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ちゃんと意見言えてますか?~心理的安全性~

みなさん、会社で自分の意見をしっかり言えていますか?

言えてる人、言えてない人がいると思います。

立場によって、言いやすかったり言いづらかったりありますよね。
私も前職の時には、上司が細かく重箱の隅まで突いているような人で、余計なことを言うと面倒と思ってあまり意見を言っていない時期がありました。

また、ずいぶんと社内の偉い人がいるとその人の言葉を否定したら、どっか飛ばされるとか噂が流れてて、地蔵状態になっているときもありました。

そんなのってはっきり言って正常な状態では無いですよね?

そもそも何のために会議やディスカッションしてるの?というところで何かしらの成果を上げるためにやっているはず。

それなのにそんなやり方してたらパフォーマンスもテンションもめっちゃ下がってチームのやる気が下がって良くないよねって話です。

知ってる人はおさらい、知らない人はこれを機に少し考えて実践してみてはどうでしょうか?

「プロジェクト・アリストテレス」

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アリストテレスってこの人ね。いや、そうではなくて…

「プロジェクト アリストテレス」ってのは2015年にGoogleが「効果的なチームを成立させる条件は何か」についての研究のプロジェクト名なんですね。

逆説的に言うとさっきの「パフォーマンスもテンションもめっちゃ下がってチームのやる気が下がって良くないよね」を改善するにはどうすればいいかを考えようというプロジェクトです。

その中で「 チームを成功へと導く5つの柱 」というのを発表しました。
これです。

◎心理的安全性 -
「チームの中でミスをしても、それを理由に非難されることはない」と思えるか。
◎相互信頼 -
「チームメンバーは、一度引き受けた仕事は最後までやりきってくれる」と思えるか。
◎構造と明確さ -
「チームには、有効な意思決定プロセスがある」と思えるか。
◎仕事の意味 -
「チームのためにしている仕事は、自分自身にとっても意義がある」と思えるか。
◎インパクト -
「チームの成果が組織の目標達成にどう貢献するかを理解している」か。

この中で注目をされたのが「心理的安全性」というものです。

日本でも2、3年前からよく耳にするようになり、今ではチームビルディングの基礎という立ち位置にいます。

なぜこの心理的安全性が注目されたのかは、googleの調査結果がその理由です。

”Google のリサーチチームが発見した、チームの効果性が高いチームに固有の 5 つの力学のうち、圧倒的に重要なのが心理的安全性です。リサーチ結果によると、心理的安全性の高いチームのメンバーは、Google からの離職率が低く、他のチームメンバーが発案した多様なアイデアをうまく利用することができ、収益性が高く、「効果的に働く」とマネージャーから評価される機会が 2 倍多い、という特徴がありました。”
‐ 引用元「google  re:work」より


心理的安全性とは何か?

「チームの中でミスをしても、それを理由に非難されることはない」と思えるか。

私がさっき初めに言ってたやつです。

立場によって、言いやすかったり言いづらかったりありますよね。
私も前職の時には、上司が細かく重箱の隅まで突いているような人で、余計なことを言うと面倒と思ってあまり意見を言っていない時期がありました。

また、ずいぶんと社内の偉い人がいるとその人の言葉を否定したら、どっか飛ばされるとか噂が流れてて、地蔵状態になっているときもありました。

はい。ちょうど変わりやすい図が転がっていたのでこれを見れば、こんな感じが心理的安全性を脅かすものです。

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画像引用元「心理的安全性の作り方・測り方。Google流、生産性を高める方法を取り入れるには」d's JOURNAL

こんな感じになっていたら、言いたいことも言えないし、議論が活性化しません。

議論だけでなく、何かやる時にも委縮したりモチベーションが上がらなくてパフォーマンスが下がることは間違いなしです。

こういうのって所謂「日本的」な問題なのかと思っていたんですが、世界でも同じようなことがあるんだと思い始めて聞いた時はへぇーでしたね。

これがどんな状況を招くの?

じゃあ心理的安全性が脅かされている状態だとどんなことが起こってしまうのか。

・不明点を確認するなどの「認識合わせ」が行われず、誤った認識のまま進み結果的にミスになってしまう。
・新しいアイディアを思いついていても発言を控えてしまう
・チーム内での会話が少なくなり、情報の伝達・連携が十分にされない状態になる。
・人対人における攻撃性が高まる

こんな状態になるとチームは崩壊状態ですよね。

私も実際に経験したことがありますが、もう本当に悲惨でした。

私は途中から助っ人的に入ったのですが、毎日メンバーと面談して不満などを聞き、泣き出す人はいるし、完全に諦めてどうでもいいとかいう人もいるし、必ず誰かが誰かの悪口を言っているし。

私一人の力ではどうにもできず最終的にはチームが解体になりました。

では、心理的安全性が担保された状態とはどんな状態なんでしょうか?

心理的安全性が担保された状態とは?

心理的安全性が担保された場合はの場合にはどのような状態になるのでしょうか。先ほど書いたものの逆になるのですが、こんな感じになります。

・多様性、多角的な意見を認める
・全員と相互理解を深める
・提案や質問などに対して受け入れる姿勢を見せる
・互いに助け合う
・チームで目標やビジョンなどの共通認識を持つ

はい、簡単なようで一筋縄ではいかないところです。

つまりこれ自体が指標になる事で、チームの目的意識を根付けることにもなるんです。

私自身、少し前にかなり大きいプロジェクトに参加した際には、キックオフの際に「心理的安全性を意識しましょう」というスローガンがあり、その中で自分の役割を果たしていましたが、本当に仕事がやりやすかったですね。

誰も正解がわからないことを数十人で行っているプロジェクトですが、真正面から議論することはあっても、誰かをけなしたり、誰かを蔑んだり、誰かのせいにするというのは、一つもありませんでした。

心理的安全性のメリット

では実際にどんなメリットがあるのでしょうか?

複数あるうちの少し書き出していきます。

◎主体性が高く、新しいアイディアなどで良いパフォーマンスができる
◎課題の早期発見や改善が生まれる
◎離職率が低くなる
◎部門間連携が潤滑になり、スピードと精度が上がる
◎メンバー間の信頼が高くなり、帰属意識が高くなる
などなど

このようなメリットがあり、企業としてもメンバーの精神衛生上もとても必要なことだと私は考えます。

あなたの会社の心理的安全性は??

さて最後に下の7つの質問からあなたの会社、チームの心理的安全性の度合いが確認できますのでやってみてください。

1)チームのメンバーの誰かから、ミスをしても非難されない
2)チームで難しい課題やネガティブなことも言い合える
3)他のメンバーから、異質であることを理由に拒絶されない
4)自分のチームであれば、安心してリスクをとった行動が取れる
5)チームの他メンバーに助けを求めることは難しい
6)チームのメンバーに仕事の成果を無下にするような人はいない
7)チームで働く中で自分のスキルや才能が尊重されており、活かされている


これらの7つの質問に対して、
・ポジティブな回答の方が多い場合:心理的安全性の高いチーム
・ネガティブな回答の方が多い場合:心理的安全性の低いチーム
という事ができます。

参考までに一度確認してみてはいかがでしょうか?

それでは!!!

参照:google  re:Work 「効率的チームとは何か」を知る


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