ABURAYAMA FUKUOKA

2023年に福岡市にあるも~も~らんど油山牧場と油山市民の森が一体化してリニューアルし…

ABURAYAMA FUKUOKA

2023年に福岡市にあるも~も~らんど油山牧場と油山市民の森が一体化してリニューアルした「ABURAYAMA FUKUOKA」の【公式】ブログです。何がある?何をしてる?何ができる?を紹介していきます。

最近の記事

ナラタケ(楢茸)の仲間たち

時期 春~秋にかけて (福岡県では4~5月、9月~12月にかけて観察できます。) 発生環境 木材腐朽菌で、針葉樹(アカマツやカラマツなど)、広葉樹(ブナ科、カエデ科、バラ科など)、果樹、生垣や野菜など…さまざまな植物から栄養を取って生活しています。 特徴 ブログのタイトルのように…一言に「ナラタケ」といってもその種類は多様で、いまのところ日本国内で約10種に分かれているようです。ナラタケの種類は見分け方が複雑なため、このブログでは詳しい種名は書かず「ナラタケの仲間

    • おとな学びカフェ~野鳥識別の回~|イベントレポート

      2024年10月27日(日) 曇のち雨 開催場所:油山市民の森エリア Qネイチャー 参加人数:25人 ◆内容 毎月恒例のバードウォッチングとは趣を変えて、講義形式でシギチドリや秋の渡りをする小鳥たちの「識別」について学びました。 今回の会場は「Qネイチャー」。それどこ?と思われるかもしれませんが、森のひろばの2階にあるコワーキングスペースです。 今回はそんなQネイチャーにて、講義形式でイベントを実施しました。 講師の波多野邦彦さんは野鳥の会筑豊支部に所属されていて、識

      • アリを排除するもの、アリを呼びよせるもの|油山福岡*植物ブログ⑩

        皆さん、こんにちは。なかなか気温が下がらないまま10月後半に突入しましたね。 秋のお花たちもいつも通り咲くものもあれば、ヒガンバナやキンモクセイのように2週間遅れて咲いたものもあり、ツルボに至っては今季開花したものを確認できませんでした。 他にもなかなか咲かないと心待ちにしていた花があったのですが、先日ようやく開花を確認しました。ツルニンジンというお花です。 「ツルニンジン」という名もインパクト大ですが、なんといってもお花が超個性的!普段は下向きに咲いているので分かりづら

        • 森の自然かんさつ会(おとな向け)│イベントレポート

          2024年10月20日(日) 晴 開催場所:油山市民の森エリア 参加人数:16人 ◆内容 油山で活動している「油山自然案内人の会」さんと一緒に生きもの観察や森の中の不思議を発見する内容となっています。今回は「初秋の油山を楽しももう」をテーマに、森の中を散策しました。 今日の観察会は涼しいそよ風とともに、案内人さんとともに出発です。最初、立ち止まったところは、緑が生い茂る木々の前でした。実は、ここは「キンモクセイ」が咲きほこる場所…なのですが、昨晩の大雨によって花は落ちてし

        ナラタケ(楢茸)の仲間たち

        マガジン

        • あぶらやま植物ブログ
          10本
        • イベント&活動レポート
          31本
        • あぶらやま野鳥ブログ
          11本
        • きのこちゃんの きのこ豆知識
          20本

        記事

          記録が指し示すもの|油山福岡*野鳥ブログ⑪

          皆さん、こんにちは。日々お疲れ様です。 学校、職場、家の外、今日はどんな鳥さんに会いましたか?? 私は今朝モズの高鳴きで目を覚ましました。この時期、住宅街にも結構モズっているんですよね。 さてさて、まだ暑いだけにどうも季節の移り変わりを感じきれずにいますが、もう10月中旬。冬鳥たちがやってくる時期になりました。 今年は早くもジョウビタキが10月5日に初認されています。 「初認」とはシーズン中に初めて、目視もしくは声などでその鳥を確認したという意味です。毎年油山野鳥観察ボラ

          記録が指し示すもの|油山福岡*野鳥ブログ⑪

          シラタマタケ(白玉茸)Kobayasia nipponica

          時期 夏の終わりから秋にかけて(福岡県では9月~11月にかけて観察することができます) 発生環境 広葉樹林や針葉樹林の地上、特に立枯れした木や倒木付近で見つかることが多いです。 特徴 【表面】 子実体は不規則な球形をしています。幼菌時、表面はなめらかで亀裂などは目立ちませんが、成長すると表面には細かい亀裂が入っていることが多く、その部分から透明な液体がにじみだしてきます。 【断面】 断面は、未熟な時は白色ですが、成熟すると灰緑色へと変化していきます。この部分は「

          シラタマタケ(白玉茸)Kobayasia nipponica

          バンフ・マウンテン・フィルム・フェスティバル|イベントレポート

          開催日時|2024年10月5日(土)18:00~20:30 開催場所|油山牧場エリア こども広場 今年も昨年に引き続き、油山で開催した野外映画イベント 「バンフ・マウンテン・フィルム・フェスティバル インジャパン 2024」!! 直前まであわや台風直撃か!という予報で、スタッフも気が気ではなかったのですが、まったく台風の影響もなく、最高のシチュエーションの中で映画を鑑賞することができました。 この「 バンフ・マウンテン・フィルム・フェスティバル」は世界最大のアウトドア国際

          バンフ・マウンテン・フィルム・フェスティバル|イベントレポート

          マツオウジ(松旺子)Lemtinus lepideus

          時期 夏から秋にかけて(福岡県では4月~9月ごろまで観察することができます) 場所によっては、古くなった子実体が1年中見られることがあります。 発生環境 クロマツやアカマツの切り株や倒木に発生します。特に古いマツの切り株、倒木に生えている姿を見ることが多いです。 特徴 マツオウジは、遠目からでも生えている姿が確認できるほど、とても大きなきのこです。見た目がマツタケのように見えるものもあって一瞬「ドキッ」となりますが、残念なことに本種は木から生えているし、マツタケと

          マツオウジ(松旺子)Lemtinus lepideus

          あの花からどうやって?|油山福岡*植物ブログ⑨

          皆さん、こんにちは。 ここ自然観察センターではいろんな自然に関する質問にお答えしたりしています。即答できるものもあれば、一緒に図鑑を引いて調べながら答えることも。 まだ猛暑だった8月。ひとつの質問を受けました。 「ネムノキのあの花からどうやってあの実はできるの?」 お恥ずかしながら全く答えることができず、「今度見ておきます」としか返せませんでした。 ネムノキとはマメ科の落葉高木で、初夏に淡紅色のブラシ状のお花をつけます。1個に見えますが実は10~20個のお花が集まって扇形が

          あの花からどうやって?|油山福岡*植物ブログ⑨

          ハチクマの旅を疑似体験してみた!!|油山福岡*野鳥ブログ⑩

          皆さん、こんにちは。日々お疲れ様です。 学校、職場、家の外、今日はどんな鳥さんに会いましたか?? 9月もあっという間に中旬、スタッフも野鳥調査ボランティア「ヤマガラの会」の皆さんもソワソワする時期がやってきました。 お目当てはそう!「ハチクマの渡り」です。 聞きなれない名前かもしれませんが、主食がなんとハチ!特にクロスズメバチが大好物で巣を見つけると大きい爪でかき出し、巣ごと持ち帰った後、幼虫や成虫、蛹を食べるという猛禽類の鳥さんです。 ハチクマは渡り鳥で、春に南方から

          ハチクマの旅を疑似体験してみた!!|油山福岡*野鳥ブログ⑩

          イヌセンボンタケ(犬千本茸)Coprinellus disseminatus

          時期 春~秋(福岡県では6~10月ごろまで観察できます) 発生環境 腐生菌。切り株や倒木などにびっしりと群れになって生えることが特徴で、名前のdisseminatusには「広く撒き散らした」「あらゆる方向に繁殖する」という意味があります。基本は枯れた木に生えていますが、その周辺の枯れた草、土、コケ植物、アスファルト上などにも広がって生えています。 特徴 このきのこは発生するとき、おびただしい数の子実体が出現するのが大きな特徴でもあります。名前の「千本」はこの大量発

          イヌセンボンタケ(犬千本茸)Coprinellus disseminatus

          ABURAYAMA SUMMER NIGHT|イベントレポート

          開催期間|2024年8月16日(金)~2024年8月18日(日) 時  間|17:00~21:00 開催場所|焚火ひろばを始めとする油山牧場エリア 夏季初の夜間イベントとなった「ABURAYAMA SUMMER NIGHT」! 福岡市内の夜景を背景に、夜ならではの催しや、特別なコンテンツもご用意しました。大賑わいだったイベントの様子を写真とともにご報告いたします♪ 他にも「夜の森ヨガ」や「水素で走り、発電もできる燃料電池バスMoving eの体験試乗」や各店舗での特別営業

          ABURAYAMA SUMMER NIGHT|イベントレポート

          ツクツクボウシタケ(つくつく法師茸)Cordyceos kobayasii

          時期 夏~秋(福岡県では6月~10月(稀に11月)ごろ観察することができます) 発生環境 湿気がある山道、斜面地、公園の脇など、主に地中にいるツクツクボウシの幼虫から発生します。まれにアブラゼミの幼虫から発生することもあります。 特徴 きのこの形はまっすぐ直線的に伸びるものもいますが、先端で分岐するものもいます。地上に顔を出した子実体は頂点に白い粉をたくさんつけます。 この白い粉は指で触れると付着します。 宿主であるセミの幼虫は普段地中深くに住んでいますが、菌に

          ツクツクボウシタケ(つくつく法師茸)Cordyceos kobayasii

          虫が好き!な小中学生のための1日学校|イベントレポート

          2024年8月13日(火)10:00~14:00 開催場所:油山市民の森エリア & 自然観察センター 参加者:20名 激アツだった「沢の生きものが好き!な小中学生のための1日学校」から3日後、今度は「虫が好き!な小中学生のための1日学校」が開催されました。 先生は2年前に新しく出版された「学研の図鑑LIVE 昆虫」の総監修をされた九州大学の丸山宗利先生です。 それでは写真とともに振り返っていきたいと思います。 そしてあっという間にタイムアップ。 みんな名残惜しそうでしたが

          虫が好き!な小中学生のための1日学校|イベントレポート

          見渡せばツルばかり|油山福岡*植物ブログ⑧

          皆さん、こんにちは。 ここ最近の森の中。緑が茂る園内をパトロール中、右を見てみるとツル発見!左も見てみると…またもやツル! 改めて森の中を見渡してみると、彦摩呂さんならきっとこう言うでしょう。 これは…これはまるで 「つる植物の宝石箱や~」 もとい、 植物の進化の歴史を紐解くと、陸上に進出した植物たちの中心は木本、いわゆる樹木たち。そこから樹木が繁栄できない環境を狙って草本が進化したといわれています。 そんな彼らが光を求めしのぎを削っているその隙間をぬってさらに進化してきた

          見渡せばツルばかり|油山福岡*植物ブログ⑧

          沢の生きものが好き!な小中学生のための1日学校|イベントレポート

          2024年8月10日(土)10:00~14:00 開催場所:水の森の沢 & 自然観察センター 参加者:18名 夏休みのとある週末。生きもの好きのキッズたちと専門家が合い交える、非常に濃厚なイベントが開催されました。その名も「沢の生きものが好き!な小中学生のための1日学校」。 フィールドワークと座学を盛り込んだ1日学校の様子を写真とともにご報告します♪ その後の質問タイムでは、もはや玄人な子どもたちからの質問が止まらない!!知識量もさながら、近郊のフィールドを熟知している参

          沢の生きものが好き!な小中学生のための1日学校|イベントレポート