許し合うこと
今日は腹の立つことがあった。
私宛ての重要な書類を母が誤って捨ててしまったのだ。
元夫にも書いてもらわなければならない重要な書類で、私だけで済むものではなかったからとても腹が立った。
元夫はすぐマウントを取りたがるタイプで、めんどくさい事も嫌いなので、絶対嫌味を言われるのはわかっていた。だから、極力連絡を取りたくなかったのに、捨ててしまったからにはもう一度連絡を取らなければならなかった。そのストレスで猛烈に腹が立った。何故、私宛の重要な書類を捨ててしまったのか、それに元夫も関与するめんどくさい書類を・・・私が悪いのではないのに、相手に謝らざるを得ないのもとても苦痛だった。それで、ついつい何度も母を責めてしまった。そんなことをしても、書類は戻ってこないのはわかっているが、怒りの持って行き場がなかった。母も最初は謝っていたが、「じゃああんたはミスした事ないの?何度もしつこいな」と腹を立て始めた。
私はこのやりとりにどこか既視感を覚えた。
浮気やいじめとどこか似ている構造があるかもしれない。
浮気した側は、それほど罪の意識が強くなく、謝ったらそれで終わりだと思っている。ずっと引きずる相手に「なんでそんな昔のことを」「もう終わったことだろ」と言う。
浮気された側は、どれだけ相手が謝罪を重ねようと、浮気したという事実は消えず、なかなか許すことはできない。一生できないかもしれない。悲しさと苦しさ、嫉妬など様々な感情が入り交じり、気持ちのもって行き場がないため、事ある事に相手を責めてしまう。
いじめの場合は、加害者側に罪の意識がない場合がある。
被害者側はそのいじめで人生が大きく狂わされる可能性もある。私が小学校の時にいじめられていた子は、その後高校まで8年くらい不登校になってしまった。加害者側はそのいじめの事実、本人の存在すら忘れていた。
この浮気やいじめの例は、もちろん今回の件とは異なるが、似たようなところがある。
罪悪感から来る反省は長くは続かないのかもしれない。
人は謝り続けることはできないのだ。
ある時から「何でこんなに謝っているのに許してくれないのか」と相手への怒りに変わっている。
負の感情をぶつけられると、相手にも負の感情が溜まっていく。
どれだけ謝られても許せない
どれだけ謝っても許されない
次第に泥沼化していく。
お互いに許しあえたらもっと楽になるのかもしれないが、そんな簡単なものでもない。
人間の感情って複雑。まぁ今回の件だったら、まだやり直しができるからいいんだけどさ・・・人生やり直せないことも多いよね。
あーあ。とりあえず今日は母の顔を見ると、嫌味を言いたくなってしまうから早く寝ようっと。
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