Yazawa@鍼灸師/よもぎ栽培

鍼灸師をしたりよもぎを栽培したりしています。頭痛、睡眠障害、慢性疲労、脳血管障害の方を…

Yazawa@鍼灸師/よもぎ栽培

鍼灸師をしたりよもぎを栽培したりしています。頭痛、睡眠障害、慢性疲労、脳血管障害の方をメインに治療しています。

マガジン

最近の記事

  • 固定された記事

よもぎの効果と概要

今回はよもぎの効果と概要について書いていきます。最近ではよもぎ蒸しが流行っていますよね。僕もあれには賛成です。エビデンスは?と言われるかも知れませんが実際に体を温めることができます。もちろん今後エビデンスを出していく、検証していくことももちろん大切です。 わたしは鍼灸師ですのでよもぎはとても身近に使用しています。 よもぎは艾(もぐさ)の原料でお灸に使用するのに必須です。さまざまな灸法が伝えられていますが、各灸法に関してはまた後日まとめます。 今回はよもぎの効果と概要について

    • 【中医学】 心包と三焦〜各論〜

      こんにちは 今回は心包と三焦について学んでいきます。他の臓器であればなんとなくわかるかも知れませんが、心包と三焦って聞いたこと無いという方が多いでしょう。 だから中医学ってよくわからないんですよね。 心包と三焦は形がなく機能だけがある臓腑とされています。 イメージ的に言えば心包は心臓を包んでいる膜のようなものです。そして三焦は横隔膜から上の上焦、横隔膜から臍までの中焦、臍から下を下焦といい3つを合わせて三焦といいます。 まぁこれだけ読んでもよくわからないと思いますので、はた

      • 【中医学】 心と小腸〜各論〜

        こんにちは 過去に心のはたらきと性質について書きました。今回はより実践的な各論に入っていきます。 まずはおさらいです。心のはたらきとして血脈や神を受け持つということを言いましたがそれはなぜそうなのかと言えばこのように分けられているからですね。 はじめはよくわからないと思いますが、何回も読んでいたり、みていると覚えるので大丈夫です。まずはこんな感じで関係性があるんだよということがわかればOKです。ではこれらが健康なときはどんなはたらきなのか見ていきましょう。 まずは目次です

        • 【中医学】 奇経八脈について (2/2)

          こんばんは 今回は奇経八脈の2回目になります。 まだ読んでいない方はこちらを先に読んでみて下さい。 奇経八脈には8つの経脈があるとお話しました。 それが以下の8つです。 督脈 任脈 衝脈 帯脈 陰蹻脈 陽蹻脈 陰維脈 陽維脈 ではこれらがなんなのか解説していきます。 1.督脈経絡は陽経と陰経に分けることができます。その督脈は陽経の中心とされています。そのため「陽脈の海」と呼ばれます。督脈には様々な場所から陽気が集まっています。 背中や頭など陽気が集まる

        • 固定された記事

        マガジン

        • 中医学 マガジン
          16本
        • おすすめ書籍 マガジン
          0本
        • 鍼灸治療 マガジン
          3本
        • 疾患 マガジン
          3本
        • よもぎ マガジン
          1本
        • 頭痛 マガジン
          2本

        記事

          【中医学】 奇経八脈について 【1/2】

          こんにちは 今回は奇経八脈についてまとめていきます。 奇経八脈とは?督脈 任脈 衝脈 帯脈 陰蹻脈 陽蹻脈 陰維脈 陽維脈 この8つの経脈のことを奇経八脈といいます。 十二正経とは流れが異なり、臓腑とのつながりはありません。また十二正経のようにすべての経に経穴があるわけではありません。 というのが概要です。本来ならば十二正経について書いていないといけませんが、また今度書きます。というか鍼灸師の方はわかっていると思いますので… ○奇経のはたらきかんたんに

          【中医学】 奇経八脈について 【1/2】

          長谷川式簡易知能評価スケールとはなんですか?

          こんばんは 認知症の検査で長谷川式何点でした。みたいな話を聞くと思います。でもぶっちゃけなにそれって感じですよね。僕もそうでした。なので今回は改訂長谷川式簡易知能評価スケールについて解説します。 改訂長谷川式簡易知能評価スケールとは認知症のスクリーニング検査としてよく用いられています。質問は以下の通りです。 こんな感じになっています。下にもありますが、これが20点以下だと認知症の疑いがあります。ただし、これをもって診断というわけでは有りません。20点以下でも問題ない人も

          長谷川式簡易知能評価スケールとはなんですか?

          パーキンソン病 【3/3】 鍼灸治療

          こんにちは 今日で3回目になりました。過去のはこちらからどうぞ 今回はパーキンソン病の鍼灸治療について考えます。 鍼灸治療でできることそもそも第1選択は薬物治療になります。パーキンソン病は進行性であり症状が回復するということは今のところありません。そのため鍼灸治療でできることと言えば 薬物の量を減らせるようにする(これ以上増やさない) 筋の過緊張を緩和 QOLの向上 このあたりを意識しています。 もちろん病期によってもできることできないことあります。ですが初期段階

          パーキンソン病 【3/3】 鍼灸治療

          パーキンソン病 【2/3】 疾患基礎

          こんにちは 昨日の続きです。 こちらではパーキンソン病の病態、重症度分類についてまとめました。今回の記事では症状についてまとめていきます。 パーキンソン病の症状大きく分けると運動器症状と非運動器症状の2つに分類されます。 それぞれ見ていきましょう。 ○運動器症状 無動・寡動 固縮 安静時振戦 姿勢反射障害 姿勢アライメント障害 などがあげられます。かんたんにまとめますと以下の通りです。 無動・寡動 患者の70%以上に発現する症状。無動・寡動は最も特徴的な

          パーキンソン病 【2/3】 疾患基礎

          パーキンソン病 【1/3】 疾患基礎

          手が震えるんです… こんにちは 今回はパーキンソン病についてです。 安静時振戦、無動(/寡動)、固縮、姿勢反射障害が4大徴候ということは覚えているけど…という方も多いのではないでしょうか? 今回はパーキンソン病の大まかな部分を復習していきます。 というわけでまずは概要と病態です。 パーキンソン病の病態パーキンソン病は大脳基底核に属する中脳の黒質に存在するドパミン神経細胞の変性を主体とする神経変性疾患です。4大徴候(安静時振戦、無動・寡動、固縮、姿勢反射障害)に加え、嗅

          パーキンソン病 【1/3】 疾患基礎

          【中医学】 腎のはたらきについて

          こんばんは 腎臓は体に必要なものを再吸収し、体内に留める働きをしています。よく透析とか聞きますよね。腎臓の機能が低下した方は老廃物が蓄積してしまいます。その溜まった老廃物などをきれいにするのが人工透析になります。 では中医学では腎とはどのようなはたらきをしていたのかみていきます。 腎のはたらき1)精を貯蔵する 腎の中に貯蔵されている精を【腎精】といいます。ではこの腎精とは何なのでしょうか? 生殖と深く関わる 生命プロセスを支える 髄を生み骨や脳の元になる 血液の

          【中医学】 腎のはたらきについて

          【中医学】 肝のはたらきについて

          こんにちは 今日は肝のはたらきについてまとめていきます。レバニラって美味しいですよね。町中華に行けばレバニラかカシューナッツ炒めのどちらかを頼むのが基本です。 肝臓ではタンパクの合成であったり、栄養の貯蔵、分解解毒などの作用があります。では中医学の考えはどうなのでしょうか?みていきましょう。 肝のはたらき1)疏泄を受け持つ そもそも疏泄とは何か?それは通りを良くしたり、上昇、下降、発散などをひとまとめにした言葉です。疏泄が気血水に与える影響についてまとめます。 ①気の

          【中医学】 肝のはたらきについて

          【中医学】 脾のはたらきについて

          こんにちは 今回は3日目の脾のはたらきについてまとめていきます。現代で言えば脾臓は古くなった赤血球の破壊や血小板の貯蔵を有しているなど免疫系にも関係の深い臓器になっています。では中医学でいう脾のはたらきについてみていきましょう。 脾のはたらき1)運化を受け持つ 運は運ぶ、化は変化させる。という意味です。そのため消化吸収のことを指しています。飲食物を消化吸収し(変化)体全体に栄養を運ぶためです。消化吸収は胃や腸では?と思うかも知れませんが、中医学の考えは脾のはたらきによるも

          【中医学】 脾のはたらきについて

          【中医学】 肺のはたらきについて

          こんにちは 昨日は心について振り返りましたが今日は肺のはたらきと性質についてまとめていきます。 現代では呼吸器疾患であったり肺炎などはよく耳にしますよねその肺です。肺というのは体内で一番高い部分にある臓器なので五臓六腑の蓋(華蓋)と呼ばれたりしています。 ではまずは肺のはたらきについてまとめていきます。 肺のはたらき1)清気を受け持つ 清気は上部にある様々な器官にエネルギーや栄養を与えるものとされています。 視覚、聴覚、嗅覚、発生などが正常であるためには清気は欠かせな

          【中医学】 肺のはたらきについて

          【中医学】 心のはたらきと性質について

          こんにちは 五臓六腑についての概要は以前の記事でまとめています。 この記事ではそれぞれを詳しく深堀りしていきます。 心のはたらき1)血や脈を受け持つ 体内を流れているものは3つあり、それが気、血、脈です。(水は間違いではないが心の作用と言われれば脈)脈というのは通り道のことなんですね。その脈の中を流れているのが血になります。なのでイメージで言えば血管のような感じですね。そしてこの血を送るためには気の力が必要になります。つまりお互いに相互し合っているんですよね。 つまり

          【中医学】 心のはたらきと性質について

          【中医学】 風邪に対する鍼灸治療

          こんにちは 本日は感冒の鍼灸治療について学びます。教科書を通して記事を作成しています。一緒に勉強していきましょう。 感冒の中医学的考え方身体の抵抗力が低下している際に外邪(病気)が体内に侵入し発症し、発熱悪寒、頭痛などを主症状とする外感病です。 治療をしていくにあたり4つの型に分けます。 風熱型…悪寒、高熱、痰が著しいもの 風寒型…発汗はなく、顔は真っ赤で脈の強いもの 陽虚型…四肢の冷感などの冷えを主症とする者 陰虚型…盗汗、耳鳴り、めまいのあるもの では1つず

          【中医学】 風邪に対する鍼灸治療

          食後にみぞおちが気持ち悪いです。【2/2】鍼灸治療

          こんにちは 今回は前回の続きで実際にどんな治療をしたのかまとめていきます。 症状への鍼灸治療僕は基本的に症状に対しての治療をしています。機能性ディスペプシアだからといって全員が全員吐き気であったりみぞおちの不快感を示すわけでは有りません。なので吐き気なら吐き気に対しての治療方針を考えるし、みぞおちの不快感であればそれに対しての治療を計画します。どんな場合でもそうしています。 なのでこの疾患だから○○(経穴)に鍼をするということはしないです。 では、私の患者さんの一例をご

          食後にみぞおちが気持ち悪いです。【2/2】鍼灸治療