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高校生

バンドをやった。
SNSをやった。
世界が広がった。
他校の生徒にも、様々な音楽にも、ライブハウスにも、夜の街にも少し触れた。
音楽を沢山聴いて、Twitterを沢山見て、様々な人の感性に触れた。
悩みがないことが悩みだった中学時代から一変して、めちゃくちゃ沈んだりもした。
闇を抱えた人がかっこよく見えて、見たり真似したりしているうちに、抜け出せないほど自分の思考も暗くなってしまった。
変わっている男の子と付き合って、理解できない事や家庭環境、育ってきた状況の違いが多すぎて、自分にはどうしようも出来ないことで心を使い果たしていた。
バンドをやっている仲間を信じられなくなる出来事が起こって、人間不信にもなった。
その子と別れてからは半ば自暴自棄になって色んな男の子と遊んで感情を誤魔化していた。
感情の捨て場所がなく、Twitterに本音を連ねていたら、中学時代の癒し系から一変して、変な奴だと思われるようになった。でも違ったイメージで思われるより、そっちの方が心地良かった。だんだん、変わっていると言われることに慣れてきたし、他人を気にする余裕がないくらいに自我に追い詰められていた。なんとか大学に進学することが出来た。(エスカレーターなので行けない方がおかしい)(地獄の大学編へつづく)