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沢の生きものが好き!な小中学生のための1日学校|イベントレポート

2024年8月10日(土)10:00~14:00
開催場所:水の森の沢 & 自然観察センター
参加者:18名

夏休みのとある週末。生きもの好きのキッズたちと専門家が合い交える、非常に濃厚なイベントが開催されました。その名も「沢の生きものが好き!な小中学生のための1日学校」。
フィールドワークと座学を盛り込んだ1日学校の様子を写真とともにご報告します♪

今回の先生は「オイカワ丸先生」こと中島淳さん。湿地帯最前線で活動しながら、日本の水生昆虫やドジョウの図鑑、最近では「自宅で湿地帯ビオトープ!」という本も書かれています。
午前中はフィールドワーク。中島さんから沢の生きものの見つけ方などを伝授していただき、採集スタートです!
水の森の奥にある沢が今回の調査地!ここは樋井川の源流に当たります。途中でシマヘビやヤマカガシなどのヘビやクワガタにも出会いました。
「見つからないー」という参加者を前に、オイカワ丸先生がひとすくい。
すると網の中にはヤゴが何匹も!!!
コツを聞いて見つけることができるようになった子が、今度は見つからない子にアドバイスをしてくれたりしましたよ♪
ヤゴ類、カゲロウ類、写真には写ってませんがヘビトンボ、トビケラ類いろんな生きものが見つかりました。ブログの最後に一覧を書いた写真が載ってます。
採集した生きものについて、ひとつひとつ中島さんが解説をしてくれました。この写真はタカハヤ(魚)です。今回はたくさん見つけることができました!水の森の沢にいる魚はだいたいがこの魚です。(メダカがいた!という声を時々聞きますが、タカハヤの稚魚です)
ふむふむ。福岡県が作成している「川の中の生きもの」一覧表で再度確認。その後見つけた生きもの達は沢へリリースしました。
午後は改めて採集できた生きものたちの総おさらい。どんな生きものが住んでいるかで水のきれいさが測ることができるよ!
ということで計算すると、油山は「とてもきれいな水!」となりました。

その後の質問タイムでは、もはや玄人な子どもたちからの質問が止まらない!!知識量もさながら、近郊のフィールドを熟知している参加者も多数いて、受けてたつオイカワ丸先生も超真剣!
な、なんかスゴイ。スタッフは固唾をのんで見守るのみでした。
(圧倒されて写真を撮るのも忘れるくらい…)

その中でも参加者の「どうして?」「なぜ?」の問いから「生物多様性」や「エコトーン」の重要性につながるお話は圧巻でした。

今回、午前中の調査では自然観察センターのスタッフも認識していなかったヒメドロムシ類が2種見つかりました。どちらもミリ単位の昆虫です。
スタッフもとても勉強になりました。
中島さん、本当にありがとうございます!!
参加者の皆さん、お疲れさまでした!!

1日学校で見つけた沢の生きものたちはこちら!



文・写真:土屋(ABURAYAMA FUKUOKA自然観察センター)


ABURAYAMA FUKUOKAについて

牛や羊などの動物とのふれあいの他ショップやアクテビティが盛りだくさん牧場エリアと、油山のワイルドな自然を感じられる市民の森エリアの両方の魅力を味わうことができる施設です。
それぞれ入口が異なりますのでご注意ください。

「全体MAP」左下が牧場エリア、右上が市民の森エリア※衛生管理上牧場エリアでは、ペットメンバー登録のうえ、一部エリアのみ同伴可能です
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