抽象化された形,その中身 -ススム・カミジョウ個展@MAKI Gallery
ある休日の午後、@天王洲アイル。
ススム・カミジョウ個展「帰って来たら When You Come Home」(-2024/06/08)@MAKI Gallery(天王洲, 東京)
抽象化で付与される、あたたかさ
ホワイトキューブを贅沢に使った展示空間は、鑑賞用に椅子も用意されていて、心地よい。
プードルは写実的に描いてもかわいらしいと思うけれど、解像度を下げて抽象化され、一本の線に収れんされていくうちに、その線と色塗られた丸みのなかに、かわいらしさが内包されていく印象をうけた。
新たなモチーフたちが成す世界
抽象化されているからこそ、観る者を疲れさせない心地よさもあって、そのニュアンスのある色彩からも、ふと足をとめて眺めてしまう魅力があった。選ばれた一本の線が囲む形は、造形としてまた美しいので、観ている愉しさもある。
展覧会タイトル、「帰って来たら When You Come Home」
アートと暮らすということは、もしかして、このようなことだろうか。
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