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パートナーのこと #呑みながら書きました

なんだか最近、彼がかわいい。先日来た時は本当に急にどうしたの?と思ったほどだ。ずっと書きたいなぁと思っていたけどまとめることができなくて書けてない彼のことを、もうこの際ツラツラとめどなく書くことにする。

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おそらくわたしが前回の外呑みディナーの時に「要するに『気まぐれ』でしょ」とまとめたのが、彼としてはそんな言葉にしてしまうとちょっと違う、と思っているっぽい。それを伝えたいけれどいい言葉がないので、その日はなんだかとてもおしゃべりになっていた。

わたしもいい言葉が見つからず、わかってはいるけど近い言葉として「気まぐれ」と言ったのだけど。気まぐれってやっぱりネガティブなワードだもんね。

ことの発端は何故ゆえに彼が彼女を作ろうと思ったのか、ということをわたしが少しずつ彼に質問して因数分解してみたからだ。まぁ俗にいう詰める感じになったのかもしれない(笑)

彼の生態

決して彼は思いつきや気分で行動したわけではない。でも、いろいろ聞き出した彼の性格からすると、本当にどうして?となってしまうのだ。

実は誰かと生活をしたことがない

バツイチの彼だが、結婚したとき本当に数日後から海外赴任だったらしく同じ屋根の下にいなかったらしい。最長でも1週間だとか。そして同居することなくバツイチに。その後もずっと1人で過ごしているし、彼女ができても共に暮らす等はしていないそうで。

だから人の家に行くというのはホントに肩身が狭く感じるらしい。ついでに人と暮らすというのが無理だとかで。そりゃ50年以上生きてて人生の半分以上そんなふうに過ごしてたら、今更誰かと暮らすなんて難しいでしょうね、と思う。

なので、わたしの出社率が上がったのだからオフィス代わりに使っていいと言っても、ちょっとした荷物を持ってきて仕事して翌朝荷物を持ってスゴスゴ帰る自分が許せないのだとか。うーん。今の荷物はまぁ確かに会社帰りにふらっと寄りました、くらいの手荷物ですものね。

結局のところ「生きる」と「生活する」の境目は意外と曖昧で、そんなに白黒はっきりつけられるわけではない。その境目を目の当たりにした気がする。

各地に決まった店がある

彼はいろいろと美味しいものを知っている。各地に行く店がありそう、と思って何かと食べ歩きに誘おうとしたのだけれど、コロナでそもそも行けなくて家飯デートばかりだった。

だから実は食べ歩きをしない。ここが意外だったけど、どおりでわたしの提案にはいつも生返事なのだなと思った。

これが発覚したのは、わたしがスパイスカレーを食べ歩いている話をした時。よくそんなにあちこち行けるなぁ、ハズレやったらどうするの、と。まぁハズレないように事前に調べたりはもちろんしてるんですけど…。

彼はトータル(味だけでなく雰囲気とかも)で気に入ったお店が決まったら浮気せずにずっと通う。ちなみに彼の家の近所にはスパイスカレー屋さんが4軒程あるのだが、彼はいくら勧めても行かない。1軒だけ通い詰めている。どうやらもう1軒も行ったことがあって行きたいみたいだけど、今休業してるからね。

わたしの家の近くにも1軒。他の店にも連れて行ったが、その店のことは言わず、彼が気に入ってる店の話しかしない。イタリアン、中華等、それぞれで行く店があるようす。

じゃぁそのいつも行く店に行かなくなるタイミングはあるのかというとあるのだそうだ。何かしらいつもの安心感がなくなったとき。味が変わったとか、店員の様子が変わったとか、まぁそういった類で行かなくなるらしい。

なので、わたしが彼を他の店に誘うのは諦めました。行きたい店は自分で1人で行きます。よほどフレンチジビエとかの店で「二人の方がいいよね…予約とか…」という店でない限り(笑)
そして、ある意味一途だけど彼の「琴線」が難しいなというのも思った。だってそこに触れてしまったら最後、ってわけなんだし。

有休を取らない

休むことを知らない。わたしが知る限り土日休んでいるのを見たことがない。だからといって平日休んでいるわけでもない。わたしからするととても不思議だ。まぁサラリーマンではない(フリーランスに近い)からそういう働き方になるんだろうけれども、休んで何かしたいとかどこかに行きたいとかにはならないのか、という疑問はふつふつとわいてくる。

が、彼はそういうのが一切ないのだ。典型的な昭和のサラリーマンだよ、と彼は言う。「24時間戦えますか」リゲインCMなんて今のご時世流したらえらいことになるけど、まぁその時代やバブル時代はそうだったかもしれないね。

だから彼と丸24時間以上一緒にいたことはほとんどない。だいたい24時間ちょっとで解散していることが多い。そのあとまた会うとしても一度個人行動が入る。

それぐらい彼の人生の時間軸においては、仕事か家のこと(家事全般、実家に関連すること)かご飯を食べるか移動かの4択しかないのだ。あとは時折付き合うのゴルフが入るぐらいか。これも朝早くに行って夕方には戻ってきている。なので、恋人からすると「なんなの」と言いたくなるような男性だと思う。

電話が嫌い

これはわたしもそうだからよくわかる。そして理由のひとつが束縛になるからなのだ。これもよくわかる。だから絶対にテレビ電話もしない。彼と私の連絡はもっぱらメッセージのみで、話すのはリアルの対面のみ。メッセージもお互い即レスを求めないし、既読スルーもしょっちゅうである。そんなことでいちいちカリカリもしていられない。

だからこそ話したいことは対面で飲んでるときに話すに限る。素面でもいいんだけど、だいたい素面のときは彼は仕事をしているので話をするような状況ではないから。

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とまぁ、こんなに結構扱いの塩梅が難しいひとなのだ。そりゃ長く続く相手ってなかなかに難しいのかもしれないね。

でも実は優しい

だいたい男性からのデートの誘いは不意打ちだ。「今日これからどう?」が通常。女子の場合は事前に約束してというのが多いのだろうけど。男女間で付き合い始めてまず揉めるのがこのあたりというのは定説。

なので彼がうちに来るのはいつも不意打ち。だからわたしが個人的に立てていた計画がもろくも崩れ去るときもある。

さりげなく待ってくれている

昨日うちに来たときも、翌朝てっきりさっさと家に帰るのかと思いきや、わたしが出社と知ってかなんとなく待ってくれている感じ。朝ごはんの片づけやお風呂場の掃除を軽くやっていてもまだ帰る気配がない。

個人的には彼が帰ったあとに軽くジョギングしてから出社と思っていたけれど、それなら早く会社に行くかと切り替えて、ささっと身支度していかにも自然にもう出かけられるけど、というふうに装う。そして共に家を出る。

ここまでさりげなくされると、こちらもさりげなさを出してしまうし、予定が変わることに対しても妥協できてしまう。

見えないところで約束を守ってくれる

そして今年の誕生日。「この日は泊まりに行くから、よかったら夜あけといてね」とお願いしておいた。とはいえ去年はコロナ罹患者が出たとかで彼は結果的に夜中まで仕事になって泊まれなかったこともあり、わたしも無理強いはしていない。そもそもひとりのときも誕生日にいいホテルに泊まる、というのはやってたことだったから。

なのに。実は仕事が入りそうになったのを死守してくれたらしいことが今回判明した。「その日は絶対ダメ、って言ったら土曜日の夜になったわ」とその週末の出張の話をしてくれる。その日は絶対ダメってめちゃくちゃプライベート死守してくれてるやん…。

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こんな彼はつまり型にハマりたくないのだ。彼氏彼女というふうになると、どうしたって世間的な「型」があってそれはとにかく面倒だと思っている。けれども、別にそういう相手が欲しくないわけじゃない。身体を交えるのだって誰でもいいわけじゃない。とはいえ、そんなにフィットする相手がいないのであれば無理に作らなくてもいい。

となると、なぜわたしが大丈夫だったのか。ものの1週間程メッセージ交換して一度食事をしただけなのに、それで彼女になれたのは彼の「気まぐれ」じゃないのか、となったのだ。まぁそんな言葉で丸められる内容じゃないことは重々承知だけれど。

そうじゃないんだ、というのをちょっとしたことで表してくる彼を最近とてもかわいいと思うし、愛しいと思う。

#呑みながら書きました


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