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ロボットとデザイン -[未来のかけら: 科学とデザインの実験室]01

 某日、乃木坂~六本木。

 「未来のかけら: 科学とデザインの実験室」@21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1&2 (~9/8)



科学とデザインの間

 本展では特に、開催の意図とディレクターの言葉は重要なので、はじめにそれらを、自分のなかで整理しようとした。


 タイトル「未来のかけら」のイメージはできただろうか? と確認してみる。


Cycroplos & tagtype

 入口付近に展示された1作品目は、ディレクターの言葉に近づくための一歩となるような作品だった。

 まるでお辞儀をするように頭をたれ、一つのまなざしでじっと対面の人を捉えるサイクロプス。動けない身体と華奢な腕は、(不要ということとともに、)相手に危害を加える意図がはじめからないことを示しているようにも感じられる。


Robotic World

 その展示室には、タイトルどおりロボットたちの世界が広がっていた。

 製品のデザイン画が展示されているのも、本展の特徴だ。

 小型ヒューマノイドの「morph3」。


ヒューマノイドからビークルへ

 小型ヒューマノイド「morph3」から「Hallucigenia 01」「Halluc IIχ」というビークルに展開したというのが興味深い。そして「実用」視点と、「クルマとはこうあるべきもの」という固定観念を外すと、こんな面白いデザインが生まれるのだということも。


大型センサーを「顔」に

 自動車を正面から見たとき、「顔」に見えてしまうことはよくある。昨今ではロボットも家庭に入り込んでいるので、センサーを目と捉えることにも慣れた。センサーを顔(動物っぽい?)にしてしまうというのは、感覚的にも受け入れられる。


ロボット掃除機

 「未来のかけら」が、本当の未来となって、また時は流れていく。


生物型機械

 ロボットの世界、の展示からは離れるのだけど、3Dプリンタで作成された生物型機械についても、今回触れておく。

 節足、そして足が多い……その見た目からして、なかなか生理的に受け入れがたいものもあり、彩色されていなくてよかったと思う次第だけど、

 ロボットなのでもちろん動く。近寄ると突然動き出すようになっていて、「わっ」と驚きながら「生物」たちを観た。

 本展の面白さを大分把握してきた。展示は多数にのぼるので、次の稿に。



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