ダイエット挫折部門

ダイエットの成功法を教えてほしい。
25万円を支払ってパーソナルジムに通っていても痩せることが出来ない私に。
予めご了承いただきたい。
これは「誰でも出来るダイエット継続術!」のような希望溢れる文章ではない。
「ダイエットオタクの奮闘記」だ。
ちなみに結果はまだ出ていない。

同じようにダイエットがうまくいかないあなたへ。
共感出来すぎて、最後には親近感が沸くかもしれない。
ダイエットに苦労しないあなたへ。
こんな人間もいるのだ、早急に解決策を考えてほしい。

私は標準体重より太っている。自覚は大有りだ。
趣味と言っていいほど数々のダイエット方法を調べ、試し、挫折している。
(誇れるのは、ダイエット法に詳しい)
これまでの私の挫折具合といえば果てしない。本を書ける。
それでも毎日笑って生きている私に、一番私が疑問を感じている。

まずは流行りの糖質制限。これは痩せる。そして、続かない。
2週間でギブアップした。(2週間はできた)
お米大好き人間からすると、おなかいっぱいに定食を食べるシチュエーションを妄想し、
気づけば目の前に生姜焼き定食がある。怖い。
そして、私は甘いもの大好き人間でもあるので、アイスクリームは一日の至福のひと時。
この時間を何日も奪われるとストレスだ。「我慢」に勝つことは難しい。
何とか抵抗しようと低糖質の食材を沢山購入し、沢山食べる。結局沢山食べている。
「お腹いっぱい!」が大好きだ。食べなければ早い話なのだが……。

じゃあ運動はどうだろう。嫌いな方ではない。毎日走れと強制されれば走れる。
しかし、痩せるために走るのではなく、食べるために走る。結局食べている。

ここまで書いて、自分が情けなく怖い。

次はカロリー管理。お察しの通り、カロリーを記録しても食べてしまう。
毎日「OVER」の文字を見て落ち込むルーティンだ。
1日の摂取できるカロリーは意外と少ない。

メンタル編はどうだろう。
ジムのトレーナーに言われた。「痩せた後の自分を想像したら我慢できる」
そんな精神論、もって3日だ。目の前の誘惑に勝てない。助けてほしい。
我慢をすれば、すぐにご褒美日がやってくる。自分に甘すぎる。

痩せた後の妄想はいくらでも出来る。
シックなワンピースを着こなして、もっと綺麗になりたい。体系隠しで服を選びたくない。人生は変わると思う。わかっている。
なぜ食べることをやめられないのだろう。
極端に言えば、味を知っているのに食べたいと思う心理は何なんだ。

YouTubeのおすすめ動画には、痩せる料理・筋トレ・ダンス……。
それよりもチーズたっぷりのチキンを頬張る動画をクリックしている。
そして私の食欲が刺激されるのだ。

ここまで読んでくれたあなたは、どんな気持ちだろうか。
「わかるわかる」と共感していただけているか、「怠惰すぎて腹立つな」の2択だろう。

こんな私でも過去2回、大きな衝撃を受けて頑張ろうとした事がある。
もう少しお付き合いいただきたい。

1つ目は、WEBセミナーでの事。
ある会社の何でも相談コーナーで「ダイエットが続かず、悩んでいる」とコメントした。
そうすると「あなたは本気で痩せたいと思っていない」とぴしゃりといわれた。
面と向かって言われ、さすがに応えた。それからパーソナルジムに通うようになった。

パーソナルジムに通えば痩せると思っていた。
しかし、結局は食事制限なのだ。
自分の体の組織構成を意識する経験は出来た。食事の知識もついた。
若干体脂肪率は減ったが現在停滞期だ。
筋トレは楽しいので気分転換の習い事になっている。

2つ目は、友達との写真で、自分だけ太って映っていた事。
5人での写真だったが自分の醜さをヒシヒシと感じた。
これはダイエット中のあなたも経験があると思う。

「こんな自分を好きでいてくれる人を大切にする」
とか、「今のままの自分を愛する」とか、そんなことは簡単に出来る。
そう思って好きなものを沢山食べるほうが楽しいに決まっている。
でも、もっと見える景色が変わる可能性がある。
絶対に痩せたほうがよりよい生活になるのだ。ないものねだりかもしれないが……。
その遠い夢がある限り、私はダイエット地獄から抜け出せない。
自分に合ったダイエットを探し続けるのだ。

人の体は骨格から筋肉量、構成されている割合が全く違う。
うまく見つけた人たちが成功している。

私は、沢山のダイエットを試して挫折して、また頑張っての繰り返しだが、
もしかするとこれが私のダイエットなのかもしれない……。

3週間後の2泊3日の北海道出張に向けて、今日も私はダイエットに挑戦する。
ジンギスカンを沢山食べた後、カロリーを記録して「OVER」の文字に落胆する姿がもう浮かぶ。

おわり

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?