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障碍から無碍へ(電動車椅子でGO!ほか)

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障碍と無碍について考えてきたこと。 電動車椅子ユーザーとなって、見えてきたこと。
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#歩道

電動車椅子でGO!(13)ユニバーサルデザイン

 建築をユニバーサルデザインにしようとするとき、車椅子を実際に使用している人にしかわからないような点が見落とされていることは多い。
 すべての歩道や店の入り口などの段差を車椅子が上り下りできるようにスムースな坂にしておくのは基本中の基本である。だが、最近つくられた歩道でもできていないことが多々ある。
 ホテルに時々バリアフリールー ムが設けられていることがある。 部屋床とお風呂・トイレに段差がない

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予想外の動き?

予想外の動き?

 車椅子の動きについてこちら側からの事情を説明させてください。
 住宅街などで車とすれ違うとき、 なぜもっと端に寄らないのか。実は道の両脇は水はけのために傾斜していて、寄りすぎるとハンドルをとられて滑り、危険なのです。
 歩道も車を乗り上げる事情などでしばしば傾斜しています。油断すると、車道に滑り落ちることがあります。低い方から高い方に操作レバー の動力圧をかけて、わざと斜めに動くのはそのためです

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歩行者としての電動車椅子

歩行者としての電動車椅子

 電動車椅子は道路交通法上は歩行者である。だから道は右側通行。歩道を通行する。バスや電車にも乗ることができる。
 ただし、時速6キロメートル以上出るものは軽車両になる。だから通常は6キロまでしか出ないように作られている。
 これは早歩きほどのスピードだが、人は全速力で駆け出しても歩行者なのだから、疾走する権利が認められていないともいえる。が、電動車椅子は、金属の塊であるという面があるので仕方ないの

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