台湾のバイクが多い原因を紹介
こんにちは、ACCESS TAIWAN の Tommy です。
日本人が台湾に来る時に、おかしいなと思うところを紹介します。
※弊社の本業は 台湾・香港・シンガポールでのリピート通販サービス、
フルフィルメント(運営代行)、3PL (物流代行) を提供しています。
よろしくお願いします。
前回は、「台湾の南北カルチャーショック」をシェアしました。
台湾は小さいですが、南北差異があります。
台湾は大きくないですが、台湾北南の文化差・食文化の差もあります。
こちらもお気にしましたら、ぜひ後で見てください。
今回は「なぜ台湾のバイクがそんなに多いのか」をシェアします。
まずは雑談から始まります。
雑談
雑談①
原付バイクと日本の関連を考えますと、暴走族が思い浮かびます。
昔のヤンキードラマでは、教室や学校の廊下でバイクに乗る場面が描かれました。それが本当か疑問に思いました。
Googleで検索してみると本当でした!昔はひどかったですね。
でもそれはだいぶ昔の話ですよね? 昭和時代のことですかな?
今のヤンキーの不良行為は何だろう、授業中、Tiktok 見るのかな?
スシロー事件みたいに、つまらないいたずら、悪ふざけをしていますかな?
雑談②
原付バイク(スクーター)の中国語は二つあります。
1つは「摩托車」(モォートゥオ チゥー)、英語の「Motocycle」からです。
1つは「機車」(ジーチゥー)です。(※台湾だけ使っています。)
※ちなみに、機車は別の意味もあります、
※別の意味は「こまかすぎる、性格が良くない、意地が悪い」です。
※でも近年悪い意味はあまり使ってない、使う人がほとんど女性です。
また、原付バイクの台湾語は オートバイ です。
日本統治時代からの影響ですね。
ちなみに、台湾語と日本語がまったく一緒の単語たくさんあります。
例:パン・ネクタイ・ビーフン・ビール・ハンドル…などです。
参考元URL
台湾の原付バイクはどのぐらい多いの?
実際データ見てみましょう
2022年のデータで、自動車 845万台 原付バイク 1,439万台
※2013年原付バイク車両数減った理由は車齢10年以上で、保険がない、5年以内に交通マナー違反履歴がない車両を登録消しました。
次は百人当たり、何台の自動車、原付バイクなのか?
計算式:(政府に登録した台数/免許証持ってる人口数)×100、
100 だったら、一人一台あります。
2022年のデータで、自動車は 36.3 、原付バイクは 98.2 です。
僕も驚きました!!ほぼ 1人1台原付バイクです。確かに多い!
でも、僕台北近くの新北市に住んでいます、
五人家族で、そのうちの四人は原付バイク免許を持ってあります、
家は二台の車と二台の原付バイクがあります、
大体二人に一台原付バイクです、
周りの親戚も同じレベルです。
そこまで一人一台なのかな?
僕も疑問あります。
多分台北市新北市以外のところで、公共交通機関が少ないから、一人一台なのかな?
なぜ台湾の原付バイクがそんなに多いのか?
三つの原因があると思います。
歴史・経済・交通があると思います。
原因①:歴史
1960年代の台湾は蒋介石政権下で、台湾国内で自動車産業を育成するために、外国からの自動車の輸入関税を増加させました。
しかし、当時の台湾製自動車は品質が低く、価格も高かったため(全てが台湾製)、自動車の普及率は非常に低かったです。[※1]
補足:父に聞いたところによると、昔の台湾製の車はかなり品質が悪く、1年も使ったらサビが出てきて何度も手入れしないといけない、4〜5年で使い物になくなったそうです。
1960年代の日本は戦後から経済が復興し、給料が増えました。
そのため、当時の日本企業は海外の安い労働力を探し始め、当時の台湾はぴったりです。
当時の台湾人は日本語も話せ、日本文化も理解していたため、
日本企業は台湾に工場を設立したり、台湾企業と合資会社を作ったりして、台湾人に日本の技術を教えました。
当時本田から台湾の「光陽 KYMCO」と「三陽 SYM」に原付バイクの技術を教えました。
光陽と三陽は日本の技術を導入し、台湾で生産したため、品質が高く、関税がかからないため、車に比べて非常に安価でした。[※2]
そのため、原付バイクは徐々に普及していきました。
補足:父から聞いた話によると、1980年代当時の月給は6000元、原付バイクは15000元、そして台湾製の車は25万円程度だったそうです。
なぜ本田は同時に光陽と三陽の両社と技術提携したのでしょうか?
当時の日本企業は、海外企業と契約する際に複数社と同時に提携することが一般的見たいです、競争させるためです。
でも当時の光陽と三陽は競争関係ではないです、
光陽は南部で販売し、主力商品は 90CC の原付バイクです。
三陽は北部で販売し、主力商品は 50CC と 125CC の原付バイクです。
その後、台湾では原付バイクが広く普及し、日本やイタリアからの原付バイクの輸入や技術提携などが行われ、1980年代には最大で40社の原付バイクメーカーが存在しました。
上記の情報元URL
[※1]
現在台湾人でも国産車に対する自信がないです。
台湾ブランド Luxgen は 2009~2020年までの実績が わずか12万台です、
政府に登録された車両数の 1.4% しか占めてないです。
情報元URL
[※2]
2002年、台湾政府から外国の株の割合を下げる政策のため、
光陽と三陽は本田との提携を解消し、100%台湾会社になりました。
ちなみに、現在台湾の原付バイクメーカーランキングでは、
三陽 38.2% > 光陽 27.8% > Yamaha 17.1% > Gogoro 8.7% 情報元URL
※Gogoro は電動原付バイク、電池交換所で手動交換の必要があります。
原因②:交通
台北市&新北市:
台北は捷運(ジェユン・地下鉄・MRT)がありますが、
でも捷運の駅数はそんなに多くないです。
下記は例です、劍南路(右上)から士林(左上)へ行きたい場合、
捷運だったら、台北駅まで一周回らないといけません、48分かかります。
原付バイク・バス・車だったら、16分ぐらいで着きます。
※一番上のグレーライン
台北は台湾中部・南部と比べ、公共交通が圧倒的に多いですが、まだまだ足りないです。
現在台北の捷運は拡張中ですが、2029 年に完成する予定です。
将来捷運が完成したら、劍南路から士林すごく早くなります。
※上の黄色い線から直通できます。
桃園市&台中市&高雄市:
桃園市と台中市と高雄市も捷運ありますが、
台北と同じく、駅数が少ないです、バスで乗り換える必要があります。
また当地の人は、昔から原付バイクで通勤することが慣れてましたから、捷運があっても、原付バイクで通勤する人が多いです。
ウェブ上で探した情報です。
台湾の捷運の一日の乗車回数。
台北:160万回、1996年運営開始
高雄:12万回、2008年運営開始
桃園:4.7万回、2017年運営開始
台中:2.5万回、2021年運営開始
※2022年のデータです。情報元 URL
※現在台南・新竹・基隆・彰化・嘉義の捷運の計画中です。
上記以外:
もちろん火車(JR)・バスがありますが、
でもバスの数が少ないです、もしくは乗り換えが必要です。
原付バイクでは圧倒的に便利です。
例えば、台南へ観光行く場合は、公共交通だとすごく不便です、
車を使うか、もしくは火車を乗って、台南駅近くで原付バイクのレンタルをするか、どっちかですね。
また台南市内で観光するには、自動車の駐車が不便で、臨時的に駐車が多いですが、法律的には違法です。
原付バイクだったら、簡単に駐車できますので、すごく楽で、便利です。
ちなみに、こちらは最近話題になってる Bing AI にも聞きました、
台南旅行するなら、公共交通機関を使うか、レンタルバイクにするか、どっちがお勧めしますか?
Bing AI は レンタルバイクが勧めますね。
その他の理由
原付バイクで通勤するほうが早いです。
僕の家から会社まで、公共交通機関で通勤するなら、
バスと捷運で乗り換える必要があります、大体一時間ぐらいかかります。
もし原付バイクで通勤するなら、30~40分ぐらいかかります。
原付バイクの大きいメリットは小さいです。
自動車と自動車の間に原付バイクが通れます。
多くの人は、
緑信号の時に、全力ダッシュして、
赤信号の内に、自動車と自動車の合間を通って、信号の前までに行きます。
そうすると、渋滞も少なく、自動車より早く着きます。
原因③:経済
購買価格
自動車
上記の歴史で書いた通り、台湾国産車は信用してないし、高いし、現在は98%の自動車は外車です。
海外から自動車輸入しますから、関税と郵送費用が原価に追加しますので、
台湾で車買うことが高いです。
例えば、トヨタ の ヤリス 2023年バージョン、ガソリンタイプ、
日本で買うと、147 ~ 200万円 情報元URL
台湾で買うと、63.9 - 74.5万元、約 279.94 ~ 326.38万円 情報元URL
約 1.63 ~ 1.9 倍高いです。
※2023/03/13 現時点、1 TWD to 4.38 JPY。
原付バイク
原付バイクだったら、台湾で生産するから、車と比較して、安いです。
例えば:台湾ブランド 三陽 SYM の JET S 、
日本で買うと、31.8万円 情報元URL
台湾で買うと、9.6万元、約34.2万円。 情報元URL
※2020/04/15の為替、1 TWD to 3.57 JPY
※日本のニュースを探しました、2020/04/15 のニュースです。
※なんと日本の価格は台湾より安いです!!
平均的には、原付バイクは 2 ~ 3か月の給料で買えます。
車よりも安く、便利で、駐車しやすいです。
だから 一人一台負担できるのかな?
駐車場代
自動車
自動車の駐車も一つ大きな問題です。
道側での駐車代だったら、
台北市では、一時間 40 ~ 120 元です。
新北市では、一時間 30元からです。
レンタル駐車場代だったら、
台北市大安區だったら、平均としては月 5,737 元、約 25,192円です。
台中市、高雄市だったら、平均としては月 2,000 元、約8,782円です。
情報元 URL
駐車スペースを買うなら、2021年の平均として
台北市:260万元、約 1141.20万円
新北市:195万元、約 855.90万円
台中市:145万元、約 636.44万円
高雄市:161万元、約 706.67万円
情報元 URL
とんでもない高額です。
※こちらは平均金額です、新築マンションだったら、イメージは 30% プラスです。
※もちろん地域にもよります。
原付バイク
原付バイクの駐輪場代はすごく安いです。
道側での駐輪代でしたら、台北市:一日 20 元 です。安い!
駐車スペースを買うなら、
基本マンション一戸購入したら、原付バイク駐輪スペース一個無料を付きます。
交通費
最後は交通費について、比較します。
僕の家から ACCESS AP TAIWAN オフィス通勤で例で説明します。(月単位)
公共交通機関で通勤するなら、
徒歩+バス+捷運で、(15+35)×2×22 = 2,204 元、
※×2は往復です。×22は出勤日です。
※台北市新北市のバスと捷運を乗り放題できるプランがあり、月額 1,280 元です。
通勤時間は約1時間かかります。
原付バイクで通勤するなら、
ガソリン代:((16キロ×2×22)/40)×30.7 = 540元
※×2は往復です。×22は出勤日です。
※÷40 は 1リットルのガソリンが40キロ走れます。
※×30.7 は1リットルのガソリン単価です。 2023/03/14 時点
駐車場代:20×22 = 440 元です。
合計:540 + 440 = 980元です。
通勤時間は 30 ~ 40分ぐらいかかります。
※また別途駐車スペース探す時間がかかります。5~10分ぐらいです。
※台北市で駐車場代、月額 400元使い放題プランもあります。
結論:
原付バイクで通勤するなら、安くて時間も短縮できます。
僕の家から会社まではそこまで差がなかったですが、
台北西から東通勤する人なら、捷運はすごく遠回りなので、原付バイクの方が圧倒的に便利です。
結論
台湾は原付バイクが圧倒的に多いです、約1人1台です。
バイクが多い理由は 歴史面・交通面・経済面 があります。
原付バイクはすごく便利で、自由で、特に台北以外のところ、公共交通機関がそんなに便利ではないところ、使う人が多いです。
また、現在台北でも原付バイクと自転車のシェアリングエコノミーサービスがあります。軽く借りますし、安いですので、使う人が多いです。
※原付バイクのシェアリングエコノミーサービスはヘルメットも付きます。
そもそも台湾原付バイクの起源は日本です。
日本ではよく駅から徒歩 X 分もありますね、原付バイクを利用したらすごく便利です、でもなぜ日本の原付バイクが少ないですかね?
バイクの駐輪場が少ない?? 冬は寒いから??
調べました、自動車やバイクで通勤を禁止する会社が多いです。(詳細)
弊社は ACCESS AP TAIWAN、台湾・香港・シンガポールでリピート通販システム提供するサービスです。
台湾の原付バイクの起源は日本です。
台湾と日本のつながりは古くからあります。
台湾は日本製商品の品質はすごく信頼しています、台湾国産よりもです。
もちろん日本産のものは台湾製より高いことは理解できます。
もし商品販売するなら、ぜひ台湾でもお試しください。
ちなみに、前回の火鍋文章でも書きました、
台湾人はコスパ重視ですので、もし日本と台湾の販売価格の差が大きな差が生じると、転売屋が出現する可能性があるため、価格設定で懸念必要があります。
弊社は日本から越境販売サービスと、台湾現地販売を提供しています、もしご興味がありましたら、ぜひ弊社のサイトまでに。
https://www.cros.tw/jp/
以上です、最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
2023/03/17 金曜日 18:15
TOMMY WU
ACCESS AP TAIWAN オフィス