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文学フリマ京都8出店&今後のあだん堂の活動についてご報告

こんばんは、みなさん!(もうこの時間ならおはようございますに相当するかもしれない……)
来週末の文学フリマ京都8に出店する合同スペース「Fagrlima×神月文庫」に、ゲーンさん著の『ORACLE』を持って参加することになりましたので、お知らせをまとめます!
それから最後に少しだけあだん堂の今後の活動についてのご報告もします!

「Fagrlima×神月文庫」合同スペースにご一緒させていただきます!

以前からご一緒させていただいております森久都さんの「Fagrlima」と神乃佳月さんの「神月文庫」ですが、今回はあだん堂も少しだけ参加させていただきます!

▼以前ご一緒させていただいたイベント


▼文学フリマ京都8 お品書き

今回あだん堂は、小学館集英社プロダクションさんより発売中のゲーン初画集『ORACLE』をひっさげて参戦します!
皆さまとお会いできるのを楽しみにしております~お立ち寄りください~!

新刊は『水脈の王国』(神乃佳月著)『Viola Odorata』(森久都著)『ORACLE』(ゲーン著)です!!!!!
新グッズはクリアファイル!!! [水脈の王国]柄2種新発売~!
混沌の惑星×ORACLEのポストカードは豪華2種類あります! ゲーンさんサイン入は、関連商品お買い上げでランダムにプレゼント♪

▼「文学フリマ京都8」詳細

📍ブース:え-29〜30
🗓1/14(日) 11:00〜開催
✅入場無料
🏢京都市勧業館「みやこめっせ」1F 第二展示場B・C・D
📕イベント詳細

❤スペース情報はコチラ↓♥

あだん堂売上の一部を寄付します&通販支部新商品取り扱いのお知らせ

先日投稿しました「新年のごあいさつ」という記事で、令和6年能登半島地震について少しだけ触れました。

(余談ですが、地震について言及していると「能登半島地震に関係する内容の可能性がある記事です」と警告が出るのですね……きっとこの記事も警告が出ますね……)


この1月1日の能登地震からずっと、スタッフと「あだん堂として何かできないか」を模索してきました。
もちろん、事故で爆発する中閉じ込められる恐怖を思い出すと1月2日に起きた羽田空港での事故についても少なくない影響を受けましたが、私にとって、3.11東日本大震災での経験が思い出される今回の能登地震について、「何かしたい」という想いが募り、スタッフに相談するに至りました。
それで、グッズや書籍の売上の一部を寄付する形はどうだろう、と。

あだん堂は当面の間、売上の一部を「令和6年能登半島地震」に関する支援金へ寄付することに決めました。

例えば1冊本が売れるごとに100円、グッズ売上ごとに50円、といった具合でやってみたいと想像しています……が、もちろん初めての試みです。できるのかな? という不安はあります。
また、偽善者気取りだと批判されるかもなぁ、、、と思いながらも、2023年正月、偽善者気取りかと言われる覚悟で「不撓不屈応援割引」を発表した自分なら、また同じように自分の想いを大切にしてもいいのではないかと思いまして……。

(上記「不撓不屈応援割」をご利用いただいている皆さま、ありがとうございます!)

とにかく自分ができることから、自分の歩幅で、やってみるので良いのではないかという気持ちです。
まずは当面の間(イメージとしては半年とか1年とか、とにかく「当面の間」)、売上の一部を寄付金にあてさせていただこうと思います
その第一歩として、あだん堂の通販支部である「BOOTH」とイベント収益の一部を寄付金にあてるつもりです。
そのために、複数の作家さんから協力いただけることになり、BOOTHの通販支部に新しい商品たちがラインナップできることになりました!
ご協力いただく皆さま、本当にありがとうございます。
Amazonで販売している商品もありますが、BOOTH通販にするにあたり値上げなどはなく、むしろBOOTH特典がつくものが多いので、他サイトとの違いをどうぞお楽しみいただければと思います。

有難いことに、あだん堂はここ3年で多くの作家さんたちに選んでいただけるようになってきています。そして、都度、関わっていただくスタッフさんも少しずつ増えています。ありがとうございます。
ですが、まだまだ経営が安定しているとは言えず(スタッフさんは全く問題なく、私の力不足故です)、正直このようなことをしても良いものか、そんなことをするくらいなら少しでもマーケティングや広報などにお金をまわすべきなのではないかと悩んだりもしましたが、どうしても、3.11の際にボランティア活動をした時の想いが沸き上がり、「居ても立っても居られない、何かしたい」という感情に押しつぶされそうな気持ちになってしまいまして……。
後先考えていないようで、また、「何かしたい」気持ちばかりが先走っているようで大変お恥ずかしいですし、Twitter(とまだ言い張っている)で「“緊急時に、何もしないことが最良でありうることを認め、何もできないことを受け止め、何かした気になることを戒め、何かしないと不安になることと戦うことの別名を、祈ると呼ぶ”」という言葉(投稿主もどなたが投稿したか明言なさってないけれど)を拝読し、
「何もしないことが最良……、たしかにそうかもしれない」
とも思いました。それでも、どうしても、自分にできることは無いだろうかと想い、まずは一歩を踏み出すことにしました。

すてきな言葉ですよね……。

昔話をします(相変わらず長い)

ここで、少し過去語りをさせてください。(もう文学フリマ京都8の告知は終わってるのでブラバいただいても大丈夫です!)
どうしてここまで「自分にできることをやろう」と感じているのか、そのルーツとなっている、東日本大震災で経験したことのお話です。

私は3.11と呼ばれている「東日本大震災」の際にはまだ学生で、東京都内、屋外にて被災しました。生まれ育った八丈島では棚から物が落ちるほどの揺れもほとんど経験したことがなく、ましてや震度4など、経験したのはこの時が初めてでした。
その時間、私は橋の上の交差点にいました。突然信号が一斉に消え、直後、揺れを感じた時には、橋の継ぎ目のゴムがプカプカ言い始め、橋がぼよんぼよんと撥ねました。歩道にいる私の頭上のビル看板が信じられない音を立て「今にも落ちてくるのではないか、あれに当たればひとたまりもないぞ」と恐怖したことを覚えています。
しばらくすると車は誰かが率先して手信号を始めたことで進み始め、私は車に譲っていただいた横断歩道を恐る恐る渡りました。アパートに戻っても近隣住民に知り合いもいないしなぁ、どうすればよいのやら……と怯えるばかりでした。ラジオを抱えて歩き回っている見知らぬおじいちゃんと目が合い「東北だってよ」と言われ、震源地を知りました。
帰宅してからも、いつでも逃げられるよう外着でテレビにかじりつき、一睡もできなかった記憶があります。
大学はしばらく休校となりました。代わりに(表現にまつわる学部だったので)「自身が震災を経験した瞬間の記録を文章に起こしておく」という創作課題をやりながら長めの春休みを過ごしました。後から、入学式に出られなかった後輩がいることも知りました。
物資が不足することを心配した実家からトイレットペーパーや米、ランタンや乾電池が送られてきて、あちらの方が田舎なのにと不思議な気分でした。案の定あらゆる物資が不足するようになり、東京に出てから初めてスーパーに物が無くなる光景を見る事となりました。(島では日常茶飯事だったのに。あの時はまったく違う光景に見えました。)
そして、原発が被災したために起こった電力危機により、東京電力管内で輪番停電が実施される頃にはもう、すっかり世界がひっくり返ってしまったかのような感覚に陥っていました。
ボランティア活動の募集もさかんでしたが、学生の自分が今現地に行っても迷惑なのではないか……そうやってウジウジしているうちに、ボランティア入りするまでに1年の月日が経ってしまいました。情けない話です。

ボランティア活動最終日の朝日。

とはいえ、参加したボランティア活動だって、大学で募集をしていたから行きますと手を挙げたにすぎず、大学のバスで南三陸町に入った私は、1年経っても復興がこれしか進んでいないのか、という現実を目の当たりし無力感に打ちのめされました。
多くの事をボランティア活動としてやったはずなのですが(数日滞在しました)、そのどれも、大学という後ろ盾があることによって出来ただけで、結局は自分の力は丸で役にも立たなかったのではないかと、自問自答していました。今でも、その気持ちは私の中に燻っています。(現地の町のスタッフさんや旅館、商店街の皆さんには大変良くして頂きました。大変な中、本当にありがとうございました。)

もちろん、大きな災害や事件事故は、3.11の後も絶え間なく襲ってきました。日本だけでもそうなのに、世界規模でみればさらに、どこかしらで戦争が起きているような日々です。大きい揺れを感じたことで3.11の瞬間を思い出したからとはいえ、今回の能登地震だけにこれだけ感情移入するのも、変な話なのかもしれません。
でも、当時の学生だった私よりも、自力で何もお手伝いできなかったあの時の自分よりも、今なら少しだけ自分のやっている仕事でお役に立てるのではないか……こういった経緯で、まずは一歩を踏み出そうと決めた次第です。

有難いことに、この告知を出すまでのわずかな時間に、既にBOOTHで通販のご注文をいただいている(しかもカンパつき)ようです。ありがとうございます!(この御仁たちは一体どこでききつけたのでしょう……内容を更新したら通知がいくのかしら……とにかく、本当にありがとうございます。)

あだん堂の通販サイトの商品は作家陣からお預かりしている商品も多く、寄付つきで取り扱う旨複数の作家さんに許可をいただいてから告知記事(この記事)を出そうと思っていたのですが……BOOTHアカウントをフォローいただいているのでしょうか、Twitterなど他では全く告知をしていないにも関わらず、記事を「公開」にした途端ご注文が入り大変驚き慌てふためていています。(作家陣に許可をいただく段階でWEBサイトを公開し文面チェックをいただかなければならない所があり、先んじて公開してしまっておりました……発送まではもう少しお時間がかかります、すみません。。。)

常連の皆さんも、新たにご注文いただいている皆さんも、本当にありがとうございます。

新しくお取り扱い開始する商品たち

というわけで、作家さんたちにお声かけをさせていただき、BOOTHのあだん堂通販支部商品を拡充いたしました!
書籍やクリアファイル、ポストカードなどなど!
この機会にぜひご利用いただければと思います。
値上げなどは一切ありません!
BOOTH特典がついているモノもあります!
ぜひチェックしてみてください~!

今後のあだん堂の活動も、変わらず見守っていただければ嬉しいです!
どうぞよろしくお願いいたします。

あだん堂 主宰
ゆき 拝



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