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多動・衝動性があるADHDは、"目標” を決めると強い。


ADHD_noteです。

今回は、多動・衝動性があるADHDは、"目標を決めると強い"ということについて書きたいと思います。

まず、最初にADHDについて、誤解の無いようにしておかなければならないことがあります。


”ADHD”と、一言で言っても、人によって症状に差があるということです。(これは、誰もが(身長や肌の色などが) ”人によって個人差がある” ということと同じ意味合いです。)


ADHDの主症状は、不注意・衝動性・多動性の三つに分けることが出来ます。


通常は不注意と、衝動/多動というように、大きく2つに分けて症状として捉えることが多く、特に青年期を過ぎて成人になると2つのうちの、”不注意特性”のみが残る場合が多いと言われます。


Wikipediaによると、”多動性障害” について、次のような説明があります。

ICD-10での多動性障害の発症率は学齢期で3% - 7%であり、その内30%は青年期には多動と不注意は目立たなくなり、40%は青年期以降も支障となる行動が持続し、残りの30%は感情障害やアルコール依存症などのより重篤な精神障害が合併する。ある調査では、約3割が大人になっても症状が続いていた。また、別の調査では、ADHD症状の深刻度は通常加齢とともに低下するが、約90%のADHD患者はいくつかの症状を成人期まで持続し続ける。
(参考:注意欠陥・多動性障害Wikipediaより、一部抜粋。)


”多動性障害”について、3~7%ということは、学齢期の単純計算で100人に3人~7人。

30人クラスで言うと1クラスに1人~2人程度存在する可能性があるということです。
その内の30%は、青年期になれば、多動不注意が目立たなくなる。ということなので、青年期以降に限れば、”30人クラスには1人も居ない” というくらいの、かなり少数になるということです。


もうひとつ、最後の部分が特に気になりました。

「また、別の調査では、ADHD症状の深刻度は通常加齢とともに低下するが、約90%のADHD患者はいくつかの症状を成人期まで持続し続ける。」という部分です。

これは逆説的に言えば、成人期にADHD様の症状がほとんど見られなくなった患者(=成人期にいくつかの症状を併発していない10%の患者)は、そもそも幼少期からADHDではなかった。とも言えるのでは・・・?
と、個人的に思った次第です。


以上のことを踏まえて、話を進めます。


ADHDの中でも、(前述した)多動・衝動性が強く出る場合、”目標”を決めることで力(強み)を発揮できることが多いです。(少なくとも私はそうです)
(※繰り返しになりますが、私は不注意のみ、あるいは不注意優位タイプではないので、別のタイプの特性の方について当てはまるかはわかりません・・・。)

わたしは以前、小さな成功体験を積み重ねる。~スモールステップから始める~という記事を書きました。


私自身がADHD(不注意+衝動・多動=混合型)と診断されたのは、成人してからですが、診断後に思い返して見ると、高校在学中から国家資格をはじめ、いくつかの資格試験にチャレンジしてきました。

(結果は受かったものもありましたし、ダメだったものもありました。)

高校卒業してすぐに、普通自動車第一種運転免許(いわゆる普通自動車免許・MT)を取得し、その後も公的資格、民間資格などを問わず、自分で興味を持ったさまざまな資格取得に毎年のように挑戦してきました。


あらためて振り返ると、

ADHDがある私の場合、具体的な目標があったほうが、確実にやる気が出たように感じました。

裏を返せば、私の場合、目標がないとやる気が出ないということです。笑笑


ADHDがあると、
「先を見通せないから”目標”を立てても実行できないよ?」とか、
「無理無理、目標を立てても、達成したためしがない。」という方もいらっしゃると思います。

確かに私もその特性があるので、よく分かります。

ただ、(私の場合はですが)

自分の特性に合っているか?

自分自身がやりたいことか?

目標の期間が適正であるか?


という3つの問いを自らに問うてみると、意外と目標を立てられたり、実現できる(実現しやすい)気がしています。


具体的に、

あと3か月後までに〇〇する。

あと、半年後までに〇〇する。

来年は、〇〇する。というようなことです。


これらは、実際に私自身がいろいろな資格を目指してきた中でわかった特性ですが、ADHD(多動・衝動性)があると、
資格の取得など、 ”いつまでに〇〇をする” というような ”具体的な目標” を決めることによって、力を発揮しやすく、実際に目標を実現しやすいということです。
(※繰り返しになりますが、”自分の特性に向いている内容” で、”自分にできるレベルのもの” からスタートすることが大前提です。)

私は今年に入り、3月からあるスクールに通い、(誰でも取得できるような、初歩的な資格ではありますが)”公的資格” を ”3つ” 取得しました。
(何かに取り組みたかった、モチベーションを高めたかった、というのが主な理由です。)


”ADHDがあると、ドーパミンの分泌が少ない”、”右脳の前部分(右前頭葉)の血流が定型の(発達障害の無い)人よりも少ない”ということが言われています。(発達障害の専門書などによく書いてあります。)

私の場合は特に、『なんか、最近刺激無いなぁ』とか、『なんか最近、単調でつまらないなぁ』という風に脳が感じやすい(=思いやすい)ようで、なにかと”何だか退屈だな~”と思うことが多いです。
そうすると、簡単な資格などの勉強などをし始めるというクセがあります。(どんなクセだよ。という話ですがw)

ちなみに、今年私が取得した資格は、主にデスクワークに活かせる資格として公的機関が認定するもので、主にデスクワークなどの仕事に活かせるというものですが、自宅でも活用できるため、日常での自身の作業や、このnoteの記事を書くのにも役立っています。


よく、「資格は無駄だ。資格なんてなくても仕事している人はたくさんいる。」という人を見聞きします。

これは、正論ですし、私も、実際に資格がなくても稼いでいる人をこれまでに何人か見てきました。

その中で私が気づいたのは、
「資格は無駄だ。資格なんて無くても仕事している人はたくさんいる。」という
人こそ、実は何かの資格を持っていることで職を得ていたり、逆に、「自らが何も資格を持っていない」ということをコンプレックスにして言うことも多いのでは?と実感しています。


前述したように私自身も、高校時代からいくつかの資格試験を受けてきましたが、合格したことも、ダメだったこともあります。

今思えば、合否を問わずに ”受けてよかったな” と、心から思えます。

理由は、

資格取得に向けて勉強をすること自体が、自分自身の能力を高めることにもつながるからです。


ADHDの(特に、衝動・多動性のあるADHDの)方は、自分自身の適性を見極めて、いろいろな資格にチャレンジするというのも、有意義な時間となるのではないでしょうか?

おそらく、多動・衝動性の強いタイプの方は、『言われなくてもやってるよw』という方も多いと思いますが・・・笑


参考にしていただけましたら、幸いですw


ちなみに画像は、”VISION” は、より具体的な方がいい。的な画像。

WokandapixによるPixabayからの画像

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