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日本語学校で働くときに知っておいたほうがいいポイント

今月で3年勤めていた日本語学校を辞めます。

実は私が入職する時は前任者が一気に辞めるという大変な時期で人がいなくて、当時の部長の人と人事の人との面談みたいな感じの場だけで即採用でした。

授業見学や、模擬授業、当時の日本語学科長とも事前に話すこともなく、呼ばれていったら住居の話や、必要な提出書類の話など。

当時は非常にラッキー!!!と思っていました。

長年の夢だった日本語教師。

未経験で常勤採用。

いやーラッキーですね。タイミングがよかった。

しかし。

実際働いてみて「????」みたいなこともいろいろありました。

ネットの情報ではわからない現場の現実。

入職する前に、これを知っておいたほうがよかったな~、っていうことがあります。

超個人的な意見なので、参考になるかわかりませんが、これから日本語学校で働こうかな、って思っている人は最後まで読んでみてください。

①適正校かどうか

まず、「適正校」かどうか、です。

皆さんは「適正校」という言葉を聞いたことがありますか?

私は入職するまで知りませんでした・・・。

 出入国在留管理庁においては、留学生に係る入国・在留審査を適切かつ円滑に行う観点から、毎年、在留資格「留学」により留学生を受け入れている教育機関の中から適正校(留学生の在籍管理が適正に行われていると認められる教育機関)を選定しており、適正校として選定された教育機関は、在籍する留学生が在留許可の申請を行う際に提出書類の一部が省略されるなど、手続の簡素化の対象となります。

出入国在留管理庁(https://www.moj.go.jp/isa/publications/materials/nyuukokukanri07_00024.html

つまり簡単に言うと、国から「あなたの学校は留学生の管理がよくできているし、国への報告もしっかりしている」と認められている教育機関です。

この適正校になるにはいろいろな条件が必要で、新しい学校はすぐ簡単になれるわけではありません。

イコール、適正校と認められている学校は留学生の管理がしっかりしているし、運営体制もしっかりしている、ということです。

私が勤めていた学校は新規校で開講して間もない教育機関でした。

なので、体制が固まっておらず、運営がうまくいっていませんでした。

やっと最近うまくいきだしたかな~って感じです。

運営体制が十分に整っていないと結構大変です。

未経験で日本語教師を始めようと思っている人はある程度歴史がある学校がいいと思います。

適正校かどうかは、面接の際に聞くのは失礼かもしれませんから、学校のホームページを見るといいです。

そこに「日本語教育機関の告示基準に基づく情報の公開」というものがあると思います。

これも出入国在留管理庁から求められているもので、日本語教育機関の情報を公開しなければならないという決まりがあります。

日本語教育機関の告示基準に適しているかどうかを学校内で点検します。

その報告内容に適正校であるかどうかが書かれてあります。

学校を探す際にはこういう情報も事前に見ておいたほうがいいです。

②生活指導・進路指導・アルバイト指導はどのようにしているのか

2つ目は授業以外の指導についてです。

常勤講師は授業だけをするのではなく、生徒に様々な指導をする機会もたくさんあります。

内容は生活指導・進路指導・アルバイト指導に大きく分かれると思います。

この指導体制についても私はよくわからないまま入職してしまいました。

入ったあとに、「これも教員がやるのか~」みたいな内容が多かったので、入職する前に事前に知っておいたほうがいいポイントの一つであると思います。

これらの指導をだれがするのか。

これがポイントです。

指導体制は学校によって様々だと思います。

例えば、

・担任が担任クラスの指導をすべてする。
・事務がアルバイト指導や時間の管理をする。
・学生寮がある場合は、寮の管理人さんがトラブル対応をする。

などなど。

日本語教育機関の告示基準にはこのように定められています。

生徒の生活指導及び進路指導に関する知識を有する教員又は事務職員の中から、生徒の生活指導及び進路指導を行う者を生活指導担当者として定めた上、適切な生活指導及び進路指導を行うことのできる体制を整えていること。

日本語教育機関の告示基準(https://www.moj.go.jp/isa/content/930005392.pdf


私の学校はこの体制があいまいでした。

というか専属の事務職員がいない。

だから教員がすべて行っていました。

アルバイトの時間管理、在留期間更新許可申請の手続き、在留資格認定証明書交付申請の手続き、寮の管理、病院への付き添い、アルバイト先とのやりとり、などなど。

「これ事務がやることじゃないの?」みたいな業務もいろいろありましたね。

授業だけに集中したい!!!

っていう人はやっぱり非常勤講師がおすすめです。

安定のために常勤講師じゃないとできない、という人は入職する前から今書いてきた内容も教員がやらなければならない、っていう気持ちを持っておいたほうがいいです。

まあ、でも結果いろいろな経験ができたのでその点で言うと常勤講師でやってよかったなあとは思います。

私でもできましたから、きっと皆さんもできると思います。

ただ、学校での勤務中は授業準備はほぼできませんでした。

土日に家で教案や教材・教具を作るのが当たり前になっていました。

本当に好きじゃないと続けられないよな~、って改めて思います。

求人情報だけじゃない学校の情報も大事

日本語教師の仕事は「日本語を教える」だけじゃありません。

いろいろあります。

ここに書ききれないくらいいろいろありました。

大変なこともたくさんありましたが、最終日に学生からもらった色紙を見てやっぱり日本語教師をやってよかったなって思いました。

学生からのありがとうが一番うれしいですね。

大変だったけど、楽しかったです。

ということで、これから日本語学校で働こう!と思っている人に言えるアドバイスは情報収集が大切!

私も入職する際は学校のホームページを見たり、情報収集をして面接に臨みましたが、今思えば足りなかったなあって思います。

求人情報だけではなく、もっと他の情報、現場がわかる情報を手に入れることで、自分が日本語教師になった後のイメージしやすくなると思います。

これから日本語学校を探そうと思っている人にとって、参考になるとうれしいです。

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