まずは丸いものから片付けましょう。よーいどん!」
のように、色や形ごとに片付けさせます。
色分け
おもちゃを色別に分類して、お片づけを仕分けゲームに変身させましょう。
8. ごっこ片付け
片付けとごっこ遊びを合わせます。
子どもたちをスーパーヒーローに変身させ、マントを着せたり、やる気を起こさせるような前提話を用意したりします。
タイマーをセットして、「時限爆弾が爆発する前に片付けを終えて、おもちゃたちを助けよう!」
おもちゃが「家」を持つ登場人物となり、決められた場所に戻らなければならないというストーリーを作りましょう。
魔法で動物に変身させて、動物になったつもりで片付けます。ゾウになったつもりで、お鼻でおもちゃを拾ってみるとか。
片付けが終わった人から、このフラフープをくぐると、魔法がかかり、とても落ち着いて静かに自分の席について待つことができるようになります。この魔法のことを子供たちに伝えておきましょう。
片付けをしながら物語を作るように促し、子供たちの創造力を刺激します。
9.【幼稚園、保育園向け】手遊びやクイズ
早く行動できた子供達を待たせずに、切り替え活動がゆっくりな子供たちのモチベーションをあげ、素早く行動させるための裏技です。
1. 道具のいらないみんなで楽しめるゲームネタを常に準備しておく
保育園、幼稚園の先生は、全員でできる、道具を使わないでできる楽しい手遊びやなぞなぞのようなクイズをいくつか(5つ以上)自分のバラエティーとして持っておきましょう。
子供を待たせない工夫をする:良い行動をした子が損をしない保育
子供に空白の時間を与えたり、待たせたりしないようにしましょう。特に、先生の指示通りに素早く動けた子供達を待たせるのは良くありません。良い行動をした方が損をしてしまう結果になるためです。
2. 全体の1/3くらいの子供達がやるべき課題を終えて待ち始めた時
子供達が大好きな盛り上がるクイズや手遊び歌を提供する
先生は、行動が早いことを褒め、クイズや指遊びで楽しませます。
これにより、子どもは自分の行動を早く完了すればするほど、楽しい遊びの時間が増えることを学びます。
切り替えがゆっくりな子供のモチベーションを上げる
早く終わった子供達が盛り上がって楽しんでいる様子を見て、ゆっくりな子も、「早く参加したい」と思うようになり、行動が早まります。
約束の時間まで、遊び続ける
ほぼ全員が揃ったとしても、そこで切り上げず、決められた時間までゲームを続けて楽しみます。これによって、早く行動すればするほど、長く遊べるという結果を全員が体験できます。
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