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発声障害~その2~

小さい時から滑舌に難があり、姿勢が悪かった事、身体の柔軟性が無かった事は昨日書きました。しかし、それでも現在30歳を超えた身体に比べれば柔軟性はかなりあった方です。ちょっとランニングでもすれば足を痛め、筋トレをすれば痛めるといった具合で、カチカチの状態です。そのうち肩も上がらなくなりそうです。

柔軟性を高めるのが有効かもしれないと考えたのは、ある時膝裏を伸ばすストレッチをした時にわずかに声が出やすく感じた事がありました。その経験から、身体は全身繋がっているから、声帯と連動する筋肉が硬ければ発声に影響があるのではないかと思いました。その筋肉が何かまではわかりませんが、首や肩、背中を柔らかく保つ事と膝裏を伸ばす事はまずやっていこうと考えています。

声が出にくくなる時は、接客のアルバイトの時の「いらっしゃいませ」と「ありがとうございました」の時で、もう1つ食事の前の「いただきます」も同時期くらいから言いにくくなりました。これは「いらっしゃいませ」と「いただきます」が「い」から始まる事が関係していると思います。高校生の時に「き」って言うの苦手だよねと言われた経験があります。それは自覚もあって言いづらさは感じていましたし現在も同じです。「い」の段は苦手なようで、発声時にわずかに力んだり喉仏が上がるのも確認できます。「いらっしゃいませ」と「いただきます」は毎日言う言葉で繰り返し力みながら発声する癖がついた事で、吃音の症状が出るようになっていったと考えています。

声が息だけになる。力んで声を出そうとしても息漏れの多い声になる。多少の波はあるものの基本的にはこの状態で生活しています。風邪を軽く引いたり、声をたくさん出して喉に負担がかかった時は声が出しやすくなります。これは声帯がむくんだり炎症を起こす事で肥大し、本来開いている隙間が埋まる事で息漏れが少なくなる事が要因だと考えられます。

余計な力みを無くしても声がしっかり出る状態が好ましいのですが、どうすればそうなるのかがわからない。滑舌が悪いと自覚があった為はっきり喋ろうとして頑張り過ぎた結果なのか、本来の発声の仕方を忘れてしまい、変な声の出し方を無意識にしていてそれが「普通の発声」になってしまったようです。

俳優の活動を始めて声に対する意識が高まった事で、さらに声帯への悪影響があったのは間違いないと思います。舞台に出演する時に、客席の後ろまで声を届かせなければいけないので大きな声を出したり、毎日発声練習を重ねた事で知らないうちにダメな方向へ進んでいたのだと思います。良くない発声の仕方をしてても、声は大きくなりましたし、いい役も貰えるようになっていっていたので、間違った事をしているとはまったく思っていませんでした。

全身のストレッチとタピオカストローを使った発声をやっていこうと思っています。不要な力みを取る事と、声帯を閉じる為に必要な筋肉を動かせるようにする事。これが必要な事なので、シンプルに少しづつやっていきます。あと、気付いたのが、鼻をつまんだ状態の方が少し声が出やすいという事です。鼻へ息が漏れ過ぎている事で声が出にくくなっているのも考えられるので、ブローイング訓練なども取り入れる必要があるかもしれません。

身体が「正しい」と思っている発声から、本当に「正しい」発声にするには時間がかかりそうですが、声帯自体に異常はないので、やっていく方向性はこれでいいと思っています。しばらくやっても改善が無かったり、悪化するなどがあればこれは間違いだと判断できるので、また次のリハビリを考える事になりますが、それも必要な事だと思いますので、あれこれやりすぎずに取り組んでいきたいと思っています。

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