【中医学】 奇経八脈について 【1/2】
こんにちは
今回は奇経八脈についてまとめていきます。
奇経八脈とは?
督脈
任脈
衝脈
帯脈
陰蹻脈
陽蹻脈
陰維脈
陽維脈
この8つの経脈のことを奇経八脈といいます。
十二正経とは流れが異なり、臓腑とのつながりはありません。また十二正経のようにすべての経に経穴があるわけではありません。
というのが概要です。本来ならば十二正経について書いていないといけませんが、また今度書きます。というか鍼灸師の方はわかっていると思いますので…
○奇経のはたらき
かんたんに言えば正経の補助です。正経がより機能するためのサポートを奇経はしてくれています。
主なはたらきは以下の4つです。
気血の流れを更に良くする
仕事の効率化をはかる
気血のため池
奇恒の腑のはたらきに大きな影響力をもつ
ではひとつずつみていきます。
1.気血の流れを更に良くする
奇経には十二正経のつながりを強めるはたらきがあります。十二正経のうち近くを走るもの同士を結びつけてあげるわけです。
その結果気血の連絡路が増えるため、それぞれの経や臓腑のはたらきが良くなるとされています。
2.仕事の効率化をはかる
奇経にはまた似たような性質をもつ経と経を結びつけるはたらきもあります。例えば「陽経をまとめる」とか「陰経をまとめる」などです。性質が似ていたり、同じような仕事をしてくれる経をつなげることで仕事の効率化をはかります。
ただし、奇経はただの仲介役というわけではありません。自身もそのチームに参加しにらみをきかせている存在です。
3.気血のため池
また奇経には、気と血をためておくはたらきもあります、十二正経や臓腑の気血にゆとりがある場合、その一部を奇経に溜めておきます。そして十二正経の気血が足りないときに必要に応じ溜めておいた気血を戻すことができます。
奇経八脈の中でも主なため池の役割を果たすのが「陰維脈」と「陽維脈」になります。
4.奇恒の腑はたらきに、大きな影響力を持っている
さらに奇経には「子宮」や「脳」といった奇恒の腑のはたらきに大きな影響力を持っています。例えば衝脈と任脈はどちらも子宮と繋がっている奇経です。この2つの経に気血が足りないと子宮は正常にはたらけなくなってしまいます。その結果産婦人科などのさまざまな疾患の原因となるわけです。
そのため治療する際には任脈と衝脈を整えることが重要です。
というわけで前半は以上になります。
次回はそれぞれの経そして八脈交会穴についてくわしくみていきます。
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