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東京都臨海部に地下鉄新線発表!不動産価格に与えるインパクトは?

 都臨海部に地下鉄新線

2022年11月25日、東京都は都心部と臨海副都心を結ぶ地下鉄を新設すると発表されましたよね。

東京駅から東京ビックサイト周辺に7駅を新設し2040年までに開業を目指す、とのことです。

日本経済新聞「東京―有明まで全7駅 都臨海部に地下鉄新線 40年までに、羽田・TXと接続も」

東京都は都心部と臨海副都心をつなぐ地下鉄新線を建設する。東京駅から東京ビッグサイト周辺に7駅を新設し、2040年までの開業を目指す。東京駅への延伸構想のあるつくばエクスプレス(TX)や羽田空港方面への接続も検討する。人口流入が続く臨海部の利便性を高める。

日本経済新聞「東京―有明まで全7駅 都臨海部に地下鉄新線
40年までに、羽田・TXと接続も」
Yahoo!ニュース「東京駅とビッグサイトを結ぶ地下鉄新線の事業計画案を発表、東京都」

また、今後は東京駅へ延伸構想のあるつくばエキスプレス(TX)やりんかい線経由で羽田空港方面への接続も検討する予定のようです。

現在、「東京ビックサイト駅」から「東京駅」に電車で移動すると所要時間は36分以上かかります。

また、「羽田空港駅」への所要時間は1時間弱となっており、この電車アクセスの悪さがこのエリアのネックとなっていました。

しかし、この新線の開発により湾岸方面に関しては、東京駅から都心部や羽田空港へのアクセスが格段に良くなるので、不動産価値の向上が見込まれます。

さらに、今まで駅が無かった晴美周辺などはこの構想によって不動産価格の見直しがされていくことになるでしょう。

特に今年分譲された「晴海フラッグ」は交通アクセスの手段がバスということもあり、分譲坪単価が周辺の物件と比較してかなり割安に分譲されたことが話題になりました。

このプロジェクト発表により格段にアクセス利便性が改善され、大きな値上がりが見込まれることは間違いないでしょうね。

晴海フラッグを購入された方はおめでとうございます!

今回の報道以外にも、2022年に臨海副都心の新線発表がもう1つあるのでここでご紹介したいと思います。

有楽町線延伸計画

実は、地下鉄8号(有楽町線)には、豊洲駅から東陽町駅を経由し住吉駅に至る区間を整備する計画があります。

江東区HP「地下鉄8号線(有楽町線)の延伸(豊洲~住吉)」

2022年3月に鉄道事業許可がなされ、同年8月に都市計画素案説明会が開催されました。
そして、開業は2030年代半ばを目指しています。

現在、豊洲駅から住吉駅の移動する際に電車を利用する場合は約20分(乗換え2回)かかりますが、この新線の開発により整備後には約9分(乗換え無)となります。

豊洲駅、住吉駅とも既存線に直結できる構造になっているので、新線を経て押上方面への直通運転も行われるようです。

また、今まで駅のなかった枝川周辺と千石周辺においては鉄道空白地帯が解消され、この周辺の不動産価格は大きく見直される方向になります。

江東区HP「地下鉄8号線(有楽町線)の延伸(豊洲~住吉)」

さらに、今回主に取り上げている湾岸エリアではありませんが、この有楽町線延伸計画により個人的に注目しているのは江東区千石住所周辺です。

このエリアは現在、南側の東西線「東陽町駅」、北側の半蔵門線「住吉駅」の中間地でどちらの駅にも徒歩20分前後かかります。

そんな江東区千石住所周辺「陸の孤島」と呼ばれていたので、この新駅は不動産価格に大きな影響を与えると考えられます。

様変わりする湾岸エリア

ここからは私の今までの経験から湾岸地域に対する今後の予想をざっくりとお話したいと思います。

2007年頃、豊洲のマンション所有のお客様の自宅買換えをお手伝いさせて頂きました。

3年前に新婚で豊洲の新築マンションを購入し子供ができたものの、その当時の自宅周辺には子育て世帯が少なく、子育てコミュニティーが無いので、世田谷区や杉並区で子育てを重視して住み替えたいとのことでした。

当時売却査定したところ、専有面積85㎡で6000万円前後でしたので購入前の3年前よりも高く売れるということでスムーズに買い替えが出来ました。

まだこの頃の豊洲や有明周辺は未開発のエリアで、生活インフラコミュニティーがありませんでした。
周辺には大きな空き地が多くあり、住宅地というよりかは倉庫街の一部という雰囲気で殺伐としたエリアだったことを記憶してます。

それから15年経過しましたが、今では豊洲周辺の公園には子供たちが溢れかえり子育てコミュニティーも整備され、とても賑やかなエリアに変化してきています。

豊洲や有明周辺は分譲価格においても、この20年で都内の中では一番の上昇率を誇るエリアです。

現在の豊洲駅周辺の中古マンションの分譲価格を調査すると、80㎡台で8000万円~、タワー系のマンションでは1億円越えで売買がされています。
(※築年数により変動します)

実は、この豊洲エリアは地図をよく見ると、運河を越えた先に日本の中心的繁華街である銀座があります。

また、オフィスの中心エリアである東京駅にも直線距離で約4Kmとなっており、都心にとても近いのが特徴です。

日本では2000年以降共稼ぎ率が急速に拡大しており、現在では全世帯の内、約70%が共稼ぎ世帯となっています。

このような世帯の住宅ニーズは「職住接近」と「子育て環境」です。

このような世相変化から豊洲有明周辺の不動産ニーズは若い世帯を中心により高まってくるでしょう。

また、今回の東京駅・住吉駅への新線開発や羽田空港などへの直線的な通勤・移動のよる利便性アップによって、より発展していくことになるでしょう。

YouTube解説もアップロードしました!

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そんな方はぜひご視聴ください!


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