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立体感とスローモーション -川邉耕一展@日本橋三越本店

 晴天。日本橋。

 川邉 耕一 展@日本橋三越本店本館6階美術 アートフレーム&ソリューションズ(-2/6)へ。

 「触れないでください」の禁止マークが、もれなく作品隣にあるくらいに多い。ほかの展示物に対してもそうなのかもしれないけれど、作品たちには、たとえ薄く塗られたタッチのものであっても、ふしぎな立体感がある。そう、思わず触れて確かめたくなるような。


「線の浮遊感、表層の存在感」

 作家によるステートメントがあった。

 浮遊感。

 時間の感覚が、突然にずれたような。空間に解き放たれる何かが、果てしなくスローに散っていくような、ふしぎな瞬間がとらえらえているように見える。

 ここはたしかに、デパートの催事場フロアの、「こんなスペースがあったんだ」という感じのギャラリーで、作品たちはもちろんお値段付きで、商品として販売されているわけだけど、

 ちょっと今時なお部屋のインテリア、的なものを超えて、強く存在を放っているその感じが、ああアートなんだなと。

 ちょっと、嬉しくなった。




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