2020年人材事業のビジネス変化について:その②

※本日のnoteは、前回のnoteの続きとなります。
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こんにちは、べるうっど。です。


今回は、前回noteで触れてきました2020年人材業界はどうなるのか

について引き続き書きます。


前回のnoteでは、

2020年の人材業界において、大きな変化となるポイント

組織から個人へ

転職支援からキャリア支援・人生支援へ

のうち

組織から個人へについてふれました。


今回は、転職支援からキャリア支援・人生支援へについて触れていきます。


【転職支援からキャリア支援・人生支援へ】

これまで人材業界は、転職支援をベースとした、キャリア支援や人生支援という名目を掲げているものの、本質的には転職支援だけが強い業界でした。

媒体社は、あくまで企業と人をつなぐ媒体でしかなく、
人材紹介も、キャリア支援らしいていはあるものの、企業と人をつなぐサービスでしかありませんでした。

これらには理由があり、利益単価が高く、参入障壁が低い、人の採用におけるツールが限られていたことが原因であり、正直キャリアとか人生とかなどを考えなくても、成長を遂げることができたという点にあるかと思います。


しかし2020年、転職支援から
よりキャリア支援・人生支援へと変化していきます。


具体的には、

単なる転職支援だけを提供している会社は必要とされなくなる

かつ

ダイレクトリクルーティング、企業の採用戦略、リファラル採用などにキャリア支援・人生支援観点から食われていくことになる

ということです。


なぜか?理由は大きく2点です。


◆一つ目

時代の変化とともに、

働き方が多様になり、かつ働く職種も非常に増えてきた背景から、単一企業のみでのキャリア構築をすることが非常に難しい時代となりました。

またこの企業に入れば安心、安全ということもなく、
時代の流れがつかみにくいなかで、かつ企業の安定性を計ることが難しい時代となりました。

それらの結果から、

「企業に転職をする」ことでキャリアを形成する時代から、
自身のキャリア形成の上での「企業に転職をする」

に変化していくことになると思います。


つまり、

企業起点でのキャリア形成ではなく、キャリア起点からの企業選択

ということになります。


そうなると、単に転職仲介をするという人材会社は好まれず、キャリアと向き合いながら企業選択の手助けをしてくれる人材会社にニーズが集まります。


◆二つ目

新たな技術の台頭や、少子化問題における人材不足の観点から、企業の人材への投資はさらに高まることが予想されます。

そうなると人材会社にニーズが高まるのでは?という意見もあります。
勿論高まることは高まりますが、それはあくまで企業側の話でもあり、かつ一つ目で記載したように、転職する側の人がいないという状況が生まれ、人材会社をつかっても結局は採用が出来ないということに繋がります。


現在もそのような状況は生まれつつあるなかで、人材採用したい企業は
リファラル採用、ダイレクトリクルーティング、採用マーケティング
に力を入れ始め、所謂企業独自で採用をしていく流れが出来ています。


これは今後さらに加速していきます。


今や企業が独自で採用を賄えるようなサービスがたくさん生まれ、正直人材会社への採用費投資を、もっとより効果的に使っていくことができるようになりました。

こうなると、勿論企業力は試されるものではあるものの、転職をしたい人達にダイレクトにアプローチし、キャリア観点や人生観点からなぜうちの企業が良いのかというのを、企業自身が自分の口でアピールできるようになります。

これにより、あくまで仲介としての人材会社は、採用をする企業ほどの熱量もなく、単なる転職仲介の観点からもわざわざお願いをしようとはならなくなります。


これら二点と前回のnoteを踏まえ、2020年人材ビジネスは

単なる転職支援はニーズがなくなり、


キャリア観点・人生観点から職業選択のサポートをしてくれる個人


ニーズが集まると感じます。


このニーズは、人材事業の中で、より教育やキャリアアップの色が強くなることが想定でき、人材の主力ビジネスになり得ていく領域になると思います。


2回に分かれて、人材事業のビジネス変化について触れてきましたが、再来年はどうなるのか?もっと先はどうなるのか?

自分自身もいろいろなアンテナを張りつつ、仕事をしていきます。

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