2020年人材事業のビジネス変化について:その①

こんにちは、べるうっど。です。

今回は少し長くなるため、二つに分けたいと思います。


もう2019年も残りわずかとなってきました。最近、各会社様に訪問すると、カレンダーをよくいただきます。

人材会社の社内は、卓上から壁掛けやらカレンダーだらけです。

自社コンテンツが盛り込まれたカレンダーや、機能性が高いものもは、常に人気ですぐに社内で取り合いになります。

逆に、ちょっととがりすぎているやつとかはめっちゃ余ってます。


いよいよ年明けは2020年。

東京オリンピックの開催もあり、いったんの景気の頂点を迎えることとなるでしょう。


そんな2020年、人材業界はどうなるのか?

今回はそんな内容について触れたいなと思っています。


べるうっど。のなかで、大きな変化になるポイントは


組織から個人へ


そして


転職支援からキャリア支援・人生支援へ

です。


今回はまず組織から個人へについて触れていきます。

※転職支援からキャリア支援・人生支援は次のnoteでお送ります。



【組織から個人へ】

これまで人材業界は組織的な要素が非常に強かった業界でした。

「R」や「M」や「P」がよい例かと思いますが、組織力でこの業界で食べてきたといっても過言ではありません。

そのため、上記のようなプロモーションに予算を投資できる大手会社は、社名・ブランドで認知させ、転職=○○の意識を根付かせてきました。

中小の企業は、大手が介在しないような会社を対象に、料金面や業界業種を限定するなどして戦ってきました。

また多くの会社が、参入障壁も低かった人材業に手を出し、人材業の会社が非常に増え、業界は成長してきました。


しかし2020年、その組織という考えは、個人へ代わっていきます。


具体的にどういうことか?というと、

○○の会社にお願いをする

ではなく

○○さんにお願いをする

になっていくということです。


なぜか?理由は大きく二つあります。


◆一つ目

これまで組織で戦ってきた人材業界は、役割が分業化され、それぞれの役割のもと仕事を与えられ、そのなかで成長をしてきました。しかし、人材業の役割は、本来であれば細分化することはデメリットでしかなく、個人のキャリアに関わる能力は身についてきませんでした。

(勿論多くの売上を求めるには分業化は切って切り離せないというところも理解はできますが・・・。)

本来、転職というのは大きなキャリアの転機であり、様々な要件が絡み合いながら悩みぬいて切り開いてくものだと、べるうっど。は思います。

そのキャリアに関わるなかで、その方の要件・要望しか聞けない人や、企業の情報しか知識がない人、連絡のハブ役にしかなれない人では、人材業という本来のあるべき姿を担うことはできないと思います。

キャリアを考える上では、関わる自分自身が様々な体験をし、かつ多くの方の様々なキャリアに触れることにより、初めてキャリアに向き合えると思います。

今まで人材会社は、個人に対しそういった機会を与えてきませんでした。

これからの複雑でかつ多様なキャリア形成ができる時代において、そのような組織では戦えなくなっていくと思います。


かの有名な、株式会社morichの森本千賀子さんもおっしゃっていましたが、

人材業において重要なポイントは、友人を紹介しようと思ってもらえるかどうか

という観点から見ても、組織単位では選ばれなくなっていくのだと思います。


◆二つ目

メディアやSNSの発展により、情報伝達スピードが格段にあがったことで、企業や個人の評判や批評などが拡散されるようになりました。

人材業界は、様々な広告を使い、そして優良な人材紹介会社の紹介記事などを作成したりしましたが、そのような記事が増えすぎたことにより、むしろ信ぴょう性が低いと感じることが多々あります。

今や転職という点においては、twitterやFacebookなどがツールとしても使われる時代であり、自分自身でキャリアを切り開くことは容易な時代になりました。

そして、インフルエンサーの台頭により、様々なネットワークを持つ人たちが世の中にあふれ、その人たちが一つのハブ役にもなりつつある現状があります。

昔のように会社という組織を信用できる時代でもなくなり、個人が一つの広告塔として活躍できるようになった時代であるため、組織はより影響力が少なくなってきていると思います。


これら二点を踏まえ、組織で戦いすぎた会社、かつ組織に依存しすぎた個人は価値が下がりニーズがなくなり、

個人としてキャリアと向き合い、信頼を持ってもらえる人に要望が集中すると思います。


※次回noteに続く

次回は転職支援からキャリア支援・人生支援へに触れます。

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