Adalo:Webアプリもスマホアプリも様々な用途のサービスをつくれる
Adaloは2018年にスタートしたアメリカ・セントルイス発のWebアプリケーション開発サービスです。
先行しているBubbleが2012年のため、後発サービスになります。
しかし、後発であるメリットを十分に活かしたサービスになっています。
Adaloの大きな特徴は、Webアプリ(ブラウザ閲覧)とスマホネイティブアプリ(スマホ閲覧)の両方のアプリを開発することができることです。
特にスマホアプリは、ネイティブアプリが生成されるため、App StoreやGoogle Playに登録し、ユーザーがダウンロードして利用できます。
ただし、Bubbleは処理ロジックが詳細に設定できますが、Adaloはデータの登録更新削除と数式による表示などBubbleと比較すると細かい処理には向いていません。
Webアプリケーション開発に必要な3大要素は、
・フロントエンド(画面表示やクリック動作など)
・バックエンド(操作時の振る舞い、データ処理など)
・データベース(データ保存、データ取り出しなど)
ですが、Adaloはこの全てを画面操作で開発できるNoCodeアプリです。
1.フロントエンド
フロントエンド開発に必要なパーツは全て、Componentという名前の部品群で用意されています。
部品には、一覧表示(リスト・タイル)の他、地図表示や棒グラフ、折れ線グラフなどもあります。
それらをドラッグアンドドロップで配置し、スライド資料を作成するように操作すれば、画面が完成します。
各部品に表示条件が設定できます。
例えば、カテゴリが「アジア」の写真データや、日付が2020年の記事データのように表示条件を設定できます。
2.バックエンド
Componentという部品にある各ボタンやリンクには、Actionというクリック時の動作を設定できます。
具体的には、外部リンクへのジャンプ、データ登録・編集・削除、ログイン・ログアウト、スマホ通知などです。
それぞれのActionには動作条件も指定できます。
上画面の「This action will only happen if..」欄に様々な設定ができます。
プログラミングでいう「if文」の条件分岐が設定できるイメージです。
3.データベース
データベースもクリック操作で作成や編集ができます。
Googleフォームを作成する操作感で、SQLを書くことなく全てが操作できます。
ここで設定されたデータ項目をフロントエンドやバックエンドの設定で呼び出して操作するというイメージです。
リレーション(データ間の関係性)の設定など、少しデータベース設計の手法を知らないと難しい部分ですので、Adaloで開発する非エンジニアの方は、データベース設計は学習しておくとよいと思います。
4.スマホアプリ
Adaloでアプリが全て設定完了すると、ワンクリックでビルド(各ストアにアップロードするアプリ群)を作成することができます。
それを各ストアにアップロードし、審査が通ればダウンロード可能になります。
5.価格
最新の価格はこちらをご確認ください!
1アプリ50レコードまでであれば、無料プランが使用できます(Webのみ)。
商用で使用するのであれば、月50ドルプランをおすすめします。
会社など複数人でサービスを開発するのであれば、月200ドルプランがよいでしょう。
6.おすすめ学習コンテンツ
ノーコードラボさんが、解説付きで記事を公開しています。
Paizaさんも操作画面をベースに解説をしています。
それ以外で日本語コンテンツはまだまだ少なく、英語ですが公式サイトの動画チュートリアルがわかりやすいです。
7.お知らせ
ノーコードをテーマにしたニュースレター型オンラインサロンを運営しています。これから本格的に学習したい方はぜひ!
私の記事は全て無料で公開する方針です。時々サポートいただけるとうれしいです。それを糧に毎日記事を書きます。