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時,場所,想い出を身に纏う-[ジュエリーと街 ラーニング]@東京ビエンナーレ2023

 東京、御徒町。

 スタイリッシュな「ノーガホテル上野東京」の、ロビー階と、2階で、

 このような展覧会が開かれている。

「東京ビエンナーレ2023」のプログラム

 本展は、2年に一度開催される「東京ビエンナーレ」のプログラムの一つだ。

おもな活動
人間に一番身近なクリエーション「ジュエリー」の再発見、再創造をめざすプロジェクト。御徒町から外神田の街並みに専門店、職人さんを訪ね、貴金属や宝石の多様性を知る。家で眠っている古い装身具をコンテンポラリー・アクセサリーにつくりかえる。プロフェッショナルな造り手のアシストや関連する文化の講座にヒントを得る。参加者自身が行動し、学んで楽しむプロジェクトです。活動は2023年春から秋にかけて段階的に進行し、東京ビエンナーレ2023において展示や発表も予定しています。

上記ウェブサイトより抜粋


 ロビ1階には、活動のようすを撮影した動画の上映と、スケッチが展示され、

 2階では、職人の手によって完成された、完成作品を鑑賞することができる。

想い出の品×職人たちの技×街の歴史=作品

 感想から書けば、ひとつのジュエリーに込められた情報の多さに、ジュエリーというものへの認識が改まった、ということだ。

 たとえば、こちらのデザイン画。

 ①母親が使わなくなったピアス ②蚤の市で買って放置していた「光の屈折の実験用具」のレンズ ③上野恩寵公園で拾った枝 ④御徒町で買ったシルバーのオメガチェーン

 御徒町ツアーから始まり、お母様が使っていないアクセサリーを聞き探し、そこに手持ちの素材を加え、学生たちと相談し藝大までの道のりの公園で枝を拾い、素材についてはチューターに相談して、御徒町のプロ向けのショップでパーツを購入、そして御徒町の職人に依頼。

 デザイン画を鑑賞し、2階で完成作品を観ると、既述のように「ひとつの完成されたアクセサリーの中に、なんと多くの想いが詰まっているのだろう」という感慨を覚える。

 ほかにも、たとえば、

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街を歩き、カフェで休み…

 鑑賞していると、ジュエリーの街に出てみたくなる。プロ向けのお店も多いが、個人が購入できるお店もあった。

 結局、目移りして買うことはできないのだが、まるで異国を旅しているようなふしぎな気分に誘われた。

 締めくくりは、ノーガホテル上野東京のカフェで。

 秋の味覚、モンブランを愉しんだ。

 都内の小さな旅。

 「東京の地場に発する国際芸術祭 東京ビエンナーレ」、成果展示は11月5日まで。

 

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