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2023年10月の記事一覧

フューリーガヌー戦で思う個体の強さの話 カネのあるところに優秀な人材が集まる

フューリーガヌー戦で思う個体の強さの話 カネのあるところに優秀な人材が集まる

ボクシング戦績無敗のWBC世界ヘビー級王者タイソン・フューリーさんと総合格闘技団体UFCのヘビー級元王者フランシス・ガヌーさんのボクシングルール(10回戦)の試合が世界的な話題になっているようです。僕はボクシングをPPV買って見るほど好きではないので、試合は見ていません。よってボクシングの試合内容の話ではありません。

試合は判定2−1の接戦な上に勝者のフューリーさんがダウンを喫しての勝利で、「ダ

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格闘技の売上=利益に味を占めてしまうといけない話 ※濃い内容な上にどの仕事にも言える話になってます

格闘技の売上=利益に味を占めてしまうといけない話 ※濃い内容な上にどの仕事にも言える話になってます

僕のやっている格闘技選手という仕事は仕入れがありません。

今日の記事は格闘技選手をここまで「仕事」としてやってきた僕が感じる文字数は少ないけれども濃密な内容になっています。無料部分は少なくこの先から有料部分となります。よろしくお願いします。

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改めて基本技術とコツコツ積み上げることの大切さを

改めて基本技術とコツコツ積み上げることの大切さを

先週は練習も仕事も詰め込んでいたのもあったのですが、土曜日の全日本プロレスでの試合が終わって、糸が切れたように眠りました。文字通り日曜日を休養日としたのもあって、月曜日の朝練習は20代の選手が辺りにくるのを受けて返せるくらいで、休養の成果を実感するのは30代後半から40代だと改めて感じました。

ちなみに宮田和幸さん率いるBRAVE GYMの武田光司さんや原口伸さんや野村駿太さんが練習にきてくださ

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全日本プロレス 後楽園ホール大会 田村男児さんが強さに真っ直ぐ興味を持って、強さを求めてやっていることを確認したの巻

全日本プロレス 後楽園ホール大会 田村男児さんが強さに真っ直ぐ興味を持って、強さを求めてやっていることを確認したの巻

10月21日 全日本プロレス 後楽園ホール大会 田村男児戦 

15分時間切れ引き分けでした。応援ありがとうございました。
試合は引き分けなので悔しい気持ちはありますが、それ以上に清々しい気持ちが強いです。やっぱり強さを全力でぶつけ合う闘いをすると気持ちがいいです。

試合をして感じたことは田村男児さんが、強さに対して真っ直ぐに興味を持って、強さを求めてやってくれているのを強く感じました。田村男児

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選手活動サポート「でんすけ育英会」第二期募集スタート なにも制約はないのでよかったらどうぞ。

選手活動サポート「でんすけ育英会」第二期募集スタート なにも制約はないのでよかったらどうぞ。

2023年4月に活動スタートした「でんすけ育英会」の第二期募集が始まりました。今回もまた少額ながら、「でんすけ育英会」事業ができた喜びの気持ちでいっぱいです。BJJLABの青木真也教則映像の一部から出している文字通りの手弁当なので、継続できていること自体が喜びな面は多分にあります。スポンサーでもなければ、選手活動に口出しするものではなく、純粋な活動費のサポートなので、我こそはと思う選手の方は奮って

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RIZIN LANDMARK 7 in Azerbaijan 見所と与太話 売り興業に鈴木千裕さんが乗り込むの巻

RIZIN LANDMARK 7 in Azerbaijan 見所と与太話 売り興業に鈴木千裕さんが乗り込むの巻

RIZIN LANDMARK 7 in Azerbaijan。初の海外大会アゼルバイジャン。

売り興業とはいえ、日本の団体としての海外大会開催は立派だと思います。とは言ってもRIZINのパッケージを海外に持っていった感より名前貸し感が強く、アゼルバイジャンのローカル大会にRIZINの名前を貸した感が強いので、出場選手もアゼルバイジャン界隈の名もなき修羅が並んでします。

名前を貸せるほどにRIZ

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10月21日全日本プロレス後楽園大会 田村男児戦と青木真也が全日本プロレスに上がる2023年の風景

10月21日全日本プロレス後楽園大会 田村男児戦と青木真也が全日本プロレスに上がる2023年の風景

10月21日に全日本プロレス後楽園大会で田村男児選手とシングルマッチをしてきます。後楽園、シングルというだけで楽しみなのですが、そこに全日本プロレスというワードが加わると俄然味わいが増します。

青木真也が全日本プロレスに上がる世界線が2023年にあるとは10年前は誰もが予想しなかったと思うし、これは全日本プロレスの地盤沈下なのか、それとも何かが決壊してしまったのかどうかはわかりませんし、人によっ

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試合をする意味とヨカタへの試合のススメ

試合をする意味とヨカタへの試合のススメ

試合から1週間が経ちました。

青木真也が試合をする意味、そこから考える試合はプロ格闘技選手のものだけではなく、趣味で嗜む方々にも試合は意味あるものだというお話をしています。人生には本番が必要ではありますが、試合が本番だなんて言う気もなく、それぞれがそれぞれの持ち場で本番をやっているからこそ社会がまわっているのですが、試合をすることで歪みや驕りをリセットできるよって話を書いておりますので、よかった

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試合1週間の試合自己評価と気持ちの揺らぎ

試合1週間の試合自己評価と気持ちの揺らぎ

MMAは2連敗中。グラップリングを含めると4連敗中。

40歳で「4連敗」の事実を「現役最後を囁かれる」とONEフライデーファイトを実況をしていた小出アキラさんに言われちゃったり、前回の試合のコピーが「40歳窓際の意地」だったり、殊更に悲壮感を煽る味付けになっているものだから、青木真也自身もそれ相応に喰らっているのかと思われがちですが、僕はピンと来ていないどころか、なんなら今回の試合も最低100で

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世界的な呼称「アオキロック」と自分の技を後進がアップデートしてくれることでのギフト

世界的な呼称「アオキロック」と自分の技を後進がアップデートしてくれることでのギフト

先日のONEの試合でマイキームスメシさんが僕に極めた、踵を抜いたアキレス腱固めとヒールフックの間のポジションが「アオキロック」と世界的に呼ばれているのに驚いた方もいるのではないかと思います。これに関しては何を隠そう僕が一番驚いて、そして恩恵を得ています。技を出すときから狙ってやったわけではないし、世に出して13年経って「アオキロック」と呼ばれているのに対しては、ここまで一生懸命やってきたボーナス感

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遠征を通じて感じたこと 海外か国内かではなく組織か個人商店な気がする

遠征を通じて感じたこと 海外か国内かではなく組織か個人商店な気がする

ONEの現場に行ってみて見えること感じることは沢山あったのですが、今回一番感じたことはONEの競技レベルがまた一段(実際には二段三段の実感)上がったことでした。ONEが日本人に活躍のチャンスがある場だった時代はとうの昔に終焉していて、今はただただ苛烈な競争の場になっています。資本主義的な競争原理が働いていて、他のスポーツと同じく「こうなるよね」な「正しい」場になっています。

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マイキームスメシ戦を終えて 感謝と観念

マイキームスメシ戦を終えて 感謝と観念

マイキームスメシ戦 手も足も出ない完敗でした。

応援ありがとうございました。

試合が決まってからの2ヶ月間を応援してくださる皆様に支えられて、試合まで辿り着くことができました。MMAではない青木真也のグラップリングマッチを全力でプロモーションしてくれた、ABEMAの北野雄司さんを中心にする格闘チームには今回もまた助けられたし、その他にもインタビュー依頼を投げてくれたENCOUNT編集部の島田将

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10月7日ムスメシ戦に向けて🍉13 計量を終えて 明日の朝に青木真也をぶつけてきます

10月7日ムスメシ戦に向けて🍉13 計量を終えて 明日の朝に青木真也をぶつけてきます

無差別級なので、計量によって試合がなくなることはないので、尿比重と体重を計るだけなのですが、人に体重をチェックされるのは緊張感があります。クリアと言っていいかは分かりませんが、尿比重も体重も通過して無事に試合をすることができます。

ここまでの紆余曲折な道程もあってか、試合ができるのがスペシャルなことに感じて嬉しく思いますが、やっぱり試合は怖くてやりたくないのが本音です。捲れるものなら捲って見ろと

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10月7日ムスメシ戦に向けて 12 セコンド竹浦正起さん登場で試合に向けての意志が固まる

10月7日ムスメシ戦に向けて 12 セコンド竹浦正起さん登場で試合に向けての意志が固まる

水曜日の16時半に竹浦正起さんがホテルに到着。

ついてすぐに練習を受けてもらい、調子の確認をしました。
試合に向けてのスタイルに特化した練習なので、普段日本で練習してもらっているような成長を狙った攻める練習ではなく、相手のしたいことをさせない練習に特化してやりました。

僕は自信と手応えを感じてはいるし、コンディションも良いと感じているので、僕の青木真也への期待はここにきて増しています。竹浦さん

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