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【戻るべき場所、いるべき場所】2021-22デポルティーボ・ラ・コルーニャの通信簿

 目の前が真っ暗になる。何も見えない。何も聞こえない。いや、見たくないし聞きたくもない。日が昇っているのに夜が明けない。27,215人ものファンが詰めかけたアバンカ・リアソールが一瞬のうちに静まり返る。そこにかつて「スーペル・デポル」と呼ばれた古豪の面影はない。ただ、腑抜けた敗者の姿があるだけ。何年待てばいい。何年待たせる気だ。なぁ、教えてくれよ…

 ま、自虐ポエムは置いときまして、2021-22シーズンのデポルティーボ・ラ・コルーニャの選手評価です。1シーズン通して私が見たこと、聞いたこと、読んだことを参考に書かせていただきます。ぜひ読んでいただけると嬉しいです。少しでもデポルティーボ・ラ・コルーニャについて知ってもらえれば本望です。とはいえガッツリ主観入ってます。あしからず。

繰り返される過ちと忘れ去られる名門の誇り

 「いいシーズンだった。」笑ってそう言えるはずだった。自動昇格権を得られる優勝は逃したものの、新コンペティションであるプリメーラRFEFのグループ1で2位。ここだけ見れば、決して悪くはない。問題は、セグンダディビシオン昇格を逃したということだ。昨シーズン昇格を逃したクラブにとって、今季の昇格は至上命題だったはずだ。
 「スーペル・デポル」なんて言葉ももはや死語だろう。ちょべりば。おったまげ。敗戦にうなだれるチームの姿からは、名門としてのオーラが感じられなかった。すっかり3部の中小クラブである。我々本来どこにいるべきなのか。ここにいていいのか。もう一度問い質し、考え直すべきだ。
 もちろん嬉しかったこともある。レンタル組の選手も含めてみんなが涙を流していたことだ。ただ、重要なのは、その涙で何を育てるかだ。来シーズン、どんな花が咲き、どんな実をつけるだろうか。もう戦いは始まっている。

2021-22シーズンの基本先発メンバー

選手評価

[評価基準]
S:神
A:素晴らしい
B:良い
C:普通
D:がんばれ
E:💩
:評価不能

GK

1.イアン・マッカイ S

文字通り“壁”としてゴールに立ちはだかった

34試合28失点/2試合2失点(PO)/1試合2失点(国王杯)
 実に15年振りとなる古巣でのプレー。時に腕章を巻き、最後尾からチームを鼓舞し続けた。上背があるわけではないが、抜群の反射神経と経験に裏打ちされた判断能力でゴールを守り抜く。今季は17試合のクリーンシートを記録。筆者好みのイケおじ。桃色ののユニが似合うね。ニクいね。

13.パブロ・ブレア D

遂にトップチームデビューを飾った

2試合1失点/0試合0失点(PO)/1試合3失点(国王杯)
 ユースの各年代で守護神を任されてきた生え抜きももう21歳。念願のトップチームデビューを果たした。国王杯ではムルシア相手に3失点を喫するなど悔しい思いもした。今季は彼にとって大きな意味のある1年だっただろう。さらなる飛躍に期待したい。

25.アルベルト・サンチェス -

今後のデビューが期待されている

0試合0失点/0試合0失点(PO)/0試合0失点(国王杯)
 開幕から複数試合でベンチ入りするもトップチームでは出番なし。今後の飛躍が期待される第3GKもまた、先輩のマッカイとともに練習を積み、確実に成長した。

DF

2.アントニート B

加入直後からゴールで貢献

4試合1得点/2試合0得点(PO)
 今年4月にフリーで途中加入すると、瞬く間にチームの戦力となった。不安だったチームの右サイドバック事情を支え、セグンダやプリメーラでの豊富な経験を多くの若手に還元してくれたことだろう。数試合しか出てない割にかなり好印象。ただ、やや尻すぼみ感は否めない。

3.アドリアン・ラペーニャ S

チームに欠かせないディフェンスリーダーに

35試合4得点1アシスト/2試合0得点(PO)/1試合0得点(国王杯)
 生え抜きのムハイド・サディク退団というデポルティビスタの心配を消し去ってくれた彼のプレーは称賛に値する。サディクと比べると派手さに欠けるが、大ポカがないことを考えると実に頼もしい存在だったといえる。センターバックとしては身長の低い部類だが、後方からのビルドアップを支えてくれるタイプだ。また、4ゴールはチームのディフェンダー内でトップと、勝負強さも見せつけた。

12.ボルハ・グラネロ B

誰よりもアツい熱血漢

17試合2得点/1試合0得点(PO)/2試合0得点(国王杯)
 昨シーズンに引き続き熱いプレーを見せてくれた。彼の正確なロングフィードはやはり一つのオプションとして有効だ。圧倒的な空中戦の強さも魅力的。昨シーズンに引き続き印象はよい。今季はレギュラーとは言えなかったが、時にキャプテンマークを巻くなど周りからの信頼も厚い。まさにアツい男だ。ん、なんか寒いな。

15.ビクトル・ガルシア D

デポルでのプレーは3年ぶりだった

14試合0得点2アシスト/0試合0得点(PO)/1試合0得点(国王杯)
 とてつもない推進力を秘めたムチムチドリブラー。3年ぶりにデポルに戻ってきたが、今シーズンは不完全燃焼に終わった。怪我で後半全く出場できなかったのは本人も悔しいだろう。一応ローンとのことだが、来年も来てくれれば喜んで応援するだろう。昇格しちゃったバジャドリーで出るのは普通に難しい気がする。

16.パブロ・トリゲロス D

全くもって覇気のない顔をしている

7試合0得点/0試合0得点(PO)/2試合0得点(国王杯)
 思うように出場機会を得られず、不本意な一年となった。そもそも世エアそうな顔をしている。何というか、昭和だったらビビビビビビンな顔。水木漫画である。プレシーズンでは隙のないプレーを見せてくれていたので正直がっかりもいいとこ。てなわけで、はっきり言って開幕戦以降の印象はない。でもなぜか超格上クラブのエイバルへ移籍する噂があるようだ。まさかね。

18.ディエゴ・アギーレ C

とにかくアップダウンを繰り返してくれる走り屋

28試合0得点2アシスト/2試合0得点(PO)/2試合0得点(国王杯)
 左サイドバックとしてエクトル・エルナンデスと出場機会を争っていたが、時に怪我人続出の右サイドバックに回され、時にはウイングとして使われた。鬼のようにアップダウンを繰り返し、高速アーリークロスでチャンスを演出。プレースキッカーも務めた。

19.ハイメ・サンチェス B

常に冷静なプレーでチームを支えた

28試合1得点/2試合0得点(PO)/0試合0得点(国王杯)
 冷静かつハードなディフェンスでシーズンを通してチームの守備を支えてくれた。足下のレベルもそこそこ高く、ビルドアップ面でも貢献してくれたと言っていいだろう。堅実が故か、特別高い評価がつけられているわけでもないが、ラペーニャとのコンビは調子が良ければセグンダでも十分通用しただろう。彼もまた、レアルの下部組織出身だ。

23.エクトル・エルナンデス B

練習中はお茶目なムードメーカー?

31試合0得点5アシスト/2試合0得点(PO)/0試合0得点(国王杯)
 直接フリーキックからのゴールこそなかったものの、高精度のキックは健在で、今季も彼の左脚から多くのチャンスが生まれた。プレーオフでは守備に奮闘し、ルベン・サンチェスと激しいマッチアップを見せた。先日スペースで聞いて気付いたが、16-17シーズンのグラナダvsベティス(グラナダの先発メンバーが全員違う国籍)に出ていたスペイン人は彼らしい。

28.トリッリ C

期待の星も怪我に苦しんだ

10試合0得点/0試合0得点(PO)/2試合0得点(国王杯)
 昨シーズン、コパ・デ・カンペオネス・フベニール優勝を経験した中心選手の一人。開幕戦から先発出場でトップチームデビューを果たし、U-19スペイン代表にも選出されるなど順風満帆だったが、怪我もあり思うような結果を残すことができなかった。どうやら手術をするようで、プレシーズンまでに復帰を目指している。

MF

4.アレックス・ベルガンティニョス A

御歳37歳、闘うことをやめない世界最高のカピタン

33試合0得点2アシスト/2試合1得点(PO)/1試合0得点(国王杯)
 クラブでの通算出場数で7位に躍り出た正真正銘のバンディエラ。「もう一度一緒にプリメーラで戦いたい」と思わせてくれる存在だ。先日37歳を迎えたベテランは走り続ける。プレーオフでゴールを決めた際は感情を爆発させた。昇格を逃し絶望するファンの元へ行き謝罪をする彼の背中は、世界中の何よりもかっこよく、同時に何よりも情けない姿だった。デポルでスパイクを脱ぐと宣言していたが、現行の契約は22年7月まで。信じるのみ。

6.フェルゲン・エリティム S

攻撃を支えた影のMVP

34試合1得点8アシスト/2試合0得点2アシスト(PO)/0試合0得点(国王杯)
 8アシストという数字はチーム断トツトップ、リーグ内でもグループで4位(10アシストが3人)と素晴らしい成績。南米出身らしいボールテクニックはもとより、注目すべきはスルーパスだ。タイミング、コース、力加減のすべてが絶妙で、飛び出しの上手いフォワードが揃うデポルにおいては凶悪なコンボが完成しうる。球離れもいいため見ていて気持ちの良い選手だが、守備に関してはご愛嬌ということで。間違いなくこんなところにいてはならない才能だが、ローン延長の交渉が水面下で行われているとの噂。

8.マリオ・ソリアーノ A

誰よりも全力、ゴールパフォーマンスも手を抜かない

29試合3得点2アシスト/2試合2得点1アシスト(PO)/2試合0得点(国王杯)
 序盤は適応に苦しんだが、徐々に信頼を勝ち取ると、愛嬌のある笑顔でファンの心をも掴んだ。ぐぬぬ…かわいい…。さすがはアトレティコのカンテラで世代最高傑作と謳われるだけあって、プレーに華がある。アトレティコBではインサイドハーフで新たな境地を開拓していたらしいが、デポルでの主戦場は本職の左ウイングだった。誰がゴールを決めてもキラキラの笑顔で駆け寄っていくもじゃもじゃ頭は見ていて微笑ましい。クラブ側もローン延長を望んでおり、悪い話ではないと思うのだが…

14.ジョセップ・カラベラ D

ソリアーノの初ゴールを一番喜んでいた

13試合0得点/0試合0得点(PO)/2試合0得点(国王杯)
 ベルガンティニョスが鉄人すぎるせいで割を食った選手が彼だろう。昨シーズンに露呈したベルガンティニョスの後釜問題解決のために白羽の矢が立ったわけだが、なぜか自己解決してしまったおかげで出場機会を得られなかった。プレシーズンを見てかなり期待していただけに悲しい。とはいえプレーメーカーとして完成度は高く、3部でやるにはもったいないのではないかと思う。アトレティコとの契約が切れるっぽいが、どうなるやら。

17.ラファ・デ・ビセンテ C

オフは紐のついた変なサングラスをよくかけていた

22試合0得点/1試合0得点(PO)/2試合0得点1アシスト(国王杯)
 巧い。派手ではないが巧い。つまり筆者の好きなタイプ…ということでうまくいかないわけだ。バランスがいいというのは、裏を返せばスタメン組と比べてこれといった武器がないということ。結局クローザー的な役回りが多かった印象で、守備も軽くてひやひやしてた気がする。巧いのに。

22.ディエゴ・ビジャレス A

シーズン途中は便利屋としてセルジ・ロベルト的な立ち位置に

34試合1得点/2試合0得点(PO)/1試合0得点(国王杯)
 バレロンの元で急成長した昨シーズンのチームMVP。攻守にダイナミックなプレーが持ち味で、主に右サイドでキレスが生きるスペースを生む。今年は待望の初ゴールを挙げた一方で、シーズン中盤は怪我人の影響で右サイドバックでの出場を強いられるなど落ち着かない一年だった。時には信じられないほどダーティーなディフェンスも見せるなど、狡猾さや負けん気の強さも持ち合わせており、今後も目が離せない。2025年まで契約を延長した。

32.ブライス・バル -

ウニオニスタス戦でちょっとだけデビュー

1試合0得点/0試合0得点(PO)
 1点ビハインドの最終節でトップチームデビュー。セルタのユースからバレンシアのユースを経て加入したらしいけどよく知らない。名前はよく聞いていたのでいい選手なんでしょう。今後に期待。

FW

7.ミク A

こんなスーパーなおじさん他にはいない

31試合12得点2アシスト/2試合0得点(PO)/1試合0得点(国王杯)
 頼れるミクおじ。今までではありえないような凡ミスで衰えを感じさせる場面も散見されたが、それでもこの老獪なストライカーの嗅覚は錆びついていなかった。特にスルーパスへの抜け出しの質はいまだ衰えていない。プレーオフで結果を残せなかったのはチームにとっても痛かったが、数々のクラブを渡り歩いて得た経験を若いチームに還元してくれたという面で評価は高い。かわいいゴールパフォーマンスも必見である。

9.アルベルト・キレス S

間違いなく3部最恐のFW

33試合18得点1アシスト/2試合2得点(PO)/2試合2得点(国王杯)
 グループ1の得点王であり、今シーズンの働きは文句のつけようがない。右サイドに配置されることが多かったが、2トップのような形から右に流れて受け、崩しにかかるという一連の動きは間違いなく上でも通用する。特筆すべきは左脚から放たれる正確かつ強烈なミドルシュートだろう。どのような体勢からでも決めきる抜群のシュートセンスも魅力的。チームの年間MVPを獲得した。来シーズンもチームに留まってもらえるように交渉が続いている様子。

11.ウィリアム・デ・カマルゴ C

何が見えるのかな?

31試合3得点3アシスト/2試合0得点(PO)/2試合1得点(国王杯)
 調子のムラは大きかったものの、彼のドリブルは大きな武器となった。特に途中から出てきた時のキレは凄まじく、相手を置き去りにすることも容易い。ただ、基本的にファールで止められてしまう場面が多く、そこまで多く決定的な仕事ができなかったのが悔しいところ。溢れ出る才能でワクワクさせてくれたというのも酌んで及第点といった感じか。せめて二桁ゴールに絡んでほしかった。

20.カルロス・ドンセル C

要所要所で実力を示した

20試合1得点/0試合0得点(PO)/1試合1得点(国王杯)
 ジョーカーとして貴重な戦力であったことに違いはない。が、チャンスを逃して頭を抱えるシーンが多かったのも事実。先発が立ったの5試合と少なかった分、あまり良いところをアピールできなかった。キックの精度が高く、国王杯オサスナ戦で見せた美しい直接フリーキックは必見。

21.アルバロ・レイ E

ミランデス時代のイケイケ感がすっかり薄れてしまった

11試合1得点1アシスト/2試合0得点(PO)/試合得点(国王杯)
 この前までミランデスで10番を背負い、ブイブイいわせていたドリブラー。しかし得点はPKでの1ゴールのみ。それ以上に多くのチャンスをふいにし、ファンの怒りを買った。今でもこの顔見るとイライラしたのを思い出す。ミランデス時代を知ってるから余計に失望は大きかった。アントニートの加入は4月なので、実質冬の補強は彼一人のみ。戦力マイナスになってんじゃん、と酷評の嵐でしたとさ。

26.イェレマイ・エルナンデス  D

ノエルの分まで期待を背負う

8試合0得点/0試合0得点(PO)/1試合1得点1アシスト(国王杯)
 愛称はペケ。ラス・パルマス出身ってだけであの21番を思い出してしまうが、彼はどちらかというとサイドアタッカー寄りだ。彼もコパ・デ・カンペオネスを制したチームの一人。手を広げ、独特なリズムで繰り出すドリブルは10代とは思えないほど風格たっぷり。国王杯ムルシア戦では、途中出場ながらトップチーム初ゴールを決め、決勝点をアシストするなど大活躍。ノエルの分も飛躍が期待される。

27.ノエル・ロペス A

デポルを愛し、デポルに愛された希望の子

28試合4得点/2試合0得点(PO)/2試合0得点(国王杯)
 ア・コルーニャに生を受け、デポルの下部組織で育った生粋のデポルっ子。開幕戦で早速デビューを飾ると、いきなりゴールを決めてアピール。裏に抜け出すスピードとシュートセンスはピカイチで、その力を持ってしてコパ・デ・カンペオネスを制覇したといっても過言ではない。まだまだ華奢だが、今後スペインを代表するような選手になることだろう。レアル・マドリーへのフリー移籍が確実とみられている。頑張って来いよ。
 ちなみにレアルのカスティージャは来季…いや、考えるのはよそう。

途中退団

2.ホルヘ・バリン -

怪我もあって伸び悩み、武者修行へ旅立った

0試合0得点(デポルティーボ)/0試合0得点(国王杯)/13試合0得点1アシスト(コルネジャ)
 昨シーズンも怪我に悩まされたが、今期も上手くいかない1年だった。レンタル先のコルネジャでそれなりの出場機会を得られたのは本人にとっても大きいだろう。

10.フアン・カルロス・メヌード D

チームで最も巧い選手だったが…

11試合1得点/1試合0得点(国王杯)
 アンドネ退団以降の10番はなぜか毎年変わる。彼もまた、1年でチームを去ることになった。シーズン途中からすっかり干されてしまい、春に契約解除となった。セルタB戦で見せた超絶ゴラッソはファンの記憶にも残っていることだろう。

21.アルベルト・ベニート E

サイドバック陣を支えてくれるはずだった

2試合0得点(デポルティーボ)/1試合0得点(国王杯)/5試合0得点(C・レオネサ)
 これと言って特筆事項はない。21番をつけてた人。覚えてない。以上。

監督

ボルハ・ヒメネス E

選手の体調不良等あったようだが、POで見せた弱腰采配が批判されている

 シーズンを通して勝負弱さを露呈した格好になった。上位陣相手の戦績はよくなく、取りこぼしも多い。もちろん、慢性的な得点力不足を解消してくれた点は評価に値する。しかし、中盤の大失速とビハインド時の立て直しの消極的さに関しては否定的な意見が多い。特に昇格プレーオフ決勝アルバセテ戦で、追いつかれてから引き分けに持ち込もうとした(延長までやって引き分けならデポルが昇格)結果延長で逆転されてしまった、という事実は擁護しようもない。解任を要求するファンも多いが、上の意向では来季の続投が決定的なようだ。

最後に

 私も今年で20歳、涙脆くなりました。嫌というほど水が出ました。水の呼吸 拾弐ノ型 千行涙珠、的な?(先日鬼滅の刃を読まさせられたばかりなのでお許しください)。2シーズン連続で昇格を逃したチームを見て、3部と2部の差は、2部と1部のそれの比ではないなと痛感します。デポルを応援し始めて8シーズン目、こんなに悔しくて、こんなにやるせないのは初めてです。ルーカス・ぺレスがアーセナル(筆者はグーナーでもある)で活躍できなかったあのシーズンより悔しいです。当たり前です。

 さて、先日、といってもだいぶ前のような気がしますが、レアル・マドリーがUEFAチャンピオンズリーグで優勝したのを見ました。もちろん、ビジャレアルが各国の強豪相手に踏ん張る姿も、ベティスが国王杯で優勝するのも目の当たりにしました。うらやましいです。すっごく。とっても。めちゃくちゃ。
 レアルはまぁ置いといて、3強以外、いわゆる“オトラ”のクラブにとって、タイトルというのは簡単に手が届くようなものではありませんよね。と同時に、最近では、見る媒体が増えたというのもあり、そういったクラブにスポットライトが当たりやすくなったのも事実です(プレミアだとビッグ6以外、セリエだと南北の3強以外、ブンデスだとバとドルトムント以外、など…)。つまり中小クラブが躍進すれば注目されやすい時代なわけです。
 こんな中で置いて行かれている感じなのがつらいんです。別に来年も変わらず応援しますよ。しますとも。でも正直今のサッカー好きな小中学生なんてデポルの名前も知らないでしょ?じゃあフェデ・バルベルデがいたこと知ってます?あ、それは知ってるんですか。4年くらいしかたってませんものね。でもこうやって忘れられてくんです。“古豪”ってこーゆーことですぜ。ま、そもそも私もスーペル・デポルとか知らないんですけど()

 なんか、過去の栄光にすがりすぎるのもダサいよね、と思ってしまうわけです。現在が弱いならなおさら。エビじゃないんで後ろには進めないわけですよ。前しか向かねぇとか言ってカッコつけたいお年頃です。強がりだろって?皆まで言うなよい。

 ん-、大学生のうちに応援してるクラブがCLで優勝してるとこ見られるといいなぁ~。とりあえず来年は無理なのです。アーセナル出られませんでね。デポルは論外ですはい。はて、再来年はどうなるでしょうか。こんなこと言ってたら鬼が何とやらですね。

 稚拙な文章を最後まで読んでくださってありがとうございました。


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