編み物は間違えても解かない
一年ぐらい前からかぎ編みに挑戦するようになった。ヨーロッパに来てから引っ越しすることも多く、それゆえに生活に必要最低限のものしか持ち運ばなくなったので、娯楽と言えるものというとスマホやパソコン一台でできることばかりになってしまっていた。それに嫌気がさして、これまであまり気が乗らなかった物理的な『モノ』を扱う趣味を始めてみようと思い、手を出したのが、かぎ編みである。
なんでかぎ編みかというと確か中学生か高校生ぐらいの時にやったことがあって、棒編みよりは簡単という風に記憶してい