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【ベスト3】日本語学校で働いてよかったこと

早いものでもう12月ですね。

2023年ももう終わるのかあ~、と毎日ぼんやり考えながら過ごしています。

2023年は日本語学校を辞めて、オンラインで日本語を教えること1本になった年です。

そこで、私が今フリーになって思う「日本語学校で働いてよかったこと」を3つ紹介したいと思います。

もっとあると思うのですが、多すぎると読むのも大変になると思うので、個人的ベスト3の紹介です。

「経験談」って結構読んでくれている人が多そうなので、こういう内容も誰かの参考になれば幸いです。

ただ、私個人の経験でどの学校にも当てはまる、という内容ではないこともありますので、そこはご了承ください。


1位 学生と他の先生と一緒に成長できる

まず1位は「学生と他の先生と一緒に成長できる」です。

学校に所属するメリットの1つでもあると思います。

フリーだと、一人で授業案を考えることが多いし、悩み事を相談できる相手もすぐ近くにいない。

でも、学校だとすぐ近くにいろんな先生がいて、すぐ相談できる環境があります。

教え方を学ぶ機会や、学習者への接し方を直接見ることができ、非常に勉強になります。

しょうもない話で笑いあってストレス発散にもなります。

日本語教師の人っておしゃべりでおもしろい人多いですよね(個人的な考えです笑)

そして、学生数も多いので、いろんなタイプの学習者に出会うことができます。

私が辞める直近では、1クラス20人以上のクラスが3つあり、全クラスに教えていました。

コロナウイルスの影響で入国時期が重なり、定員数を超えた数で授業をしていました。

よく20人以上を相手にして教えていたなあ~・・・。

大勢の学生と接するので、学生個人の成長も見ることができますし、クラス全体の成長も見ることができます。

特に、入国時全く話せなかった学生が私が辞めるころには文法が少しぐちゃぐちゃでも、普通にコミュニケーションを取れるぐらいまで話せるようになった、というのは本当に成長を感じました。

成田空港であんなに心配そうな顔だった学生たちが、今じゃアルバイトもして、日本人との交流イベントにも積極的に参加して、・・・って考えたら本当に留学生の成長ってすごいなあって思います。

それを直接見ることができるのも日本語学校で働いていてよかった、と思えるポイントです。

また、授業だけでなく生活指導や進路指導などもすることができたので、いろんな知識も増えました。

学生が財布落とした時にしなければならないこと。

学生が病院に行くとき、気を付けなければならないこと。

アルバイトを始める時に、気を付けなければならないこと。

学生寮のエアコンの直し方。(←業者かよって感じですよね笑)

アパートのお湯が出なくなったときの対処方法。(←これも業者かよ笑)

非常にいろんな経験をすることができ、自分も一人の人間として成長できた気がします。

また日本語学校で働くってなった時には必ず役に立つ経験だと思います。

フリーだと、自分が成長しているっていう変化が感じにくいです。

自分だけ、時間が止まっているような感覚になることもあります。

でも、日本語学校だと毎日いろんなことが起きます。

とても刺激的な毎日を過ごすことができます。

いい意味でも、悪い意味でも・・・笑

でも、なんだかんだ言ってやっぱり楽しいです。

昨日はJLPTだったけど、学生たちどうだったかなあ・・・。

2位 いろんな研修に参加させてもらえた

次に2位が「いろんな研修に参加させてもらえた」です。

未経験で常勤講師だったので、学校から積極的にいろんな研修などに参加するように言われていました。

ありがたいことに、研修費用は学校持ちで。

いやーありがたかったです。

「参加させてもらえた」じゃなくて「参加させていただいた」ですね。

具体的にどんな研修に参加したかというと、


・申請等取次者になるための研修
(申請等取次者は簡単に言うと、入管に書類提出をすることができる等の資格のことです)
・生活指導担当者研修
・留学生対象の初任者研修

他にもありましたが、大きいものだとこんな感じです。

どれもお金がかかるものですが、すべて学校に負担してもらい、研修を受けることができました。

自分でお金を出してってなるとなかなか参加するのに躊躇してしまうこともありますが、学校に負担してもらったので、いろんな研修に積極的に参加することができました。

これも自分の成長につながったと思います。

自分はこういう知識やスキルを持っているんだ!

自分でもできるんだ!

というような仕事の自信にもつながります。

このような外部機関の研修に参加することはもちろん、初任者に対しては行内で研修が行われる学校も多いと思うので、やはり経験の少ない日本語教師の方にとって、日本語学校で働いていろんな経験を積むことは非常にいいことだと思います。

3位 教材研究がたくさんできる

そして最後は「教材研究がたくさんできる」です。

日本語学校には様々なテキストや参考書、教え方の本などが置いてあります。

それを自由に見ることができるのが非常にいいです。

自分でいろんな本を購入して、教材研究をするとなるとかなりの費用がかかります。

日本語教育関係の本、いや語学勉強全般ですが、本が高い。

なんでこんなに薄いのに3000円?みたいな、ものも多くあります。

あと、本が増えると置く場所がなくなります。(当たり前)

欲しくても、本が増えすぎて部屋のスペースがなくなっていきます。

なので、いろんな教材に触れることができる、使うことができる機会がある、というのも日本語学校で働くメリットの1つでもあると思います。

日本語教師初任者は一度、日本語学校で働いたほうがいいと思う

以上3つ紹介してきました。

日本語学校で働いている時は自分の働き方や、環境を振り返ってみることが少ないです。

辞めるって決めてからは、仕事のストレスで学校がいやだ、って思うことも多々ありました。

(いやだって思うようになった原因は学校の上の方々とのいろいろであって、日本語を教えることや学生たちとの関係が悪かった、というのではないんですよね。)

しかし、日本語学校を離れた今、フリーになって客観的に日本語学校で働いた時のことを思い出すと、フリーじゃ経験できないことや、日本語学校で働いていたから経験できたこともたくさんあることに気づきました。

今、日本語教師は日本語学校で働かない、という選択肢をする人が増えてきていると思います。

日本語学校以外にも教える機会や、教える場はたくさんあります。

でも、もしこの記事を読んでいる中で

・これから日本語教師になりたいって思っている人
・日本語学校で働くかどうか迷っている人

がいたら、ぜひ一度は日本語学校で働く、という経験をしてみてもいいと思います。

いきなり、フリーランスでやっていくぞー!!っていうのも悪くないし、そういう事情がある人も多くいるのはわかります。

日本語学校で働きたくでも、近くに学校がなくて、とりあえずオンラインで教えている、という先生もいるでしょう。

でも、もし今後日本語学校で働くチャンスが生まれればぜひ、一度経験してみることをおすすめします。

学校っておもしろいですよ。

記事の前半にも書きましたが、毎日刺激的でなにがあるかわからない。

大変だけど、その分やりがいもあるし、自分も成長できます。

夫が中学校で働いていますが、毎日大変そうです。

でも、生徒とのおもしろい出来事やうれしかったことなどのエピソードを聞くと

あーやっぱり学校で働くっていいよなあって思います。

私も機会があればまた、日本語学校で働きたいなあって最近思うようになりました。


では、今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!



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