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【人生のほんの1日】20240624 丁寧寄りな暮らし 突然思い立って出かけるリトリート旅行



【突然思い立って出かけるリトリート】

私は植物を扱う仕事がら、夏の酷暑期は水やりなどで植物から目が離せないので泊まりの旅行にはとても行きにくいのですが、昨日は1日中雨の予報となっていたため、先週末に急遽予約を入れて、県内だけどほどよく遠くて「旅行に行った感」が味わえる、群馬県 四万温泉の「積善館」さんの新館「佳松亭」に一泊しました。
今年前半はとても忙しかったので、半期の疲れを癒す束の間のリトリートです。

本当に「丁寧な暮らし」だと、旅行は前々からきちんと予定や細かいプランを立てて行くのが王道なように思いますが、私の場合、夏場は天気予報を見ながらでないと出かける予定が立てにくいのです。
だけど、どうせ旅行に行くなら、適当に済ませるのではなく「人生の質が上がって、真の意味で心身ともに休まる」旅行をしたいと心がけています。

ロビーから屋外の山深い森の景色を眺める

今回も週間天気予報を見て、宿泊の2日前に予約を入れましたが、ゆっくり休めること重視で、近すぎず遠すぎず、そしてどんな宿かもある程度分かっていて(不安要素がない)、私にとって休まるし質の高い宿泊体験を選べる宿・部屋を選びました。

旅行中の細かいプランは立てないで、のんびり気ままに。「快適に過ごして、あらゆる無理をせずに休むことに集中する」のが「丁寧寄り」ではないかなと。


私は、人が多かったり他人のにぎやかな話し声が気になるような宿が苦手で、とにかく静かで落ち着ける宿を選んで定宿にするようにしています。毎回違う宿に泊まっていろいろな体験を楽しむというよりは、とにかく「リトリート」重視で「落ち着いて快適に過ごせる宿」を慎重に探して、気に入った宿をリピートをするタイプです。

積善館さんは2回目の宿泊で、前回は大正ロマンのある「山荘」のお部屋に泊まりました。今回はその時にとても気になっていた新館「佳松亭」のお部屋を選んでみました。

玄関には、心身を清め、無病息災や厄除け、家内安全を願う夏の行事「茅の輪くぐり」の設えがされており、とても「気の利いた」おもてなしだなと到着早々気分が上がりました。

教えていただいた作法どおりに茅の輪をくぐり、なんだか入館から浄められた気分でリトリートモードに入ることができました。


とても広くきれいで落ち着くお部屋でした。 雨降る屋外の森の様子を眺めたり、雨音を味わいながら、しっぽり安らいだ気分にひたれました。

もちろん上毛かるたにも謳われる「世の塵洗う四万温泉」のお風呂も堪能!淡い水色がかったお湯の色もとてもキレイで、マイルドかつ「効くぅ」な体感がバッチリと得られる、本当に貴重素晴らしい温泉です。

 長い歴史を持つ本館の「元禄の湯」、新館の「杜の湯」、山荘の貸切「家族風呂」に浸かって心底あたたまり、癒されました😊

めっちゃ風情満点な「元禄の湯」

今年の前半の私および乙庭は、例年になく遠方出張の業務も多くて、いつもよりも疲労やストレスの蓄積も多いなと感じていたので、今回は極力他人に煩わされないように夕食もお部屋で食べられるプランにしました。

クラウディオ・アラウ盤 のドビュッシー「前奏曲集」を聴きながら、お部屋でくつろぎながらいただく和懐石料理。
「好きなもの尽くし!」なカスタマイズ演出でいただく夕食は最高でした。


どのお料理も、もしかしたら濃い味つけ好みに方からからご不満が出るかもしれないくらい、とてもあっさりした上品な味付け。私的には最高に好みの和懐石料理のコースでした。

シェフのこだわりをとても感じるお料理で、素材とお出しの滋味に癒されつつも、そのクリエイティビティにインスパイアされました。
お宿の個性が色濃く反映されているディナーって宿泊の醍醐味ですね。

とても美しかった鮎の塩焼き 蓼の葉のソースで

美味しい夕食をいただき、もちろん超早めの就寝。良質の睡眠はリトリートのキモですよね。たまの旅行だからと時間を惜しんで夜遅くまではしゃいだりしないのが潔いかなと思っていて、旅行先でもいつもと同じで早寝早起きするのが私のスタイルです。


朝には雨も止んで良いお天気。積善館さんといえば!の、歴史ある湯治宿の風情の残すこの本館の外観も写真におさめ、朝食もとてもあっさりした味付けで私好みすぎる和食の御膳をいただき、帰路につきました。

植栽家目線としては、ウドやイタドリやツルアジサイなどが自生するこの場所の植生なども、朝の散歩がてら細かく観察して楽しんだりしちゃいました。

積善館さん自体がとても豊かな深い森の中にある旅館ですが、佳松亭のお庭も、日本の山野を感じさせつつ、とても美しく整えられた和風庭園で、素晴らしいです!

丁寧さにこだわる暮らしは私にはちょっとハードルが高くて逆に疲れてしまうのですが、旅行も「気の向くままにササっと身軽に出かける。でも快適に過ごせる場所をよく選ぶし、快適に過ごすことに集中する」スタイルは自分に合っていて、丁寧というほどではないけどいい加減でもなく、ほどよく「丁寧寄り」だなと感じています。



※過去にも丁寧寄りな暮らしについていくつか記事を書いています。
よろしければこちらもお読みください😊


【今日の読書】


今日のピアノ練習覚え書き
【ウォーミングアップ ハノンのスケール全調】


【スカルラッティ ソナタ K.466、ソナタ K.87】

K.466はテンポを整えるためメトロノーム練習。
K.87は、超絶ゆっくり間違えないように譜読みプラスアルファな感じで弾いてみました。練習中の曲が多くて週に何回も弾けないのですが、少しづつインストールが進んでいるように思います。

【坂本龍一 「andata」】

メンテナンスで1回通しました。暗譜した方が曲に没入して弾けそう。

【スクリャービン エチュードop.2-1】

レパートリーリマインドで1回通しました。

【パスカル・ヒメノ 演奏会用リズムエチュード 1-1 ファンキー、1-3 ボレロ、1-2 ブレリア】

ファンキーは、分けて弾くと逆に両手で弾くよりも難しい片手練習。

ボレロはそろそろ仕上げモードに入りたく、メトロノームとか部分練習を。

2番のブレリアは、パーツや部分を弾けるようにしながら、徐々に弾ける部分を拡張していく戦法で練習を進めています

【ベートーヴェン 創作主題による32の変奏曲】

私にとってはとても難しい第32変奏の冒頭と、主題〜第12変奏。

【スクリャービン エチュードop.8-11、12】

久しぶりに気分がノッてきて今日は第11番を弾きました。

【ドビュッシー 版画全曲】

メンテナンスで全曲を1回通しました。

【ラフマニノフ 楽興の時 第3、4番】

3、4番を暗譜で通しました。3、4番ともにかなり指の関節痛を伴うのですが、気合いで弾きました。
4番はフレーズを長く捉えて、フレーズ単位でまとまりをつけて弾き切る練習。


【ショパン ノクターン第13番 op.48-1】

今日は最初の2ページを。

【フランク「前奏曲、フーガと変奏曲」(バウアー編)】

今日は変奏曲の後半を弾きました。

【今日の初見練習 ドビュッシー 「ベルガマスク組曲 パスピエ」】

ピアノを習い始めて2年目に手がけたことがありますが、久しぶりに読み直してみました。とても「初めまして」な感じでした😅

ちなみに上リンクのクラウディオ・アラウのとてもゆっくりした演奏が、宇宙的な拡がりを感じられてとても好きです。




最後に私 太田敦雄の著作や掲載誌をいくつかご紹介します。
2024年1月16日発売(本記事執筆時点では発売前)のガーデニング雑誌「Garden&Garden vol.88 (Spring 2024)」。
巻頭特集「風景ガーデニング」にて、私 太田敦雄 / ACID NATURE 乙庭 を8ページにわたり掲載いただいています。私の設計案件の中でもこれまで一般誌で解説紹介していない2つの住宅を実例に写真豊富に、自分が思い描く植栽風景を形にしていく思考のコツなどについて解説しています。私のページ以外も人気ガーデナー、ガーデンデザイナーさんの多様な植栽事例をお楽しみいただけます。


私と、おぎはら植物園の荻原範雄さん、フローラ黒田園芸の黒田健太郎さん・和義さんご兄弟との共著作「グリーントータルプランツブック」。前半の1/3を私が執筆担当しており、実例も交えた植栽論と植物の解説をしています。


私の最初の著作本「刺激的・ガーデンプランツブック」は、出版社のご都合で現在絶版となっていますが、この本に書いた内容も含めて、今後の出版物に盛り込んで、なんらかの形で情報としてこれからも手に入るようにはしていきたいと思っています。


noteの「乙庭植物図鑑」では、これまでの著書では解説していない植物も積極的に取り上げていく予定です。
自分だけの特別なお庭造りの参考になれば幸いです😊✨


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