記事一覧
【受け継がれる意志、人の夢、時代のうねり】デポルティーボ・ラ・コルーニャ通信簿 2023-24
試合終了の笛が鳴る。鳴り止まない、音が溢れる。青で溢れる。
画面の前で言葉を失って。止まらない。止まらない。震えが、感情が。
カーテンを捲る。もう日は出ている。目に映る薄明りの景色は、なぜか朧げで。
嗚呼、今年の涙は、今までとは違う。
優勝したんだ。昇格するんだ。
31,833人が詰めかけたリアソールが歓喜に溢れたその瞬間。その瞬間を噛み締めて。戻れる。戻れるんだ。長かった3部暮らし
【ここにはないもの、ここにしかないもの】デポルティーボ・ラ・コルーニャ通信簿 2022-23
6月。青空が見えない。俯いたその先、水たまりに描き出される無数の小さな波紋。
そう、全部雨のせいだ…
今年も負けた。昇格プレーオフで。1stレグを1-0でリードしながら、2ndレグを3-4で落としたのだ(カステジョンの方が順位が上だったため敗退)。
そもそも、デポルティーボ・ラ・コルーニャは3部にいていいようなクラブではない。プレーオフの1回戦で姿を消すなんて論外だ。
かつては「ス
愛あれば―永遠に吸えるタバコは美味いか―
死に方を考えることがある。人間いつかは死にゆくものだが、死に方はそれぞれ違う。私は静かに死にたい。ろうそくの火が吹き消されるように。
さて、最近の私の周りには、「理不尽」が溢れている。パワハラ発言、差別、暴力、全部全部「理不尽」だ。もちろん、これは私からすれば、の話だが。ろうそくの火が吹きかけられる息もまた、「理不尽」の一つかもしれない。
私は「理不尽」が嫌い。ある子の受け売りだけど、
【戻るべき場所、いるべき場所】2021-22デポルティーボ・ラ・コルーニャの通信簿
目の前が真っ暗になる。何も見えない。何も聞こえない。いや、見たくないし聞きたくもない。日が昇っているのに夜が明けない。27,215人ものファンが詰めかけたアバンカ・リアソールが一瞬のうちに静まり返る。そこにかつて「スーペル・デポル」と呼ばれた古豪の面影はない。ただ、腑抜けた敗者の姿があるだけ。何年待てばいい。何年待たせる気だ。なぁ、教えてくれよ…
ま、自虐ポエムは置いときまして、2021-2
Romanian Quarry #11. Enes Sali
無限の可能性を秘めた15歳 齢15にしてファルルのトップチームで出番を掴んでいるワンダーボーイ。既にゴールも決めている。かつてはバルセロナのユース、“ラ・マシア”にも在籍しており、今起用しているのがあのゲオルゲ・ハジなのだから、その才能に最早疑いの余地はない。
PROFILE名前:エネス・サリ
国籍:ルーマニア🇷🇴、カナダ🇨🇦
生年月日:2006/2/23 (15歳)
身長:168cm
Romanian Quarry #10. Alexi Pitu
将来を嘱望されるイケイケドリブラー 風になびくロン毛が特徴の彼は、各年代で代表に選ばれてきた逸材。国内ではペトリラ(#2参照)と常に比較される存在であり、その才能に疑いの余地はない。成長を続ければ、必ず明るい未来が待っているはずだ。
PROFILE名前:アレクシ・ピトゥ
国籍:ルーマニア🇷🇴、ドイツ🇩🇪
生年月日:2002/6/5 (19歳)
身長:178cm
ポジション:LWG、OMF
Romanian Quarry #9. Andrei Ciobanu
不完全燃焼に終わった東京五輪の10番 メンバーが揃わずグループステージで敗退した東京オリンピックでは、ハジやクンパヌの不在によりエースナンバーを背負って出場。ホンジュラス戦ではルーマニア人選手の十八番になりつつある直接コーナーキックを叩き込んだが、大会全体で見ると大きなインパクトを残すことができなかった。雪辱に燃える黄金世代の23歳だ。
PROFILE名前:アンドレイ・チオバヌ
国籍:ルーマニア
Romanian Quarry #8. Ovidiu Perianu
19歳にして既に風格漂う中盤の潰し屋 現在ルーマニア代表では、若い守備的ミッドフィルダーがかなり希少な存在で、マリウス・マリン、トゥドゥル・バルツァ、ドラゴシュ・ネデルクなど限られた人数しかいない。そんな中で、今回紹介するのは、FCSBで成長が期待されている新鋭アンカーだ。
PROFILE名前:オヴィディウ・ペリアヌ
国籍:ルーマニア🇷🇴
生年月日:2002/4/16 (19歳)
身長:17
Romanian Quarry #7. Carlo Casap
ゲオルゲ・ハジの下で輝くイケメンプレーメーカー 7回目の今回は、ルーマニア人選手の中でもトップクラスのイケメン選手。髪を切って髭を生やし、ダンディさも増した彼のかっこよさは、ラドゥ様の次くらいにランクインする(筆者調べ)。
PROFILE名前:カルロ・カサプ
国籍:ルーマニア🇷🇴
生年月日:1998/12/29 (22歳)
身長:178cm
ポジション:CMF、OMF、RWG
所属クラブ:F
Romanian Quarry #6. Ianis Stoica
主力組の離脱でチャンスを掴む緩急自在のドリブラー コマンやタナセ、ポペスクらの離脱を機に出番を増やすと活躍が評価され、ついにスタメンを奪取した新鋭。エースの不在をカバーする生え抜きのドリブラーだ。
PROFILE名前:ヤニス・ストイカ
国籍:ルーマニア🇷🇴
生年月日:2002/12/8 (18歳)
身長:180cm
ポジション:RWG、OMF、CF
所属クラブ:FCSB
CAREERFCS
Romanian Quarry #5. Denis Bujor
ゲオルゲ・ハジのアカデミーが産んだ新たな“ハジの後継者”候補生 5回目は、先日行われたU-18代表のスペイン戦、トルコ戦で大きなインパクトを与えてくれたスターの卵。伝説の男ゲオルゲ・ハジのアカデミーで成長を続ける17歳にスポットを当ててみよう。
PROFILE名前:デニス・ブジョル
国籍:ルーマニア🇷🇴
生年月日:2004/9/26 (17歳)
身長:不明
ポジション:OMF
所属クラブ:ゲ
Romanian Quarry #4. Deian Sorescu
代表に彗星の如く現れた暴走特急 4回目は、低迷する名門ディナモで腕章を巻くサイドアタッカー。そのドリブルは脅威で、なかなか止められない。今年6月に右サイドバックとして代表に初選出されると、一躍スターダムにのし上がった新鋭だ。
PROFILE名前:デイアン・ソレスク
国籍:ルーマニア🇷🇴
生年月日:1997/8/29 (24歳)
身長:175cm
ポジション:RSB、RWG、LWG
所属クラブ
Romanian Quarry #3. Florin Tănase
もはや国内では敵無しの王様 第3回は、若手ではない選手を。
昨シーズンは得点力が更に増し、リーグでは12-13シーズンのルセスク以来となる20ゴール越えでの得点王となった。停滞気味なA代表での活躍も期待されている、今が旬の選手だ。
PROFILE 名前:フロリン・タナセ
国籍:ルーマニア🇷🇴
生年月日:1994/12/30 (26歳)
身長:185cm
ポジション:OMF、CF、WG
所属
Romanian Quarry #2. Claudiu Petrila
名門を背負って立つ、今ルーマニアで最も注目すべき神童 ルーマニアの強豪で10代の頃から出番を掴み、既に主軸を担っている類まれなる才能の持ち主。国内で寄せられる期待は相当なもので、先日Instagramに投稿したハーランドとのツーショットは、天才の共演だとファンの間で話題になった。今から目をつけておけば、確実に通ぶれる。ブレイク必至、大注目の選手だ。
PROFILE名前:クラウディウ・ペトリラ
国
Romanian Quarry #1. Alexandru Cîmpanu
東京に来なかった知られざる大器 記念すべき第1回は、東京オリンピック世代の中でも特別大きな期待を寄せられる選手の1人。ハジ不在の五輪では10番を背負って参加する可能性もあったが、結局招集されなかった。エースが抜けたクラヨーヴァで更なる覚醒が予感される注目の選手だ。
PROFILE名前:アレクサンドル・クンパヌ
国籍:ルーマニア🇷🇴
生年月日:2000/10/8 (21歳)
身長:178cm