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”調子”の良し悪しを記録する。


ADHD_noteです。


今回は”調子”の良し悪しを記録することについて書きたいと思います。

ここで言う“調子”は、体調や気分、気力・体力といったところでしょうか。


ADHDという障害は、元来の脳の特性からやる気が出なかったり、
ボーっとしていたり(しているように見える)という特徴があります。


というよりも、当事者の私の実感として、

8割方やる気が出ないし、(なかなかやる気が出ません。)
かなりボーっとしています。(というか、集中できません。)


より具体的にいうと、
自分が興味がないこと・思うことについては、
驚くほど興味がありませんし、やる気も出ません。


これは、定型発達の方が常識で思う以上のものです。


よく、学校や職場でADHD当事者に対して周囲が、「やる気があるのか!」などと叱責することがあると思いますが、これは、無駄です。
(ちなみに私もこれまでに多数の職場で無数に投げかけられましたが、全くと言っていいほど改善しませんでしたw)

そんなことをいくら言ったところで、


本人に興味が無ければ、やる気は出ません。

(ただ、以前側坐核のことで書きましたが、ヒトは基本的に何か物事に少しでも着手すれば多少はやる気が出ることもあります。しかしながら、ある程度それで改善してもADHD脳の特性があると、本人にハマらなければ、どんなことも続けることは難しくなります。


だからこそ、
ADHDがある人は、学習する内容、就職する場合の職種の選び方が非常に重要と言われます。
(大げさではなく、人生を左右します。)


・・・と、言ってもADHDのやる気のなさや不注意が改善されるわけではありません。

そこで、私提案したいのが、
普段の生活の中での”調子”の良し悪しの記録です。


私の場合、テンションの上がり下がりは特に顕著で、
やりたくないこと、興味がないことをやるときなどには、
態度や表情に、如実に、露骨に、確実に表れます。

(正直自分ではそうでもないと思っているのですが・・・。)


そこで、普段の生活で、自分のテンションが上がるきっかけなどを記録しておくことは、ADHD特性のカバーにプラスに働きます。

なぜ、自分は今気分良く、うまく過ごせているのか?というようなことです。

好きなことをしているからかもしれませんし、好きな人といるからかもしれません、あるいは好きな場所に居るからかもしれませんし、好きな食べ物を食べたり、好きな飲み物を飲んだりしているからかもしれません。

好きな香りがするとか、ちょうど良い気温・湿度なのかもしれません。

そういったことを気づいたことで構わないので、気づいたところから観察し、メモをします。

たとえば、ADHDがあると、すぐに飽きたり、テンションが下がったりということがありますが、それを客観的に記録することで、クセや流れがわかってきたりするものです。

多少時間はかかるかもしれませんが、それが分かればしめたものです。


自分自身が、どういったことがあると自分のテンションが落ちたり、生活スピードが落ちるのか?(負のスパイラルに突入してしまうのか)
逆に、どういったことで自分のテンションが上がったり、生活スピードが上がるのか?(正のスパイラルに突入できるのか)
ということを記録することです。
(気づいた範囲で構いません。たとえば自分が、「そういえば、これをやっているときは楽しい。」などと、後で思い出せれば、頭の中で理解しておくだけでも十分です。)


ADHDだからと言って、不注意優位や不注意限定という場合もあれば、衝動・多動性がある場合もあるため、一概に”これ”と、対策方法を決めることはできません。


しかしながら、誰しも何かのきっかけでテンションが下がったり上がったりということがありますから、それを記録することでプラスに活かし、人生をよりよく過ごしやすくしていくことが重要かつ、大切なことだと思います。


ちなみに画像は、プラスとマイナスがせめぎ合う的な画像。

Gerd AltmannによるPixabayからの画像

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