青野千穂 作品展「柔らかなカタチ」@銀座 蔦屋書店10/14 - 11/10。この展覧会案内を見て興味を惹かれた。
理由は、作品の素材だ。
実際の作品。
表面は布地で、中には綿が入って、という先入観を見事に裏切って「えっ」となる。発想の理由が知りたくなる。
ぐにゃりと形を変えそうな
今でも動きそうな、作品たち。
餅つきの体験。それがが原点となり、広げて広げて、このようなオリジナリティを生み出したのだなと知る。作品がいっそう、弾力をもったものに見えてくる。
先ほどの引用の続き。
境界線はどこにあるのか
陶で創作された、というのは、例えば次の作品を観れば、なるほどと思うけれど、
このようにして並んだ作品たちを観ると、どこまでが硬く、どこまでが柔らかさなのだろうとか、もともと柔らかかったものが、固まってやがて硬くなっていく変化だとかを考えることになる。
考えているうちに、境界線ということに行きついたりする。
視覚的な見た目と、実際の素材の大きすぎるギャップによって、ぐらぐらするアート体験、については、同じく銀座 蔦屋書店で展示されていた、浅香弘能[KASHOUMON]も印象に残っている。
もちろん作品に触れることは許されず、また、近寄ってじっと観れば、たしかに硬い陶によるものだということはわかるのだけど。
それでも、1作品くらい、本当に柔らかな素材のものが紛れ込んでいるのではないかと思わせるような、静の中の動がみなぎってくる作品たちだ。