海辺のカフカ

昨日下巻を一気に読んで、海辺のカフカを読み終えました。
正直、理解しきれていない部分は多くありますが、それでも満足感は強いです。

ネタバレもあると思うので、読もうと思ってる方はここから先は立ち入り禁止です。



ナカタさんが結構好きな人物で、頭が悪いと言いながらもとても賢く見えました。なぜ失ったのかと、入口になぜ入ったのかも気になります。他の子たちがすぐ戻って来たのに、長居して半分になったナカタさんは何が違ったんだろう。

ナカタさんが空っぽの図書館みたいな人だったからカフカは中に入れたのか。中に入って殺人をする事が出来たのか。きっと予言通りに事は運んだんだろうなと思う。

星野さんがいい人であり、なんとなく自分に近い物も感じて親近感がわきました。流れに身を任せるのって凄く難しいと思うし、やり遂げたことが凄いし、めちゃくちゃ重要人物だった。

話としては難解だけど、全く理解できないわけじゃなくて、パズルのピースがハマらなかったり、ちょっと足りなかったりするイメージ。もう1回読めば深まる部分もありそう。

全部読んで思ったのは、表現の豊かさと上手さが意識に残るという事。しかもそれは、何気ない瞬間に多くて、決めに来てないのがいい。

押し付けない表現はやっぱり心地いいし、信じてもらえてる感がある。理解するとか気付くとかを任せてもらえてる感じ。説明したり強い光を当てる事なく溶け込ませてるのがいい。

メタファーに記憶はたぶんないから、それが自由であって本質を見失わない。だから導けたし閉じれたんじゃないかな。

少し他の人の考察を読んだけど面白かった。なるほどね!と思う事も多かった。背景とか物語の外まで見に行ってる人もいて敵わないなと思った笑

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