見出し画像

【詩】 ブルージーに

文字にも起こせないつまずきを与えたのは一体何?

それとも一体誰?

俺には見えやしない

感じやしない

想像もつかない祈りは

時に冷たさをはらみ

黄金色の陶酔感を紡ぐ


ヒリヒリした頭痛は

孤独の原点を咀嚼する

浮き上がる視線には

虚空を睨む情念をはらんでいる

聴こえる…

力のこもった歌声

それは一杯のカクテルのような

不滅の調和に似た哀しみと罪


その響きに嘘はない

その言葉に嘘はない


底意地の悪い手招きに合わせ

ブルージーに時は過ぎてゆく


余計な手段は何もいらない


只々、しなやかに動きを追う…


この記事が参加している募集

#私の作品紹介

96,564件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?