佐東敦子

中央ヨーロッパで生活しながら大学院生(博士課程)をしています。暮らし、旅行、研究のことなど。 恵文社一乗寺店(http://www.keibunsha-store.com/)へ寄稿中。不定期更新。

佐東敦子

中央ヨーロッパで生活しながら大学院生(博士課程)をしています。暮らし、旅行、研究のことなど。 恵文社一乗寺店(http://www.keibunsha-store.com/)へ寄稿中。不定期更新。

最近の記事

編み物は間違えても解かない

一年ぐらい前からかぎ編みに挑戦するようになった。ヨーロッパに来てから引っ越しすることも多く、それゆえに生活に必要最低限のものしか持ち運ばなくなったので、娯楽と言えるものというとスマホやパソコン一台でできることばかりになってしまっていた。それに嫌気がさして、これまであまり気が乗らなかった物理的な『モノ』を扱う趣味を始めてみようと思い、手を出したのが、かぎ編みである。 なんでかぎ編みかというと確か中学生か高校生ぐらいの時にやったことがあって、棒編みよりは簡単という風に記憶してい

    • SONNENTORのハーブティー

      ここ二年ほどオーストリアに住んでいるので、色々と国内の商品を手に取ることが多くなった。過去の記事でも少し触れたことがあるのだが、オーストリアは地産地消の意識が高いというか、オーストリア産の商品にはロゴがついていたりして、地元のものを積極的に流通させて消費しようという考えがあると思う。 オーガニックショップや一部の薬局でよく見かけるのがSONNENTORのハーブティーであり、これもオーストリアの商品である。店のスペースにもよるが、大体二十種類ぐらいのハーブティーがずらっと並ん

      • 本とコーヒーの関係性@ベオグラード

        国際学会のため、セルビアのベオグラードに来ている。日本語ではセルビア語の通りベオグラードというようだが、英語だとBelgrade(ベルグレード)であるためややこしい。過去二年のコロナ禍で、ロックダウンする国が多いヨーロッパだったので、多くの場合海外に出張しなければならない学会はほとんどオンラインに切り替わった。今回はコロナ後初めて国外での学会である。 研究分野にもよると思うが、私の行くような認知科学、心理学、音楽関係の学会は中央〜西ヨーロッパで行われることが多い。大雑把にま

        • ウィーンの初秋・ホイリゲ

          八月の終わり頃になると、ウィーンのマーケットにはシュトゥルム(Sturm)というワインになる前の段階の発酵した若いワインが出回り、ワインの季節がきたと感じることができる。本来は九月末から十月初旬に出回るようなのだが、夏休みに観光客が多いこともあってか、八月末から手に入れることができる。 ホイリゲ(Heuriger)というのはオーストリア(特にウィーンのある東部)のワイン酒場のことで、伝統的には自家製のワインと軽食を出す場所のようだが、最近ではそうでないホイリゲ風のレストラン

          プライド月間@ウィーン

          六月はプライド月間ということで、ウィーンの町中がレインボーフラッグに溢れている。プライド月間とは、様々なイベント(デモ行進、映画祭、美術展、コンサートなど)を通して、LGBTQの文化や活動を伝え、称えるものである。 六月に入ってからトラムにはウィーン市の旗の隣にLGBTQを表すレインボーの旗がたてられ、レインボーのトラムが街中を走っている。また、歩いていても各店舗や建物が全体がレインボー色に染まっていることもある。 インターネット上を見ても、オーストリアでよく使われるwi

          海外で生姜の飲み物1:ジンジャーショット

          最近自分の研究論文だったり、博士課程終了後の就職に関わるような書類を書いていて、根を詰めて机に向かって書き物をすることが多かった。数週間、集中して作業行う時は特にいつも以上に体調を崩せない。そんなときに頼りにしているのが、生姜の飲み物である。今日はジンジャーショットについて書いてみたいと思う。 ジンジャーショットは、生姜の絞り汁が主体の辛い栄養ドリンクである。栄養ドリンクといっても、エナジードリンクのようにあれやこれや配合されているわけではなく、基本成分は生姜由来のもの。タ

          ウィーンの本屋(シェイクスピアブックセラーズ)

          コロナも収束に終わりつつあるし、私の博士課程も終わりに近づいているので、そろそろウィーンの街を探索し始めてみようと思う。京都に住んでいるときにも思ったが、観光地に住んでいると「いつでも行けるや」と思って意外と色んな場所を訪れないまま土地を去ることになったりする。 ウィーンの街並みは美しくただ歩いて建築物を見ているだけでも楽しい。文化的な催しもたくさんあり、オペラ・コンサート・映画・美術館など質の高い芸術を気軽に楽しむことができるのも、この街に住んでいる特権だろう。 なんと

          Haunoldのフェルトスリッパ

          中央ヨーロッパは昔から寒いこともあって、古い建物でも二重窓になっていたりセントラルヒーティングシステムで防寒対策はバッチリのところが多い。外は寒いけれど、意外と建物の中に入れば大丈夫である。日本に住んでいた時は隙間風なのかどこからか冷気がやってきて温めても温めても寒い時は寒かった気がする(北海道などはまた事情が違うのかもしれないが)。 しかし家の中はフローリングだったり場所によっては石のフロアもあるので、素足はもちろん靴下で歩いているとさすがに寒い。そもそも日本と違うので靴

          夜行列車 - ÖBB Nightjet -

          オーストリアの国鉄ÖBBにはNightjetという夜行列車があって、ウィーンとヨーロッパの主要都市を繋いでいる。ドイツ、スイスといったドイツ語圏内はもちろん、オランダ、ベルギー、フランス、イタリアにも電車一本で行くことができる。パンデミックでしばらく運行中止になっていたが、去年の途中ぐらいから再開した。 年始に初めてNightjetに乗ってウィーンからオランダまで旅をした。オランダの国境付近まで約十二時間かかる。コロナ禍なのでドイツ・オランダ国境付近のチェックがあったり(な

          kokedamaのススメ

          寿司やラーメンといった日本食をはじめとして、ヨーロッパにいると日本文化に出会うことは度々ある。ありがたいことに日本に対していいイメージを持っている人が多く、日本から来たというだけで好意的に扱ってもらえることも少なくない。日本とヨーロッパは何千キロも離れているのにこれだけ日本のものがあるのはよく考えると不思議である。 こちらに来るまで知らなかったが、日本の庭や盆栽など植物文化も浸透している。植物園のようなところに行けば小さな日本庭園があったり、道端でたまに盆栽屋を見かけるのだ

          クリスマスマーケット@ウィーン

          去年はロックダウンで中止になったクリスマスマーケット。今年はクリスマスの少し前から再開し、ウィーンの街中豪華な飾りで彩られた。クリスマスマーケットと言うとドイツの印象が強いかもしれないがオーストリアでも各地で開催されている。特にウィーンは大きな街なのでそれぞれ観光名所(ウィーン市庁舎、ベルヴェデーレ宮殿、シェーンブルン宮殿など)でマーケットが開かれている。 大きさも様々だが一番大きいのはウィーン市庁舎(Rathaus)前のクリスマスマーケットだ。色々なものが売られているが、

          炭鉱の町・スペニーモア

          イギリスのダラムという町に滞在研究に来ている。本当はダラムの中心地に滞在する予定だったのだが、諸々の事情がありダラムから少し離れたスペニーモアという小さな町に二週間ほど滞在することになった。 スペニーモアは19世紀頃に炭鉱で栄えた場所で、その後不景気や戦争を経験しながらも、着々と人口を増やしてきたようである。ものすごく小さな町なので、一時間もあれば十分観光することができる。観光といっても、教会と公園と町役場ぐらいしか見るところがないのだが。ノーマン・コーニッシュ(Norma

          滞在研究〜イギリス・ダラム〜

          九月の末から滞在研究のためイギリスのダラムというところに来ている。Durhamと書いてダラムである。綴り通りに読むとダーハムな気もするし、実際にヨーロッパの非英語圏の人もダーハムと言っているのを聞くし、英語の綴りと発音の関係はよくわからない(めちゃくちゃである)。 ダラムという都市が日本で一般的にどの程度有名なのかわからないが、イギリスやヨーロッパ好きでもなければ知らない人も多いと思う。かくいう私もダラムという場所の名前は知っていたが、昔イギリスに住んでいた時も「ヨークとニ

          ラドラーとドイツ語のR

          あまり天候が安定しないものの、確実に夏が終わりに近づき秋が来ているヨーロッパ。夏の思い出に、夏の飲み物の話でも書いておこうと思う。以前に夏の飲み物といえばレモネードという話を書いたが、もう一つラドラーという飲み物がある。 レモネードは名前の通り、レモンなどの柑橘系のジュースのことを指すが、ラドラーはRadlerと書き、ドイツ語で自転車乗り(サイクリスト)という意味である。ドイツの中でも南ドイツ(バイエルン地方)あたりからオーストリアでラドラーという呼ばれるこの飲み物は、簡単

          クノールのアジアンカップヌードルを食べてみた

          唐突だが先日我が家の排水管が詰まってキッチンが使えなくなった。すぐに修理屋さんが来れないらしいので、週末は料理せずに普段あんまり食べないカップヌードルを食べてみることにした。 アジア食品店に行けば馴染みの日本のカップヌードルもあるのだが、せっかくなのでこちらのスーパーで売っているものに挑戦してみた。今回選んだのはスープで有名なクノールから出ているアジアンカップヌードル。今のところ見つけたのは3種類で、ベトナムビーフフォー、タイレッドカレー、そして日本の味噌汁である。 こち

          蚤の市雑記(ザグレブその2)

          ザグレブ旅行中、暇になり時間潰しに最適な蚤の市に行くことにした私。 お目当ての蚤の市(Hrelić Jakuševec)に行くまでに、街の人が近くの河原で(おそらく勝手に)開いている蚤の市も見応えがあり、しばらく足を止めてしまった。 蚤の市会場に着くと、まずそこにはただ車、車、車。駐車場か、流石に私のように歩いてくる人などほとんどいないだろうなと思っていたのだが、たくさん並んでいたのは中古車だった模様(あまり興味がなかったので素通りしてしまった)。つまり車も売っているレベ