おっさんになるっつうのは。
「おっさんという存在自体が気持ち悪い。」
僕の身近な20代の女性が嫌悪感を丸出しにし言った。
聞けば電車で近くになること、匂いも嫌で接近することがとんでもないストレスらしい。
おっさんになる運命を避けられない男性である私は反論した。
父も立派なおっさんであるし、長男の私は少し運命への抗いも兼ねた。
痴漢されたことはないらしい。
「電車のおっさんがお前になにをした?なんか迷惑でもかけたか?」
彼女は冒頭の言葉を再び言う。
「だから…生理的に無理やねん。」
生理的に無理だ、という者を論破することは容易でないことは承知で僕は返す。
「まずお前が清潔サイド人間だと自分を断定しているから『おっさん=不潔』という主張が成立しているってことでいい?」
28歳の私でも電車で普通にしているだけなのに近くなると嫌悪感MAXな目で睨まれたことはある。(まあおっさん片足突っ込んでいるけれど)
そして彼女が言う。
「その屁理屈おっさんって感じでキショい。」
嗚呼。
片足どころではなかった。
僕はおっさんだった。
嗚呼、栄冠は君に輝く。
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