気候とetc…
「It ⅰs gone!」
メジャーリーグの中継などで現地の実況などを聞いていると、たまに耳にするフレーズ。
「行ったぁー!!」
ホームランが飛び出た時のフレーズだ。
観衆のどよめきと同時に、興奮気味に実況の方から飛び出るこのフレーズは正直カッコイイ。
「It ⅰs gone!」
柵を飛び越えフレーズと同時にスタンドに突き刺さるボールの行方は、一つのカタルシスを生む。
本塁打は野球の華である。
誰か言ってたな。
実況の人の件のフレーズを一緒に口走る自分がいる。
えッ?
ストレス溜まってるわけじゃないですよ('ω')
そういえば大谷選手今日も本塁打打ってたな。
21号か。
ブレーブスのマルセル・オズナ選手に一本差をつけての一位。
いや、まあ先は長いですから分からないですけどね。
今日打った本塁打はコロラド・ロッキーズ本拠地のクアーズ・フィールド。
標高が高い位置に所在し(約1600メートル)、高地ゆえに気圧が低いので空気抵抗が少ないそうだ。
なので打球が良く伸びることで有名な球場。
「打者天国」って言われてますね。
まあ、それだけが因果関係かは分かりませんが。
大谷選手の所属するドジャースの本拠地、「ドジャー・スタジアム」。
聞いた話によるとナイトゲームよりもデーゲーム(昼に行われる試合)の方が本塁打が出やすいそうだ。
何故か…
答えは湿度にあるそうで、昼間の湿度の方が夜よりも少ないそう。
年間を通して天気が良いイメージがありますもんね。
そして湿度が少ないとそれだけ、湿った空気による抵抗を受けないということになるそうで。
奥が深いですね。
あの一本の本塁打にはそのようなドラマが…!
まあ、あまり深く考えず純粋に目の前の柵越えを楽しもう。
「It ⅰs gone!」
人々の生活と密接する気候や気温。
気候や気温に合わせて文明や文化は、その土地土地で独自の成長をしてきた。
本当に国によって多様ですよね。
この独自の文化性というものは、必然的に音楽にも表れるそうで。
梅雨入りした日本。
沖縄は梅雨明けしましたが。
暑くてジメジメした時期がくるわけですよ。
本格的に夏が近づいているんでしょうね。
まあ夏と冬の時期の過ごし方って、当たり前のことを言いますが過ごし方って変わりますよね。
全員がそうとは思いませんが、聴く音楽も何となく変わりません?
ええ、そんなことはないと思われるかもしれませんが。
暑さと開放感をセットに、あの感じの曲を…。
涼し気なあの曲を…。
梅雨時分のこの時期から始まる日本の「高温多湿」の気候。
どうやら音と湿度も関係あるそうで。
「湿度が高いと音がこもって聞こえる。」 (Soundzone.jp参照)
何も湿度はフライ性の飛球にだけ影響を与えるわけではない。
音は振動によって響き渡る。
湿度の高い空気が振動を吸収することによって、音が籠って聞こえるそうだ。
なるほどですね。
そうなると湿度の低い地域だと音は響き渡るわけだ。
前述したドジャー・スタジアムが位置するロサンゼルスは年間を通して湿度が30%程だとか。
なので「ぬけの良い」音が聞こえるそうで。
何だか野球のボールと気候の関係性に似てますよね。
西海岸サウンド。
開放的なサウンド。
イメージもそうだが、気候やらも関係ありそうですね。
そして日本の家屋。
多くは木造で建築されている。
どうやら木造や畳は、吸湿性があり熱伝導率が低いそうで。
先人の知恵ですね。
湿度と密接した日本の生活には見事にマッチしているということですね。
また、木造の建物は音を吸収しやすいという性質ももっているそうで。
なので音を出してもすぐに吸収されてしまい、長く響かないらしい。
要するに「出だし勝負!」っとなるわけだ。
三味線
琵琶
笛
太鼓…
古来から日本を特徴づけてきた楽器達には、そのような特徴があり、ハーモニーで奏でるよりも単音でメロディーを奏でるスタイルが文化にあっているそうだ。
奥が深いですね。
気候や温度は音楽にも密接しているといえよう。
ならばこの時期に聴きたくなる音楽も…しかり!
関係ありそうで。
「夏ならではのプレイリスト」
的な?
リゾネーター・ギター。
ごっつい見た目してますよね。
「リゾネーター」
円形の薄いアルミニウム製の共鳴板をブリッジの下に取り付けたボディが特徴。
元々はエレキ・ギターが普及される前にギターの音の増大さを狙って造られたそうで。
ブルースやカントリー、ハワイアンなどによく見られる楽器の一つだ。
ちなみにブルースではボディが金属製のものが多い。
実際に目の前でリゾネーター・ギターでもってブルースをうなっている演奏を見たことがあるが…
異国情緒漂い、オリエンタルな雰囲気に満ち、他の楽器では味わえないエキゾチックな香り。
スライドバーを駆使し、一発目の音が何とも耳に残る。
あの一音目ですっかり世界は変わるわけなんですよ。
その音を「夏のプレイリスト」として…
ブッカ・ホワイト。
リゾネーター・ギターを駆使し、独特の濁声がインパクトを残すブルース・マン。
B .B.キングの母親のいとこでも知られる。
なので若かりし頃のキングにギターの手ほどきを行ったこともあるそうだ。
1930年に初録音を行ったあと、1960年代のフォーク・リバイバルの折に、再び表舞台に立つことになる。
豪快にスライドし、ブルースをうなり、時にギターを自らの膝に寝かせ演奏したり、ギターのボディやネック部分を叩きながら演奏をする様子はインパクト大。
演奏する様子が一つの「エンターテイメント」性を生み出してますよね。
そしてブッカ・ホワイトの奏でるリゾネーター・ギターの音は何だか多湿な場所においても、その湿気に寄り添うようでもあるし、逆に突き抜けるようにも感じたりする。
個人的に夏に合ってるんじゃなかろうかと。
勝手に思っているわけですけどね。
余談。
ブッカ・ホワイトが1940年に収録した「フィキシン・トゥ・ダイ・ブルース」。
「死をみつめて」という意味だそうだが、後々にまた再録を行っていて、ブッカの生涯のレパートリーであることが伺える。
音楽は伝播する。
その昔のレコードやラジオから流れてくる音楽に影響され、ミュージシャンになったりする人がいるのは必然的なこと。
そうした「音楽の系譜」を辿るのは、その人のルーツをみているようでならない。
件のブルースはボブ・ディランにカバーされている。
カントリーや、ブルーグラス、ブルースなどがいかにボブ・ディランに影響を与えているかが思い計れますよね。
歌詞はボブ・ディランバージョンに大分と書き換えたそうで。
チョーキングから始まる演奏は、オープン・チューニングと思われるオリエンタルな雰囲気に包まれながら、若きボブの演奏の疾走感がアクセントになってますよね。
歯切れが良いというか。
ファースト・アルバムを出す頃、ボブはニューヨークのコーヒー・ショップなどで歌っている駆け出しのシンガーだったとか。
ニューヨークは温暖湿潤の気候で夏と冬の温暖差が激しく、年間を通しての降水量が一定してあるのが特徴だそうで。
日本と同じく四季があるんですね。
そんな中で若きボブは都会の喧騒に負けず、ギター一本の力と自らの声でどれだけのインパクトを残すかが重要であって…
まあ、この曲だけに限ったことを書いているが何となく、その演奏にはその演奏を弾いていた場所も関係しているのではないかと思ったり。
強引ですね~。
ともかくもこの暑い夏。
健やかに過ごしたいものだ。
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