信用貨幣論が決定的に正しい理由について!
従来の経済学では絶対的な価値観があるという前提で物事を捉えていました。というのも経済は原始社会では物々交換で行われていたものを、より簡便にするために多くの人が欲しがるモノが通貨となったという、いわゆる商品貨幣論で通貨の成り立ちを説明しました。
この理論で考えると人には潜在的に何かしらの価値基準を持っていることになりますが、人によって価値観は全然違います。同じような価値基準を持った人同士ですら微妙に尺度は違います。例えばですが、先週の土日に私はバス釣りに行ったのですが、その時に中々に満足の行くバスを釣ることが出来ました。
プリスポーン(産卵前のバス)なので見栄えも良く重さもあります!ルアーはメタルバイブを藻の上を通るようにただ巻きで食いました!
重さも1.6キロ超えでした。
今年の初バスがこれという事と、状況を鑑み、場所の移動とルアーセレクト、ルアーアクションが見事にマッチして釣れたと思っていますので個人的には非常に価値ある1匹だと思っています。それに対して翌日の日曜日は天候が一変し、厳しい状況になってしまいました。その中で釣ることは出来ましたが、釣れた魚はこちらになります。
鯉です。スレがかり(口以外に針が掛かること)思いきやまさかの口でした!
重さは何と7キロ!使っていた釣り糸の強度が16ポンド(約7.2キロ)なので強度的にほぼギリギリですが、ルアーとの結束部の強度は弱くなるので釣り糸だけで見たら完全にキャパオーバー!
このように土曜に釣れた魚に対して日曜に釣れた魚の方がはるかに大きくて重いですし、引きに至っては土曜のとは比べ物にならないパワーです。しかも通常はエサで釣る鯉をルアーで喰わせて釣ったのですから、釣り上げる難易度はこの鯉の方がはるかに高いです。そう聞くと一般の方からしたら鯉の方が価値があると思われるかもしれませんが、実際は…
前日に釣ったブラックバスの方が私にとっては、はるかに価値が高いです!
釣った時は喜びの余り若干手足が震えてました(笑)そのくらい嬉しかったです。対して鯉はデケーとは思いましたし、楽しかったのですが、そこまでの喜びはありませんでした。多分、釣りをしない方からしたら理解不能だと思いますが、説明するとそれだけで記事が出来るのでそういうもんだと思ってください(笑)
同じ魚という点で見れば、一般の方と釣り人でここまで価値観が違います。さらに言えば同じ釣り人でも…
バス狙いか鯉狙いかでこの2匹の価値は全然変わります!
鯉狙いの方なら7キロの鯉の方が嬉しいと思います。さらに言えば同じバス狙いの方でも感じ方はそれぞれです。大きいのを過去にボコボコ釣った人には「おー良いサイズ!」程度にしか感じないかもしれませんし、何が今日の正解か見つけられずに釣れたしまったら「偶然か…」と考えてしまう人もいると思います。また使うルアーが自分の信義に反していると感じたらセコい!となったり等々、いずれにせよ…
釣りというジャンルに絞っても、さらにバス釣りというジャンルに絞ってさえ、絶対的な価値観は存在しない!
ことが分かると思います。なので市場とかいうありとあらゆる価値観を持った人間が集まった場で…
絶対的な価値あるモノが生まれるのは皆無に等しく、商品貨幣論で通貨の誕生を説明するのはほぼ無理!
というのが分かると思います。対して信用貨幣論は…
人と人との貸し借りを記録した。もしくは分かるような目印にしたモノが貨幣になり、それが第三者への弁済に使われた時点で、通貨となった!
という理論です。先ほどの商品貨幣論は言い換えると絶対的な価値という情報が通貨になったと言えますが、この情報は残念ながら安定した情報ではありません。前述した通り、人によって著しく価値が変化してしまいます。それに対して信用貨幣論は貸し借りの中身の価値はともかく…
貸し借りが行われたというその行為自体は安定した揺るぎのない情報になります!
この点は商品貨幣論に対して確実に優位に立つ内容となっています。情報の確実性ではこちらのほうが上だからです。ただ、絶対的な価値は存在しないと言いましたが、ある程度共有する価値観が無いと個人間のみの貸し借りから発展しません。だからこそ、ある程度価値観を共有出来る人同士で共同体やコミュニティが出来て、その中で使いやすいモノが通貨になっていくと考えます。現代の1番大きなコミュニティは国家になるので、現代は国家単位で通貨を発行するというのもうなづけます。(EUのような共通通貨もありますが…)
いかがだったでしょうか?今回は釣りで例えましたが、他の物でも言えると思います。是非とも読んで頂いた方も何か身近な物で考えてみてください。
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