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2020年9月の記事一覧
仏教語絵本「不可思議国のアリス」駆け足でしたが完走することが出来ました。
ありがとうございます。
アリスが目を覚ますと、そこは元いた草原でした
「夢だったのかしら?」
今見た不思議な夢をお姉さんにお話ししよう。
アリスは家に向かって走り出しました
夢幻泡影とは人生や世の中の物事は、夢や泡のように儚い事を言い、「一瞬一瞬を大切にするべきである」という意味の込められた言葉です
「首を跳ねておしまい!」女王の掛け声と共にトランプ兵がアリスに襲いかかってきます
アリスは必死に逃げますが、足がもつれて転んで気を失ってしまいました
仏教において克服すべき根本的な三つの煩悩、貪・瞋・癡(とん・じん・ち)を三毒と呼びます
其々に欲・怒り・愚かさを指します
鎌倉時代に宋から来日した僧、兀庵(ごったん)は当時としては先鋭的な思想を持ち、難解な講釈を行ったことから、周囲から理解されず、面倒でややこしい状況を「ごったんごったん」と言うようになり、それが「ごたごた」になったそうです。
蔑むという意味の卑下と、思い上がるという意味の「慢」で、自分はダメだと落ち込む事を思い上がる事を指します
他にも「自分なんてまだまだです」と謙遜する事ってありますよね
自分が出来ない事をそう言われてしまうと嫌な気持ちになってしまいます
謙遜も嫌味にならないよう程々に
突然ラッパが鳴り裁判が始まりました
アリスは何故か証人として証言を求められます
戸惑い躊躇していると女王が叫びます
「証言できないならお前が犯人だ!」
アリスは責め立てられます
責め苦しめる事を呵責と言いますが
これは修行僧が戒律を破ったときの罰として、皆の前で叱る事を表します
現在では耐え忍ぶといった意味に使われますが、本来は煩悩の一つで、自我に執着し、自分を偉いと思っておごり、他を侮る慢心の事を言います
元々は自己中心的な意味だったものが、強情である事から弱みを見せない事に変化し、それが更に辛抱する意味に変化したと言われています